日刊IWJガイド・番組表「的外れな『築地バッシング』で再び緊迫感高まる築地移転問題~本日15時より岩上さんが中澤誠氏・水谷和子氏・森山高至氏にインタビュー!/シリアで猛毒の化学兵器・サリン使用か!?――トランプ大統領『いくつもの一線を越えた』/今村復興相の暴言に抗議し、自主避難者らが復興庁前で抗議~岩上さんのインタビューシリーズ『百人百話』もご覧ください」2017.4.7日号~No.1666号~


■■■ 日刊IWJガイド・番組表「的外れな『築地バッシング』で再び緊迫感高まる築地移転問題~本日15時より岩上さんが中澤誠氏・水谷和子氏・森山高至氏にインタビュー!/シリアで猛毒の化学兵器・サリン使用か!?――トランプ大統領『いくつもの一線を越えた』/今村復興相の暴言に抗議し、自主避難者らが復興庁前で抗議~岩上さんのインタビューシリーズ『百人百話』もご覧ください」2017.4.7日号~No.1666号~ ■■■
(2017.4.7 8時00分)

★本日の日刊IWJガイドは以下の内容でお届けします!

┏━━【目次】━━━━━━━━━━━━
┠■<はじめに>軍事介入の危機!? シリアで猛毒の化学兵器・サリン使用か!?――トランプ大統領「いくつもの一線を越えた」と「和平」の方針転換を示唆(平山茂樹)
┠■【中継番組表】
┠■<ニュース・フラッシュ!>(平山茂樹)
┠―【1】<昨日のトランプ大統領>ホワイトハウスに異変? スティーブン・バノン氏がNSC常任委員から外れる~マクマスター新補佐官と対立か
┠―【2】安倍政権のもとで自衛隊はついに「一線」を超えるのか!?――敵基地攻撃能力について米太平洋艦隊・スウィフト司令官「日米の軍事関係は容易に適応できる」と明言
┠■<本日の岩上さんのインタビュー>豊洲市場移転賛成の声が反対の声を上回った!? マスコミの情報操作の結果か!? 意図的な「築地バッシング」で再び緊迫感高まる築地移転問題!本日15時より、岩上さんが中澤誠氏(東京中央市場労働組合執行委員長)、水谷和子氏(一級建築士)、森山高至氏(建築エコノミスト)にインタビュー!(城石エマ)
┠■<新着記事>安倍昭恵夫人が「国家公務員」を自民党の選挙応援に使った!?「国家公務員法違反の疑い」を社民・福島みずほ議員が指摘! 2日後には内閣官房も秘書官随行を認める(原佑介)
┠■<IWJ書店からのお知らせ>今村復興大臣の口先だけの陳謝は認められない!福島から避難した人、とどまった人それぞれの選択〜IWJインタビューシリーズ『百人百話』のご紹介(ぎぎまき)
┠■<IWJからのお知らせ>新規スタッフ募集中!「事務スタッフ」「テキストスタッフ」を中心に、幅広いセクションでのご応募をお待ちしています(平山茂樹)
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<はじめに>軍事介入の危機!? シリアで猛毒の化学兵器・サリン使用か!?――トランプ大統領「いくつもの一線を越えた」と「和平」の方針転換を示唆
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 森友学園問題に加計学園に関する一連の疑惑、「共謀罪」法案の審議入りに今村雅弘復興相による信じがたい暴言など、日本国内では重要な「事件」がたて続けに起こっていますが、国際情勢、特に中東情勢もまたここにきて緊迫の度を高めています。

 この問題は、軍事重視に急激に傾斜を強める現・安倍政権の姿勢と決して無関係なものではありません。「国外問題でありながら、実は国内問題でもある」という視点で、代表の岩上さんは「我が事」として捉え、注視しています。

 内戦が続くシリア北西部のイドリブ県で4月4日(火)、空爆の際に猛毒の化学兵器・サリンが使用されたという情報が伝えられ、現在までに100人を超える一般の市民が死亡。負傷者は300人に達すると見られています。シリア内戦における化学兵器の被害としては過去最大規模のもので、海外メディアを中心に、痙攣する市民や泡を吹いて横たわる子どもなど極めて凄惨な写真や動画が数多くレポートされています。

