日刊IWJガイド・番組表「民進党・山尾志桜里衆院議員が不倫スキャンダルで会見!疑惑否定も『離党』を決断! 『子育てに奮闘するお母さんに申し訳ない』/自民党・石破茂元地方創生担当相がテレビ番組で『ニュークリア・シェアリング(核の共有)』に言及! 北朝鮮のミサイル問題を踏み台に『憲法改正』にもはずみ! 今月召集の臨時国会で『9条改正案のたたき台示す』と高村正彦・自民党副総裁/10月、『岩上安身のトークカフェ』が鹿児島で復活します!」2017.9.8日号~No.1820号~


■■■ 日刊IWJガイド・番組表「民進党・山尾志桜里衆院議員が不倫スキャンダルで会見!疑惑否定も『離党』を決断! 『子育てに奮闘するお母さんに申し訳ない』/自民党・石破茂元地方創生担当相がテレビ番組で『ニュークリア・シェアリング(核の共有)』に言及! 北朝鮮のミサイル問題を踏み台に『憲法改正』にもはずみ! 今月召集の臨時国会で『9条改正案のたたき台示す』と高村正彦・自民党副総裁/10月、『岩上安身のトークカフェ』が鹿児島で復活します!」2017.9.8日号~No.1820号~ ■■■
(2017.9.8 8時00分)

★本日の日刊IWJガイドは以下の内容でお届けします!

┏━━【目次】━━━━━━━━━━━━
┠■<はじめに>民進党・山尾志桜里衆院議員が不倫スキャンダルで会見! 疑惑否定も「離党」を決断! 「子育てに奮闘するお母さんに申し訳ない」/石破茂元地方創生担当相がテレビ番組で「ニュークリア・シェアリング(核の共有)」に言及! 北朝鮮のミサイル問題を踏み台に「憲法改正」にもはずみ(ぎぎまき)
┠■<ニュース・フラッシュ!>(青木浩文・林俊成)
┠――【1】『ニュークリア・シェアリング』米国の核兵器配備で核の相討ち(米国の弾除け役)の役回りを、ポスト安倍の有力政治家・石破茂衆議院議員が公言!
┠――【2】オスプレイでまたトラブル! 大分空港から岩国基地へ向かう予定だったが、機体から白煙が上がり、離陸を断念!
┠■<★昨日の岩上安身のインタビュー報告★>アベノミクスの「まやかしの成果」を暴く!!「偽りの経済政策――格差と停滞のアベノミクス」著者・同志社大学商学部教授・服部茂幸氏にインタビュー!(谷口直哉)
┠■<★新着記事のお知らせ!★>前川喜平・前文科事務次官が「9月1日問題」で大胆発言「学校に行かないキャンペーンをしたい」~横田一氏の寄稿をアップ!(段田亜由美)
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<はじめに>民進党・山尾志桜里衆院議員が不倫スキャンダルで会見! 疑惑否定も「離党」を決断! 「子育てに奮闘するお母さんに申し訳ない」/石破茂元地方創生担当相がテレビ番組で「ニュークリア・シェアリング(核の共有)」に言及!北朝鮮のミサイル問題を踏み台に「憲法改正」にもはずみ
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 おはようございます。IWJのぎぎまきです。

 テレビ番組もSNS上も、昨日7日に『週刊文春』が報じた民進党・山尾志桜里衆院議員の不倫疑惑の話題で持ち切りです。

 「保育園落ちた日本死ね!!!」のブログを国会で取り上げて以降、注目を集め、国会でも街頭でも存在感を放ち続けてきた山尾氏。元検事として「共謀罪」法の問題点について政府を追及してきた姿は頼もしく、取材現場でたびたび目にしてきた私としては不倫疑惑報道には「まさか!」の一言でした。

 また、疑惑の相手として写真を撮られたのも、IWJの中継ではお馴染みの倉持麟太郎弁護士とあって、二重の驚きです。この不倫疑惑の波及効果はあまりにも大きく、党の幹事長にまで抜擢されるほどの期待が寄せられていたエースとしては、その自覚や責任感が少し足りなかったのではないかと、厳しい目を向けざるを得ません。

