日刊IWJガイド・ウィークエンド版「私は戦争の話をする度に、苦しくて夜も眠ることができない~辺野古の『文子おばあ』が議員会館でも首相官邸前でも涙の訴え/スペインで死者13名、負傷者100名を超える犠牲者を出す『テロ』発生!『テロ対策のために共謀罪は必要』は詭弁!何の役にも立たず!国民を締め付ける自民党改憲草案を読み解いた書籍『前夜・増補改訂版』は必読!」2017.8.19日号~No.1800号~


■■■ 日刊IWJガイド・ウィークエンド版「私は戦争の話をする度に、苦しくて夜も眠ることができない~辺野古の『文子おばあ』が議員会館でも首相官邸前でも涙の訴え/スペインで死者13名、負傷者100名を超える犠牲者を出す『テロ』発生!『テロ対策のために共謀罪は必要』は詭弁!何の役にも立たず!国民を締め付ける自民党改憲草案を読み解いた書籍『前夜・増補改訂版』は必読!」2017.8.19日号~No.1800号~ ■■■
(2017.8.19 8時00分)

★本日の日刊IWJガイドは以下の内容でお届けします!

┏━━【目次】━━━━━━━━━━━━
┠■<はじめに>私は戦争の話をする度に、苦しくて夜も眠ることができない~辺野古の「文子おばあ」が議員会館でも首相官邸前でも涙の訴え(青木浩文)
┠■【中継番組表】
┠■<岩上さんによるインタビュー1週間総まとめ>(原佑介)
┠【1】日米開戦時の隠された「謀略」の謎に迫る!新刊『日米開戦へのスパイ 東條英機とゾルゲ事件』著者・孫崎享氏 に(元外務省国際情報局長)岩上安身が訊く!第一弾
┠【2】共謀罪と監視社会――スノーデン文書により明かされた日本政府とNSAの関係とは? 岩上安身による元朝日新聞記者・ジャーナリスト 小笠原みどり氏インタビュー
┠■<IWJが報じた1週間総まとめ>(原佑介)
┠【1】トランプ大統領の「どっちもどっち」発言で各界に激震! 米軍トップが相次いで人種差別批判「海兵隊に過激主義の居場所はない」! 大統領諮問会議も委員ら辞任で解散へ!日本ではなぜこれが起きない!?
┠【2】「人権を極端に抑圧した総動員体制だったのはせいぜい2年間」!? 国際政治学者・三浦瑠麗氏がマスコミに堂々デマ! 掲載元の東京新聞はIWJの直撃取材に「本紙の見解とは異なる」と回答!
┠■<お知らせ>スペインで死者13名、負傷者100名を超える犠牲者を出す「テロ」発生!「テロ対策のために共謀罪は必要」は詭弁!何の役にも立たず!国民を締め付ける自民党改憲草案を読み解いた書籍『前夜・増補改訂版』は必読!
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<はじめに>私は戦争の話をする度に、苦しくて夜も眠ることができない〜辺野古の「文子おばあ」が議員会館でも首相官邸前でも涙の訴え
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 おはようございます。IWJで動画班のお手伝いをしながら報道現場の勉強をしています青木浩文です。

 米軍新基地建設が進む沖縄県名護市辺野古で暮らし、基地建設への抗議活動を長年続けている島袋文子さん(88)が一昨日の8月17日、参議院会館(東京・永田町)で講演、「辺野古に基地を作らせない」と訴え、その後首相官邸前でも抗議行動を行いました。IWJはその模様を中継配信しました。

 島袋さんは、1929年沖縄県糸満市生まれ。15歳で沖縄戦を経験し、米軍の火炎放射で半身に火傷を負います。戦後は米軍基地でメイドとして働いた後、夫とともに辺野古に移住、以来60年暮らしています。同地に新基地の建設計画が浮上すると反対運動に参加。足が衰えた現在も、埋め立て工事の中止を求め、辺野古の米軍キャンプ・シュワブのゲート前で座り込みを続けています。

 講演で島袋さんは、目の見えない母と10歳の弟を連れて戦火の中を逃げたこと、遺体が浮かんだ池の水を飲むなどした沖縄戦での体験を語りました。

 「日本軍は戦争に負けると分かっていて、ガマ(自然洞窟)から住民を追い出して、自分達が奥に隠れた。暗闇に置かれた子どもが泣くと、米軍から来る、と言って、口の中にタオルを入れたり、見せしめだと言って殺した。

 自分の子どもたちを日本軍に殺させるよりは、親子共々弾にあたって死んだほうが言いといって出ていったのが多い。私たちは戦争の弾よりも、亡くなった人たちの上を跨いで逃げるのがとっても苦しかった。私は戦争の話をする度に、苦しくて夜も眠ることができない」