・シリア化学兵器疑惑の現場 口から泡・けいれんする住民が続出(ハフィントン・ポスト、2017年4月6日)
http://www.huffingtonpost.jp/2017/04/05/syria_n_15838650.html

 今回のサリン使用疑惑を受けて、国連安全保障理事会は4月5日(水)に緊急会合を開催。アメリカのヘイリー国連大使が「昨日起きたことは化学兵器を使うアサド政権の特質を示している」と述べてアサド政権による攻撃だと非難する一方、ロシアのサフロンコ次席国連大使はこれを否定。「シリア軍は反政府勢力が化学兵器を保管している倉庫を空爆したにすぎない」と述べ、米ロの主張が真っ向から対立する結果となりました。

 米ロどちらの主張が正しいかは別として、共通しているのは、サリンが住民に被害を与えた、という点です。

・シリアめぐり安保理緊急会合 欧米・ロシア激しく対立(NHK 、2017年4月6日)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170406/k10010938681000.html

 ロシアとの関係改善を目指し、選挙期間中からアサド政権に融和的な姿勢を見せてきたトランプ大統領ですが、今回のサリン使用疑惑を受けて態度を硬化。「いくつもの一線を越えた」とアサド政権を強く非難するとともに、「シリアとアサド政権に対する私の考え方は大きく変わった」と述べました。

・トランプ、シリア化学兵器「いくつもの一線を越えた」と非難(ニューズ・ウィーク、2017年4月6日)
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/04/post-7336.php

 思い出されるのは約4年前、2013年8月の「事件」です。この時、シリアの首都ダマスカス郊外で化学兵器が使用されたと報じられた際、当時のオバマ大統領は「レッドラインを越えた」と述べ、軍事介入の姿勢を強めました。今回のトランプ大統領の発言も当時のオバマ大統領の発言を念頭に置いたものと見られており、米国内では対ロ政策の転換と軍事介入の可能性が指摘されています。

 忘れてはならないのは、この時の「事件」も、真実は完全には解明されていない、ということです。米国を中心とする西側各国政府・軍の発表と、それに依存する各国のマスメディアの報道が「真実」であったかどうか、明らかではありません。

 イラク戦争開戦時に、米国は大量破壊兵器をイラクが保有していると宣伝して、侵攻に踏み切りましたが、実際には存在しませんでした。そうした偽情報のプロパガンダが、戦争の始まりには往々にして用いられることを、我々は真剣に警戒する必要があります。

 2013年8月のシリアでの化学兵器の使用の「真相」と国際情勢の急激な緊迫化については、岩上さんが東京外国語大学教授の青山弘之氏や元シリア大使の国枝昌樹氏に単独インタビューを行った他、検証記事をアップしていますので、ぜひ改めてチェックしてみてください。

※2013/08/28 英米仏によるシリア軍事介入「合理性ない」 一般市民に多数の死者が出る可能性指摘 ~岩上安身による青山弘之氏インタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/98635

※2013/09/06 アルジャジーラの”偏向” 元シリア大使が重要証言 ~岩上安身による国枝昌樹氏インタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/100353

※【IWJブログ】緊迫するシリア情勢 「子どもたちを殺したのは誰か」~真犯人が特定されぬまま、戦争が始められようとしていることの不条理
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/98522

 マイケル・フリン大統領補佐官が辞任するなど、ここに来て政権発足直後の勢いにかげりが見え始めているトランプ大統領。現在の米国は「アメリカ・ファースト」のキャッチフレーズのもと不介入主義を掲げていますが、今回のシリアでのサリン使用疑惑をきっかけに、介入主義的なネオコン(新保守主義)が息を吹き返す可能性もあります。IWJでは森友問題や加計問題だけでなく、こうした国際情勢にもしっかりと目を配って報じ続けてゆきますので、どうぞご注目ください!

 IWJの定額会員にご登録いただくと、最近の森友問題や加計問題はもちろんのこと、こうしたシリア内戦の現状やトランプ政権の現状まで、非常に幅広い話題をフォローした動画やテキスト記事をアーカイブ化しています。ぜひ、IWJの定額会員にご登録いただき、IWJの豊富なアーカイブをご覧ください!