 山尾氏は昨日午後、不倫疑惑が報じられた責任を取り、大島敦幹事長に離党届を提出しました。その後の会見では倉持弁護士は、政策ブレーンとして政策立案や質問やスピーチ演説原稿の作成を手伝ってもらっていた相手であり「男女の関係はない」と否定した上で、「誤解を生じさせるような行動で様々な方々にご迷惑をおかけしたことを深く反省する」と党や支持者に向けて謝罪しました。

・山尾志桜里氏が離党届を提出「子育てに奮闘するお母さんに申し訳ない」 記者会見で謝罪(会見全文)(ハフィントンポスト、2017年9月7日)
http://www.huffingtonpost.jp/2017/09/07/yamao_a_23200093/

 しかし、この6分間の会見では質問を受け付けなかった山尾氏。十分な説明責任を果たしたとは言えるものではなさそうです。山尾氏は先の横浜市長選で「隠れ待機児童」問題を率先してきたとも言える林文子氏の応援弁士にかけつけ、「やってることと言ってることに一貫性がない」と批判が集中したのはまだ記憶に新しいところ。当時、真相を確かめるべく、IWJは山尾議員事務所に取材を申し込みましたが、返答は一切ありませんでした。

 山尾氏には昨日のような一方的な会見ではなく、今回ばかりは堂々と質問を受ける場を設けて国民の疑念を払拭してほしいと思います。そうでなければ、山尾氏に対するさらなる失望を生み、再出発を切ったばかりの野党第一党に対する諦めや政治不信へとつながりかねません。

 もちろん、レイプ疑惑で雲隠れし続けている元TBSテレビ報道局ワシントン支局長の山口敬之氏や加計学園の加計孝太郎理事長、国税庁長官の就任記者会見を開かないまま、だんまりを決め込んでいる佐川宣寿(のぶひさ)・前財務省理財局長など、山尾氏以上に説明責任を果たすべき人物が他にいることは言うまでもありませんが。

※横浜市長選で林文子氏の応援に駆けつけた民進・山尾志桜里議員の「山尾ショック!」について伊藤大貴候補選対本部長・真山勇一参議院議員を直撃!~「こんな党じゃ政権なんて取れない」 2017.7.30
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/393958

 新代表誕生のそばからゴタついている民進党をよそに、自民党は北朝鮮問題を踏み台に憲法改正へとますますやる気と意欲を見せ、テレビ番組では、ついには「ニュークリア・シェアリング(核の共有)」の議論まで展開しています。非核三原則を吹っ飛ばして日本に米軍の核ミサイルを配備してもらおうぜ、というのです。

 石破茂元地方創生担当相は9月6日と7日、連続してテレビ番組に出演し、「ニュークリア・シェアリング」の国民的議論の必要性を説きました。岩上さんは憤慨し、「ああ、ついにここまで来たか…」と、胸がくろぐろとした思いでいっぱいになったそうです。

 IWJにおいて、「ニュークリア・シェアリング」について、現実に将来起きうる懸念として論じてきたのは、昨日今日のことではありません。「オフショア・バランシング」についても同様です。岩上さんが、はるか以前から警戒してきたこの「ニュークリア・シェアリング」とは、「オフショア・バランシング」とはいったい何なのか。後段の<ニュース・フラッシュ!>のコーナーで詳しく報じていますので、是非、ご一読ください。

 一方、イランを訪問中の高村正彦自民党副総裁はロウハニ大統領と会談し、北朝鮮の核やミサイル開発に対し、国際社会が連携して圧力を強化するための協力を求めました。

 北朝鮮と国交を結んでいるイランは、イラン・イラク戦争の時代から北朝鮮製のミサイルを輸入し、実践で配備・使用しています。北朝鮮自らは「実験」しか行なっていませんが、輸出先では、実弾を装填して発射し、破壊力は実証ずみなのです。