 島袋さんは言葉を詰まらせ、涙を拭いました。島袋さん講演及び首相官邸前での抗議行動は、下記よりご覧いただけます。

※日本軍は防空壕から住民を追い出し泣く子どもを殺した!!ウジのわいた怪我人を野戦病院で助けたのはアメリカ!!~辺野古の“文子おばぁ”が語った沖縄戦~「戦争の話は胸が詰まってできないの!!苦しいんだよ!!」 2017.8.17
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/395681

 かつて、辺野古基地建設現場に嫌がらせにきた「日本のこころを大切にする党」参議院議員の和田政宗議員(現在は自民党に入党)らが、「島袋さんから暴力行為を受けた」などとして警察に被害届を出したことで、島袋さんは警察から事情聴取を受けることになってしまいました。

※高江で座り込みを続ける87歳の「文子おばあ」こと島袋文子さんら市民から「暴行を受けた」と被害届を出した「日本のこころ」和田政宗議員とその同行者たち!! 2016.10.20
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/339597

 87歳のおばあちゃんから「暴力を受けた」などとのたまう自称「保守」には呆れ果てるばかりですが、島袋さんが事情聴取を受けた際、またしても「右翼」が、「空襲警報に似たサイレンを大音量で鳴らして取り調べ中の名護署に押しかける」という最低の嫌がらせを行い、島袋さんは発作を起こしてしまいました。精神科医の蟻塚氏は、島袋さんの変調は「空襲を思わせる大音量のサイレンで、トラウマが表面化しPTSD症状が出たもの」だと指摘しています。

 2004年から2012年まで沖縄のメンタルクリニックで診療を行なっていた蟻塚氏は、「うつ」「統合失調症」と診断されて同クリニックを訪れる高齢者の症状が、一般的な「うつ」「統合失調症」の症状と異なることに気づきます。

 他方、アウシュビッツ生還者の40年後の精神状態である「奇妙な不眠」など、特徴が酷似していることを発見。蟻塚氏はこれを「晩発性PTSD」と名付けました。

 IWJでは蟻塚氏の著書『沖縄戦と心の傷~トラウマ診療の現場から』を紹介すると共に、岩上さんが蟻塚氏に直接インタビューを行なっています。沖縄戦を体験された高齢者の方々が抱える苦しみを少しでも理解できる一助になればと思います。是非この機会にお読みいただければ幸いです。

※沖縄を侮辱する「無知」を許してはならない!「ニュース女子」出演者らが知ろうともしない沖縄の歴史!蟻塚亮二著『沖縄戦と心の傷~トラウマ診療の現場から』を読む!(第12弾) 2017.2.8
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/362018

※ケンブリッジ大学で開かれた島の戦争研究会ではホロコーストと認定〜「ニュース女子」出演者らが知ろうともしない沖縄史!蟻塚亮二著『沖縄戦と心の傷~トラウマ診療の現場から』(第13弾) 2017.2.24
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/365212

※「夜になると死体の匂いがする」——今も「戦争トラウマ」に苦しみ続ける沖縄県民たち〜岩上安身による精神科医・蟻塚亮二氏インタビュー1日目(沖縄編) 2017.2.28
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/365663

 首相官邸前の抗議行動でマイクを握った島袋さんは、「沖縄から文句を言いにきました」という第一声で参加者からの拍手喝采を浴びると、「安倍さん、私があなたに手紙をたくした島袋文子でございます」と続けました。

 島袋さんは以前安倍総理宛てに手紙を執筆。その手紙は沖縄県選出の糸数慶子参議院議員の手を経て内閣総務官室に託されました。

 2015年9月15日の安保法案を審議する参議院の特別委員会において、生活の党と山本太郎と仲間たちの共同代表(当時)である山本太郎参議院議員は、この手紙について触れ、安倍総理に直接「(島袋さんからの)手紙はいつ読みましたか」と詰め寄っています。

※【安保法制国会ハイライト】「日米地位協定という『売国条約』を変更しないのか!」山本太郎議員が安倍総理と一騎打ち再び! 「占領時代が継続されたままだ」と属国からの脱却を訴え! 2015.9.15
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/264804

※島袋さんから安部総理への手紙
http://www.taro-yamamoto.jp/wp-content/uploads/2015/09/bc61175683ac9b3404e211fe940629e4.jpg

 さて、沖縄県は2017年7月24日、普天間基地の名護市辺野古への移設問題で、移設工事の差し止めを求めて那覇地裁に提訴。移設を巡る国と県の対立は再び法廷闘争に発展しています。

※沖縄県、辺野古差し止めで提訴 国と再び法廷闘争に
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-541007.html