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※ご寄付・カンパでのご支援をなにとぞよろしくお願いいたします
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◆中継番組表◆

**2017.4.7 Fri.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【Ch4】10:00~「今村雅弘 復興大臣 定例会見」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=4
※今村雅弘 復興大臣による定例会見を中継します。

【IWJ_YouTube Live】15:00~「岩上安身による中澤誠氏 (東京中央市場労働組合執行委員長)、水谷和子氏(一級建築士)、森山高至氏(建築エコノミスト)インタビュー」
YouTube視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501
ツイキャス視聴URL: http://twitcasting.tv/iwakamiyasumi
※岩上安身による中澤誠氏、水谷和子氏、森山高至氏インタビューを中継します。

【Ch6】15:30~「今村復興大臣の自主避難者に対する発言の撤回と謝罪、辞任を求める ~『避難の協同センター』など4団体による共同記者会見」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=6
※「避難の協同センター」「原発事故被害者団体連絡会」「原発被害者訴訟原告団全国連絡会」「『避難の権利』を求める全国避難者の会」による共同記者会見を中継します。

【Ch6】18:00~「今村復興大臣の自主避難者に対する発言の撤回と謝罪、辞任を求める ~『復興庁前抗議アピール』」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=6
※「避難の協同センター」の呼びかけでおこなわれる抗議行動を中継します。

【Ch7】19:30~「『未来のための公共』国会前集会」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=7
※「安倍政権に反対する金曜国会前抗議実行委員会」主催の国会前集会を中継します。

▲▽▲▽官邸前抗議関連 ▽▲▽▲

【Ch5】18:30~「再稼働反対!首相官邸前抗議」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=5

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◆中継番組表◆

**2017.4.8 Sat.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【ツイキャス・IWJ_AOMORI1】11:30~「2017年「4.9反核燃の日」全国市民集会」
視聴URL: http://twitcasting.tv/iwj_aomori1
※「2017年『4.9反核燃の日』全国市民集会実行委員会」主催の集会を中継します。

【ツイキャス・IWJ_AOMORI1】14:00~「第32回 『4.9反核燃の日』全国集会」
視聴URL: http://twitcasting.tv/iwj_aomori1
※「第32回『4.9反核燃の日』全国市民集会実行委員会」主催の集会を中継します。

【ツイキャス・IWJ_AOMORI1】16:15~「第32回 『4.9反核燃の日全国交流集会』」
視聴URL: http://twitcasting.tv/iwj_aomori1
※「原水爆禁止日本国民会議」主催の交流集会を中継します。内容は、長谷川幸一氏(東北大学大学院教授)による講演ほか、各地からの報告。

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◆昨日アップした記事はこちらです◆

支援を打ち切られた自主避難者の窮状と国の責任を会見で問うたフリーの西中誠一郎氏に、今村復興大臣が「出ていけ!」大暴言!その全文と、質問した西中氏にIWJが胸中を訊く!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/372278

今度は衆参予算委員会の「議事録」が非公開!?「森友問題」隠しか!? IWJが直撃取材! 衆参両院の記録部予算委担当への取材録を公開! 国民を「疑心暗鬼」にさせてきた政権与党の「前科」を問う!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/372425

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<本日の岩上さんのインタビュー>豊洲市場移転賛成の声が反対の声を上回った!?的外れな「築地バッシング」で再び緊迫感高まる築地移転問題!本日15時より、岩上さんが中澤誠氏(東京中央市場労働組合執行委員長)、水谷和子氏(一級建築士)、森山高至氏(建築エコノミスト)にインタビュー!
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 おはようございます、IWJ記者の城石エマと申します。

 森友学園問題の陰で、築地市場の豊洲移転問題をめぐる世論に静かな、しかし深刻な変化が起きています。

 4月4日付の朝日新聞によると、4月1日・2日の世論調査で、「今後も移転を目指すべき」と答えた人が55%、「移転をやめるべき」と答えた人が29%で、移転賛成派が反対派を2倍近く上回りました。「盛り土なし」が発覚したばかりの昨年10月時点の調査では「目指すべき」が40%、「やめるべき」が39%と拮抗していたことから、この半年ほどの間に移転賛成の意見が急増したことになります。