 ロウハニ大統領は「北朝鮮が核大国になることをイランも望んでいない」とした一方で、対話による解決策を模索すべきだと、現在、米朝の間で繰り広げられ、日本も参加している軍事的な「挑発」を牽制しました。

・高村自民副総裁 イラン大統領に北朝鮮対応で協力要請(NHK、2017年9月6日)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170906/k10011129361000.html

 さらに、イランで同行記者団の質問に応じた高村副総裁は憲法改正にも言及。憲法9条に自衛隊の存在を明記する自民党の改憲原案を、今月召集の臨時国会にたたき台として出す考えを示し、改憲に向けたスケジュールについては衆参両院で「改憲勢力」が3分の2を超える「今の勢力図の方が憲法改正の発議がしやすい」と述べ、衆院解散は発議後が望ましいとの考えも示しています。

・自民改憲の条文案、臨時国会で提示へ 高村氏が言及(朝日新聞、2017年9月7日)
http://www.asahi.com/articles/ASK971JPXK97UTFK001.html

 着々と改憲へと駒を進める自民党に対し、立ちはだかる壁となれるのか。それどころではない状況の民進党ですが、新代表前原氏の改憲をめぐる考え方にIWJは警戒しています。

 これまでも「安倍さんの下での憲法改悪の議論には応じない、と。これでは話が通らない。憲法についてはビジョンを示し、堂々と議論する」と述べてきている前原氏ですが、「堂々と議論する」といいつつ、8月29日に行われた岩上さんのインタビューでは自民党改憲草案について「前文しか読んでない。緊急事態条項は読んだことがない」とすっとぼける始末。前原氏には、まず自民党の改憲案、それも緊急事態条項をまず読んで少し真面目に考えてから議論にのぞんでいただきたい。

 さらに、前原氏は民進、共産、自由、社民の野党4党で2016年6月に合意した「安倍政権下での憲法9条改悪に反対する」という方針も批判し、新たに発足した執行部に、4党合意の是非を見直すよう指示したことも明らかになっています。執行部には、自民党案の緊急事態条項を「ナチスが権力を握ったやり方そのままだ!」と切って捨てた枝野幸男氏が代表代行にいます。枝野氏が民進党内部で、その危険性を周知できるか、その肩にかかっています。

※「緊急事態条項」を全面否定!「一日も早い原発ゼロ」「小池新党は自民の補完勢力」「消費増税はやるべきでない」民進党代表選で前原氏との違い鮮明に〜岩上安身による枝野幸男候補インタビュー 2017.8.22
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/396053

 来年の通常国会で発議される可能性の高い憲法改正を民進党がアシストすることになるのか。ここが本当に21世紀における日本の歴史的な分かれ道です、IWJは厳しく注視していきたいと思います。

※「自民党改憲草案・緊急事態条項は読んだことない」!? 民進党代表選を優位に進める前原誠司氏に岩上安身が訊く!〜憲法改正議論の推進を掲げ、共産党含む「野党共闘」に反対する「理由」 2017.8.29
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/396600

※「市民連合」の政策要望書に対する野党4党党首合意と記者会見 2016.6.7
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/306947

・前原代表、野党4党合意見直しへ 改憲反対「話通らぬ」(朝日新聞、2017年9月6日)
http://www.asahi.com/articles/ASK965HH9K96UTFK00S.html

■岩上さんが九州にいきます! 全国行脚イベント「岩上安身トークカフェ」が復活します!

 今日は嬉しいお知らせがあります! IWJの前身「岩上安身事務所」時代から続けてきた「岩上安身トークカフェ」が復活することになりました!

 トークカフェはもともと、普段は東京で活動している岩上さんが、地方に住むIWJ会員や応援してくださる読者の方に直接会って交流を持ちたいという思いからスタートしたイベント。まだ見ぬ人に出会い、直接の集いと語らいによって、協力者、会員、支持者、そして各現地での中継市民ボランティアも増やしてきました。

 しかしここ数年、特に心臓の発作で救急車に乗るはめになってからは、旅を重ねる無理はなるべくひかえるようにしてきました。岩上さんの体調不良、そしてスタッフの人手不足もあり、長らく開催から遠ざかっていましたが、今回、鹿児島在住の方から熱心なお誘いを受け、久しぶりに「トークカフェ」を復活する運びとなりました!