 安倍首相は提訴の2日後の7月26日、沖縄県宜野湾市で開かれた大田昌秀元沖縄県知事の県民葬に出席。基地問題解決に取り組んだ大田氏の功績を「沖縄県民を思う真摯な姿勢と基地問題解決への強い信念の上になし得たものであった」など賞賛。沖縄の基地負担軽減に触れ「政府として引き続き全力を尽くす」などと発言しました。

※大田昌秀さん死去 沖縄県民葬、安倍首相ら2000人参列 (毎日新聞)
https://mainichi.jp/articles/20170727/k00/00m/010/058000c/

 しかし、政府が普天間返還への「唯一の解決策」とする辺野古新基地建設は、大田氏が唱えた「基地のない平和な沖縄」と全く異なるものです。

 日米両政府は8月17日午前(日本時間同日深夜)、米ワシントンで外務・防衛担当閣僚(小野寺五典防衛相、河野太郎外相、ティラーソン国務長官、マティス国防長官)による安全保障協議委員会(2プラス2)の会合を開催。名護市辺野古への新基地建設計画について、辺野古移設が普天間飛行場の継続使用を回避するための「唯一の解決策であることを再確認した」と改めて強調すると報道されています。

※日米、「辺野古唯一」を再確認へ 2プラス、施設共同使用も 2017年8月18日 (琉球新報)
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-557305.html

 他方、河野外相の父である河野洋平氏は、「辺野古に新基地が造られれば沖縄に百年先も米軍基地が存在することになる」と安倍外交を痛烈批判しています。河野家には親子の対話は交わされているのでしょうか。

※「国民にとって実に不幸」 河野洋平氏が安倍外交を批判 2017年8月15日(神奈川新聞)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170815-00019909-kana-l14

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◆中継番組表◆

**2017.8.19 Sat.**

 あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【Ch4】13:00~「JCJ賞贈賞式・記念講演『監視社会とメディア』―講師 小笠原みどり氏」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=4

 「日本ジャーナリスト会議」主催のJCJ賞贈賞式・記念講演を中継します。
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【ツイキャス・IWJエリアCh1・大阪】13:30~「軍学共同いらない!市民と科学者のつどい ―市民と大学人連携こそ憲法9条と23条順守、軍学共同阻止の力― 講演:西山勝夫さん(滋賀医科大学名誉教授)ほか」
視聴URL: http://twitcasting.tv/iwj_areach1

 「軍学共同いらない!市民と科学者の会・大阪」主催の集会を中継します。
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【IWJ_AICHI1】15:00~「8.19 止めよう!辺野古・高江新基地!やめさせよう!安倍政権!!」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=aichi1

 ゲストに山城博治氏(沖縄平和運動センター議長)を招いて開催される集会とデモの模様を中継します。
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【核と戦争を考えるシリーズ再配信 12・YouTube Live】20:00~「岩上安身による名古屋大学名誉教授沢田昭二氏インタビュー 内部被ばく・ICRP専門委員の実情など原子力村の実態を暴く!」
YouTube視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501
ツイキャス視聴URL: http://twitcasting.tv/iwakamiyasumi

 2011年6月収録の岩上安身による名古屋大学名誉教授・沢田昭二氏インタビューを再配信します。
[記事URL] http://iwj.co.jp/wj/open/archives/80

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◆中継番組表◆

**2017.8.20 Sun.**

 あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【ツイキャス・IWJ_OKINAWA1】13:00~「石川真生写真展『大琉球写真絵巻パート1~4』プレイベント」
視聴URL: http://twitcasting.tv/iwj_okinawa1

 「『生きろ!撮れ!石川真生!』プロジェクト実行委員会」主催による、石川真生写真展プレイベントの模様を中継します。

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◆昨日アップした記事はこちらです◆

トランプ大統領の「どっちもどっち」発言で各界に激震! 米軍トップが相次いで人種差別批判「海兵隊に過激主義の居場所はない」! 大統領諮問会議も委員ら辞任で解散へ!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/395772

共謀罪と監視社会―― スノーデン文書により明かされた日本政府とNSAの関係とは? 岩上安身による元朝日新聞記者・ジャーナリスト 小笠原みどり氏インタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/395679

日本軍は防空壕から住民を追い出し泣く子どもを殺した!ウジのわいた怪我人を野戦病院で助けたのはアメリカ!~辺野古の“文子おばぁ”が語った沖縄戦「戦争の話は胸が詰まってできないの!苦しいんだよ!」
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/395681

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<お知らせ>スペインで死者13名、負傷者100名を超える犠牲者を出す「テロ」発生!「テロ対策のために共謀罪は必要」は詭弁!何の役にも立たず!国民を締め付ける自民党改憲草案を読み解いた書籍『前夜・増補改訂版』は必読!
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 おはようございます。テキスト班新人の小田和治です。