 この数ヶ月を振り返ってみても、地下空間から汚染物質が検出、地下水モニタリングで環境基準を79倍上回る汚染発覚、豊洲市場を経営すると年100億円の大赤字の見込み、一連の騒動の責任者が出てこないばかりか、移転を決定した石原慎太郎元都知事が百条委員会に証人喚問され、「知らぬ存ぜぬ」態度を見せるなど、豊洲移転はこれでもかというほど「ペケ」をつけられてきたはずなのですが、その一方でマスコミ報道やネット上ではこの間、豊洲に移転せず、築地市場の現地再整備に対する「巻き返し」ともいうべき「バッシング」が繰り広げられてきており、そうしたキャンペーンがボディブローのように効いてきているものと思われます。

 3月7日、マスコミが一斉に「築地市場の土壌からヒ素が基準の2.4倍」と報道。2013年に都が行った市場敷地内の土壌汚染調査で、検出されてはならないヒ素が0.024ミリグラムと、1.3ミリグラムのフッ化物が検出されていたことが、なぜか4年も経過したこのタイミングで明らかになったというのです。

 元々築地市場の土地にはクリーニングの工場があったため、都は「敷地全体に土壌汚染の恐れがある」と見ているそうですが、自然由来の可能性も指摘されています。

 そして、誰よりもこの「築地はアブナイ説」を、突出して熱心に広めているのが、橋下徹元大阪市長。橋下氏はツイッターで、「豊洲は地下空間の方が安全だった。なぜなら汚染された土がないから」「『築地 ねずみ500匹以上生息』 築地の危険性をひた隠しにする小池さん。情報公開という方針に全く反する」などとツイートし、「小池さんの態度は知事として失格」とやたらに小池知事批判を繰り返しているのです。

 なぜ政界を引退したはずの橋下氏が、ここまで東京都政に口出しをしてくるのかわかりませんが、東京中央市場労働組合執行委員長の中澤誠氏はIWJの取材に対し、「築地バッシングが世論調査の結果につながった可能性はある」と指摘しました。

 このマスコミ報道のあり方が、意図したものかどうかは別として、豊洲移転推進のプロパガンダとして機能したことは否めません。

 マスコミがおかしい、マニピュレーション(情報操作)の可能性がある、となったらば、IWJの出番です!森友問題、加計問題、共謀罪、原発事故の自主避難者への支援打ち切り問題、東アジアの軍事情勢の緊迫化など、ありとあらゆる問題が眼前にあり、それらすべてと取っ組み合いをしていて、超のつく人手不足、財源不足となっていても、長年取り組んできた築地市場移転問題で手を抜くことはできません。

 再び緊迫感を高めつつある豊洲市場問題はどうなるのか。そして、百条委員会の証人喚問で石原氏は何を語ったのか。世論調査は「移転を目指すべき」が多数派となっていますが、実際、豊洲市場に移転することなど、もはや不可能ではないのか――。

 本日は、岩上さんがこの問題で、中澤氏と一級建築士の水谷和子氏、そして初登場の建築エコノミスト・森山高至氏にインタビューをします!長年豊洲市場の市場としての役割不足や土壌汚染の問題を追ってきた中澤氏と水谷氏、そして建築シロウトにもとってもわかりやすい説明をブログで展開する森山氏へのインタビューは、必見です!ぜひ、ご期待ください!そしてマスコミ報道をぜひ見比べてみて下さい!

★岩上安身による中澤誠氏 (東京中央市場労働組合執行委員長)、水谷和子氏(一級建築士)、森山高至氏(建築エコノミスト)インタビュー
[日時] 2017年4月7日(金)15:00~
[YouTube Live]
https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?view=2&flow=grid
[ツイキャス]http://twitcasting.tv/iwakamiyasumi

 また、2月10日にはこのインタビューの「前編」となる、宇都宮健児弁護士×水谷和子氏×中澤誠氏のインタビューも行っています。築地再開発の利権という「闇」に迫ったこちらのインタビューもぜひ、ご視聴ください!この利権の「闇」の問題にも、今回も迫ります!