 開催は10月中旬を予定しており、詳細が決定しだい、IWJのホームページでも告知しますので、鹿児島にお住まいの皆様はぜひ続報にご注目ください! 「トークカフェ」はIWJが責任を持って主催しますが、地元に住む皆様に幹事を担っていただくというシステムになっています。もし、幹事に名乗り出ていただける方がいましたら、ぜひ、近く連絡体制を整えますので、その際は是非、IWJ事務所までご連絡ください!

 せっかく九州まで足を運ぶのだから、福岡など九州の他県でも開いて、行脚してまわれないかとも検討しています。ぜひ、うちの県で!という方、積極的に幹事としてお手伝いしたい、と思われている方、ぜひご連絡ください!

※お問い合わせフォーム
https://pro.form-mailer.jp/fms/9ac630ed27381

 先日、IWJの社用車が故障した悲報について本ガイドでお知らせしてから、「修理代の足しに」と会員や読者の方からカンパをお寄せいただきました。皆様からのこうした支援や応援が私たちスタッフの励みになり、IWJの取材活動費の源になります。ありがとうございます!

 IWJの活動経費は皆様からの会費とご寄付・カンパで賄われています。カンパとして必要になる目標金額は年間6000万円で月平均にすると500万円。この金額に満たないと、現状の会員数ではIWJの活動が続けられないということですが、裏を返せば、ここまで続けられたのは、これだけの規模のご寄付やカンパを皆様から頂戴してきた結果でもあります。

 いつもご支援、ご協力を本当にありがとうございます。この場を借りてお礼を申し上げます。引き続き、IWJが今の規模で取材活動が続けられるよう応援をよろしくお願いいたします。

※ご寄付・カンパのご支援はこちらからよろしくお願いいたします!
http://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

 会員数も9月6日現在で6000名まで残り10人というところまで近づきました!まだ会員ではない方は、ぜひ、会員となってIWJを支えてください。

※会員登録はこちらからよろしくお願いいたします!
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

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◆中継番組表◆

**2017.9.8 Fri.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【ツイキャス・IWJエリアCh2・愛媛】10:00~「第4回今治市議会定例会 ―本会議・質疑」
視聴URL: http://twitcasting.tv/iwj_areach2

 第4回今治市議会定例会の本会議・質疑を中継します。
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【Ch4】18:00~「Twitter Japan株式会社に対し、ヘイトスピーチツイートへの即時対応を求めるスタンディングアピール」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=4

 Twitter Japan株式会社前でおこなわれるスタンディングアピールを中継します。
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【ツイキャス・IWJエリアCh1・大阪】18:00~「大阪都構想による堺市の廃止・分割に反対する市民大決起集会」
視聴URL: http://twitcasting.tv/iwj_areach1

 「堺はひとつ 笑顔でつながる 市民の会」主催の集会を中継します。
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【原発を抱えて戦争なんてできるか!? シリーズ再配信 2・YouTube Live】21:00~「原発を抱えたまま戦争の準備を進める愚かしさ~岩上安身による京都大学原子炉実験所・小出裕章氏インタビュー」
YouTube視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501
ツイキャス視聴URL: http://twitcasting.tv/iwakamiyasumi

 2013年10月収録の岩上安身による小出裕章氏インタビューを再配信します。
[記事URL] http://iwj.co.jp/wj/open/archives/104911

▲▽▲▽官邸前抗議関連 ▽▲▽▲

【Ch5】18:30~「再稼働反対!首相官邸前抗議」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=5
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【IWJ_TOKYO8】18:00~「原発反対八王子行動」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=tokyo8