 日本時間18日未明、スペイン・バルセロナ繁華街で、白いバンが歩道に突っ込み、13人が死亡、およそ100人が負傷する痛ましい事件が起こりました。地元警察がテロ事件と断定して捜査を始め、本日事件に関与したと見られる男2人を拘束したと伝えられています。事件後、「イスラム国」(IS)が犯行声明を出しましたが、スペイン当局はこれまでのところ今回の事件の犯行とISのつながりを明らかにしていません。

http://digital.asahi.com/articles/ASK8L05QSK8KUHBI03M.html(バルセロナでテロ、車暴走し13人死亡 ISが犯行声明 8月18日、朝日新聞)

 日本政府は今回のテロ事件に対する声明をまだ発表していませんが、今回のテロ事件を利用して、テロ対策のための監視体制の強化を正当化するのではないか、と懸念します。

 これまでも、安倍政権は秘密保護法(2013年)や盗聴法拡大(2016年)、共謀罪法(2017年)を制定させ、国民への監視体制を強化していますが、監視体制の強化はテロ対策に役立たないことは明らかです。

 昨日のIWJのインタビューで、ジャーナリストの小笠原みどりさんは、「監視でテロが防げたのかと言うと、全然そんなことはない。フランスではシャルリ・エブド事件以来、市民のネット動向を分析するソフトのインストールを義務付け、PCのリアルタイム監視のために警察が家宅捜索することまで合法化。しかしテロは続いている」と監視体制の強化がテロ対策に全く役立たないことを、フランスの現状に照らして述べています。日本でも同様のことがいえるのではないでしょうか。

※共謀罪と監視社会―― スノーデン文書により明かされた日本政府とNSAの関係とは? 岩上安身による元朝日新聞記者・ジャーナリスト 小笠原みどり氏インタビュー
2017.8.17http://iwj.co.jp/wj/open/archives/395679
 
 安倍政権が国民への監視体制を強化しようとしていることは、まさに自民党の憲法改正草案にハッキリと表れていると思います。例えば、自民党の憲法改正草案第13条では、「公益及び公の秩序に反しない限り」生命、自由及び幸福追求の権利が保障されると規定されています。「公益及び公の秩序」に反するか否かを決めるのは、もちろん政府や治安権力です。

 岩上さんが澤藤統一郎弁護士や梓澤弁護士と共に、自民党の憲法改正草案を現行憲法と比較して逐条で読み解いていく書籍『前夜 増補改訂版』の中で、梓澤弁護士は「私的生活の自由に入り込んでくるのが、今度の自民党改憲草案の第13条です。『いまの政府秩序に反するなんか活動をやろうとしているな、じゃあ、監視のもとに置こうじゃないか』となりかねません。これは公、公の秩序に反するんだから」と述べ、自民党改憲草案の危険性を指摘しています。(『前夜 増補改訂版』 p160)

 国家が私的生活の自由に入り込む例として、通信履歴の収集が考えられます。

 オリバー・ストーン監督の映画『スノーデン』では、次のようなシーンがありました。NSAがパキスタン人銀行家を協力者にするため、その銀行家や家族の通信履歴を収集すると、娘の恋人が不法滞在者ということが分かり、NSAは「これは使える」と考えました。そこで、娘の恋人を強制退去させると、娘が自殺未遂をしました。そして、NSAは娘の憔悴した様子に落ち込む父親に酒をすすめ、車で帰るところを通報し、飲酒運転で実刑を受けたくなければ協力しろと脅しました。卑劣極まりない手口です。

 このように国家が個人の通信履歴を自由に閲覧できれば、私たちの家族や友人など親しい人々の関係が壊れ、私たち市民が国家に都合の良いように利用される危険性があります。

 そのような危険を招かないためにも、今の安倍政権や自民党が何を目的として自民党憲法改正草案を作成し、どのような国づくりを目指しているのかを正しく知ることが必要です。

 書籍『前夜 増補改訂版』では、自民党改憲草案には、国防軍の創設・緊急事態宣言条項の創設など、上記に挙げた第13条以外にもまだまだ存在している危険な条項につき読み解いています。監視体制の強化も含めて、安倍政権や自民党がどのような国づくりを目指しているのかを知りたい方は、ぜひ書籍『前夜 増補改訂版』をご一読ください。

 ご購入はぜひ、「IWJ書店」でお願いします。

 ※【増補改訂版】『前夜 日本国憲法と自民党改憲案を読み解く』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=169

 それでは今日も1日、よろしくお願いします!

※日刊IWJガイドのフルバージョンは下記URLより御覧ください。
http://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20170819

IWJ 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
岩上安身サポーターズクラブ事務局
公式サイト 【 http://iwj.co.jp/