※2017/02/10 移転不可能はもはや自明! 6000億円をドブに捨てた石原氏と猪瀬氏の責任を問え! 築地市場移転ストップの立役者・宇都宮健児弁護士×水谷和子氏×中澤誠氏に岩上安身がインタビュー!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/362497

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<新着記事>安倍昭恵夫人が「国家公務員」を自民党の選挙応援に使った!?「国家公務員法違反の疑い」を社民・福島みずほ議員が指摘!2日後には内閣官房も秘書官随行を認める
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 おはようございます。IWJテキスト班の原佑介です。

 社民党・福島みずほ議員は4月3日の参院決算委員会で、安倍昭恵夫人が昨年の参院選挙中に夫人付の政府職員を随行させて選挙応援に回っていた疑惑を追及しました。

 福島議員の質問に答えた土生(はぶ)栄二内閣審議官はこの疑惑について、「現時点で把握してお答えすることは困難」「仮に確認をするとすれば、非常に時間がかかり、さまざまな調査が必要になる」と露骨に回答を嫌がりましたが、4月5日、福島みずほ議員はツイッターに「内閣官房から回答が来ました」と投稿。内閣官房の答弁書を添付しました。

※内閣官房の答弁書を添付した福島みずほ議員のツイート
https://twitter.com/mizuhofukushima/status/849451808686833664

 答弁書は、参院選挙中の2016年6月28日、7月3日、7月9日と、秘書官が3度にわたって昭恵夫人の選挙活動に同行したと認め、その理由について、「総理夫人による総理の公務の遂行の補助に係る活動を支援する職員が、当面の公務遂行補助に係る連絡調整等を行うため、総理夫人に同行しています」と説明しています。

 そのうえで答弁書は、「(同行した)職員の氏名については、課長相当職以上の幹部職員ではないため、お答えを差し控えさせていただきます。職員の旅費については、総理夫人の申出により、総理夫人の私的経費により負担されているものと承知しています」と回答しました。

 同日(4月5日)には、民進党の宮崎岳志議員も衆院文部科学委員会でこの問題に言及し、「私的な経費というが、これは夫人のポケットマネーか、それとも自民党の経費か」と質問。土生審議官は「最終的な費用負担者については確認していない」と答えました。

 官僚を私物化して悪びれもしない昭恵夫人ですが、経費が自民党持ちだとすれば、一国政政党に過ぎない自民党が官僚を私物化していたことになります。夫人の私的経費であっても、中身はわかりません。夫である安倍晋三氏が妻を通じて出していたら、それもまた大きな問題です。IWJでは3日に行われた福島みずほ議員の「国会ハイライト」に内閣官房の答弁書と宮崎議員の質疑の一部を追記して編集中です!まもなく再アップの予定ですので、今しばらくお待ち下さい!

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<IWJ書店からのお知らせ>今村復興大臣の口先だけの陳謝は認められない!福島から避難した人、とどまった人それぞれの選択〜IWJインタビューシリーズ『百人百話』のご紹介
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 おはようございます。IWJのぎぎまきです。

 今村雅弘復興大臣の暴言をめぐる批判の声が止みそうにありません。一昨日に続き、昨日は夕方4時から首相官邸前で緊急抗議行動が行われ、5時からは大臣の辞任を求める要請書と署名の提出が復興庁で行われました。IWJはいずれも中継したので、詳細はこちらからご覧ください。

※2017.4.6「今村復興大臣は、直ちに辞任しなさい!」福島原発事故避難の当事者たちが緊急抗議!――被災者を切り捨てる今村復興相の暴言を許さない! 官邸前緊急抗議行動
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/372450

※2017.4.6 1日で2万8千筆以上の今村大臣辞任を求める署名!「これは大臣の舌禍ではなく、復興庁の被災者への向かい方の問題である」――大臣辞任を求める要請書・署名の提出と復興庁前抗議アピール
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/372452

 今村大臣は4月6日の衆議院東日本大震災復興特別委員会であらためて自身の発言について陳謝しましたが、いまさら「被災者に寄り添い、復興に全力を尽くしていく」と弁明しても、その言葉をそのまま鵜呑みにできるほど被災当事者の怒りは甘いものではないはずです。

 「原発事故子ども・被災者支援法」を骨抜きにし、さらに住宅の無償提供制度を打ち切る。家族の健康を案じ、やむを得ず故郷を後にし、見知らぬ土地で一から生活を築く苦労を「ふるさとを捨てるのは簡単」と一掃する。そして、自己判断による避難は政府には何も関係がない「自己責任」だと切り捨て、「裁判でもなんでもすればいい」と高圧的なもの言いで被災者の気持ちを踏みにじる。