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◆中継番組表◆

**2017.9.9 Sat.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【ツイキャス・IWJ_OKINAWA1】13:30~「『東アジア共同体・沖縄(琉球)研究会』設立一周年記念・第7回公開シンポジウム『東アジア地域の平和・共生を沖縄から問う!』」
視聴URL: http://twitcasting.tv/iwj_okinawa1

 「東アジア共同体・沖縄(琉球)研究会」主催のンポジウムを中継します。
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【IWJ_HYOGO1】13:30~「東灘革新懇発足総会 平和・民主・生活向上めざして―記念講演:全国革新懇代表世話人・石川康宏教授(神戸女学院大学)」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=hyogo1

 東灘革新懇発足総会の講演部分を中継します。
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【Ch4】16:30~「守田敏也さん講演会『原発からの命の守り方』 ~頻発する自然災害も含めて、命の守り方を考えます~」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=4

 かながわ県民センターで開催される守田敏也氏の講演会を中継します。

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◆昨日アップした記事はこちらです◆

「ミサイル防衛で国民の安全に万全を期している」〜北朝鮮から20発飛来するムスダンもすべて迎撃できる!? 関係省庁の無責任答弁に市民らも「呆れ」!北朝鮮ミサイルめぐり対政府交渉
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/397412

甲状腺がん子ども基金と連帯!「一人でも多くの医者が関わるべき」青木正美・前田佳子・牛山元美日本女医会3氏が岩上安身のインタビューで県民健康調査の縮小に異議!「県外でも調査を」
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/397414

東電・柏崎刈羽原発再稼働審査「任期中に片付けたいとの思いは?」「ゼロではない」―9月18日退任の原子力規制委員会田中俊一委員長「東電トップ交代で予定以上にぎりぎりとなった」とも説明
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/397461

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<★岩上さんのインタビュー報告★>アベノミクスの「まやかしの成果」を暴く!!「偽りの経済政策――格差と停滞のアベノミクス」著者・同志社大学商学部教授・服部茂幸氏にインタビュー!
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 おはようございます。IWJの谷口直哉と申します。

 昨日、岩上さんは同志社大学商学部教授・服部茂幸氏にインタビューをしました。

 「アベノミクスの真実は単純である。日銀の異次元緩和はデフレ脱却にも、実体経済の回復にも失敗した」――。

 最新刊『偽りの経済政策――格差と停滞のアベノミクス』の中で服部氏は、アベノミクスの「まやかし」をこのように指摘しています。

 昨日のインタビューでは、リフレ派の黒田東彦総裁、岩田規久男副総裁という、現在の日銀の体制が、いかに欺瞞に満ちたものであるかをご説明いただきました。

 先日の報道でご存じの方も多いと思いますが、日銀は7月20日、実に6回目となる「物価上昇率2%達成」時期の1年先送りを発表したばかりです。アベノミクスが始まった2013年には、「2年でこの目標を達成する」と公約していた黒田=岩田日銀でしたが、4年以上経った現在でも、この目標達成は先延ばしされ続けているのです。

 しかし、岩田副総裁はこの目標達成が難しいとわかると「不確実性は大きい。目的として2年程度でできるだけやる」と言い訳をはじめた事実を、昨日のインタビューでは紹介しました。

 アベノミクスの失敗は、住宅政策の失敗を見ても明らかです。

 アベノミクスの異次元緩和で市場にばらまかれたお金が、不動産投資に回され、過剰な住宅供給が続いている事実には驚かされます。

 銀座の一等地の路線価が1992年のバブルのピーク時の価格を上回ったと聞いて、「狂ってる」と感じない方はほとんどいないと思います。バブル時のあの高景気、熱狂という他ない土地と株価の高騰、あの頃は「狂っていた」時代でしたが、エネルギーは溢れかえっていました。そうしたエネルギーなど、今の日本のどこにも見当たりません。よくいえば成熟、悪くいえば老いた国です。

 だらだらデフレ坂を下り続けているそんな国で、あのバブルのピークを超える路線価がマークされるなんてありえない話でしょう。これがアベノミクスの異次元金融緩和のひずみのひとつです。明らかに「狂ったバブル」です。

 一方で、少子高齢化で人口減が進む日本で、全国の空家数が1000万戸を突破。2033年には2000万戸を超え、空き家率は30%以上、「3軒に1軒は空き家」になるという驚きの予測もあります。バブルは必ずはじけるのが絶対の法則です。そのあと住宅の資産価格はどこまで暴落するのか。将来を考えると非常に不透明で不安になります。

 家を買うというのは普通の人にとって、人生で最大の買い物です。間違った選択はできません。岩上さんがしばらくシリーズを続けてゆくという住宅政策問題。誰にとっても目が離せません

 昨日のインタビューをお見逃しになった方はぜひ、下記のアーカイブより、ご視聴ください!

※アベノミクスの「まやかしの成果」を暴く!!「偽りの経済政策――格差と停滞のアベノミクス」著者・同志社大学商学部教授・服部茂幸氏に岩上安身が訊く!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/397575

 岩上さんは日本の住宅政策や不動産バブルについて、『不動産価格』(http://amzn.to/2f35Mzm)著者で不動産コンサルタントの長嶋修氏にインタビューをしていますので、こちらのアーカイブも合わせてご覧ください。

※都心湾岸地域の地価がバブル期以上の上昇を見せる裏で、日本全体はアベノミクスの「異次元緩和」で空き家が急増!? 岩上安身による『不動産格差』著者・長嶋修氏インタビュー 2017.7.27
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/393337

 今回は服部茂幸氏の最新刊『偽りの経済政策――格差と停滞のアベノミクス』にサインを入れていただきました。IWJ書店で販売していますので、会員の皆様はぜひ、お買い求めください!

※NEW!!【服部茂幸さんサイン入り】偽りの経済政策――格差と停滞のアベノミクス
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=338

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<★新着記事のお知らせ!★>前川喜平・前文科事務次官が「9月1日問題」で大胆発言「学校に行かないキャンペーンをしたい」~横田一氏の寄稿をアップ!
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 8月20日、宮城県南三陸町で前川喜平・前文科省事務次官が講演を行い、フリージャーナリストの横田一さんからレポートをご寄稿いただきました。

 18歳以下の自殺者数が跳ね上がるという9月1日、現代の日本で「学校に行くのが辛い」と思われた時期のある方は少なくないと思います。また前川氏ご自身も、小学生の時に一時期不登校であったことを別の講演で語っています。

※2015年夏、現役官僚として国会前にいた前川喜平・前文科事務次官「若者たちのシュプレヒコールに感心した」~加計疑惑を国民に知らせようと決意した理由も「憲法」だった 2017.8.2
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/394228

 講演中、学校へ行く「権利」と「義務」の違いについて伝える時、前川氏の口からは『憲法26条第2項』という言葉がさらりと出てきます。憲法や教育基本法が、いずれも単に暗記するというのでなく、血肉となり、前川氏を支え、前進させる背骨となっていることを感じさせます。「法が私達の生活を支えている」と、感じること。憲法が大きくその姿を変えられようとしているこの時代、私たちにも必要とされている感覚なのではないでしょうか。

 また前川氏の語る「自分の命が絶対に大事なのであって、『学校に行くことを優先する』という考え方は全く馬鹿げた考え方です」。この言葉に、2015年に過労自殺した電通の新入社員、高橋まつりさんの母・幸美さんの「生きることより大事な仕事などない」という言葉が重ねて思い出されます。

 日本の様々な場所で、今、何より大切なはずの「生きる」ことが、優先度を下げられてはいないか、私たちは心に留める必要があります。

※前川喜平・前文科事務次官が「9月1日問題」で大胆発言「学校に行かないキャンペーンをしたい」~南三陸町で男子高校生に助言「命をかけてまで学校に行くべきではない」 2017.9.8
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/397663

 それでは今日も1日、よろしくお願いします!

※日刊IWJガイドのフルバージョンは下記URLより御覧ください。
http://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20170908

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