 被災者支援の任務にあたるべき復興庁の大臣にこんな言葉を浴びせられたら、当事者は絶望すら感じるのではないでしょうか。口先だけの「陳謝」で看過してはいけない事態なのだと思います。

※2017/04/05 支援を打ち切られた自主避難者の窮状と国の責任を会見で問うたフリーの西中誠一郎氏に、今村復興大臣が「出ていけ!」大暴言!その全文と、質問した西中氏にIWJが胸中を訊く!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/372278

 IWJは原発事故が起きた年の2011年夏から「百人百話」というインタビューシリーズを開始しました。やむにやまれず福島から避難した人、福島にとどまった人など100人を岩上さんが訪ね、地震や原発事故を経験した当時の思いやその後の暮らしなどについて聞き取り、その声を可視化しました。インタビューは第二集まで、書籍化もされています!

 今村大臣の発言は「事故の風化」の裏返しでもあります。ぜひ改めて、避難をせざるをえなかった方、とどまることを決めた方たちの生の声を一人でも多くの方に聞いていただければと思います。ハイライト動画だけでもご視聴をおすすめします。ぜひこちらのページも併せてご覧ください!

※百人百話〜故郷にとどまる、故郷を離れる―それぞれの選択
http://iwj.co.jp/feature/100100/

※百人百話 第一集
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=56

※百人百話 第二集
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=52

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<IWJからのお知らせ>新規スタッフ募集中!「事務スタッフ」「テキストスタッフ」を中心に、幅広いセクションでのご応募をお待ちしています
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 IWJでは現在、新規スタッフを緊急で募集しています。特に今、人手不足に悩まされているのが「事務スタッフ」と「テキストスタッフ」の2つのセクションです。

 IWJでの事務の仕事は、大きく分けて二つに分かれます。一つは、岩上さんのインタビューや講演、各種イベントなどのスケジュール調整など、秘書・マネージャー的な業務を行い、同時に一般的な庶務の仕事も担うのが「一般事務」。もう一つは、会員の皆様からのお問い合わせの窓口となる「会員事務」です。どちらも裏方仕事ですが、IWJと岩上さんが取材活動を行うためになくてはならないセクションです。

 IWJの中でいわゆる「記者」的な役割を担っているのが「テキストスタッフ」です。しかしIWJでは、現場取材をして原稿を執筆するだけでなく、「日刊IWJガイド」の編集、インタビューや講演会で使用するパワーポイント資料の作成、各種リサーチやデータ分析など、「編集者・リサーチャー」的な仕事も担当することになります。

 「事務スタッフ」「テキストスタッフ」の他にも、IWJでは「Webスタッフ」「動画スタッフ」のセクションで引き続き募集を行っています。政治・社会問題に関心があり、新時代のインターネット・ジャーナリズムにご関心がある方のご応募をお待ちしています。

 なお、このようにIWJでは一応のセクション分けが行われていますが、仕事を進めるうえでの岩上さんのモットーはあくまで「トータル・フットボール」です。「事務スタッフ」が現場でカメラを回すこともあれば、「テキストスタッフ」がWebの更新作業を行うこともあります。もちろん、新人の方には先輩のスタッフが丁寧にレクチャーを行いますので、どうぞ安心してご応募ください。

※IWJ レギュラースタッフ 応募フォーム
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdbeeE8cGfuFucSge58KaR0vRQF5-uYoc52DeRCENG4u3_1mg/viewform

 また、IWJでは大学卒業を控えた学生さん向けに「学生インターン」も募集しています。1週間程度でIWJの業務内容を見学していただけるこの制度を使って、ジャーナリズムの世界を体験してみてください。

※IWJインターン応募フォーム
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScNiPB0JzZ5xdz69_tIx3EzMpgiTjTO3LEhMn-Fh1-fbegC_A/viewform

 それでは今日も一日、IWJをよろしくお願いします!

※日刊IWJガイドのフルバージョンは下記URLより御覧ください。
http://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20170407

IWJ 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
岩上安身サポーターズクラブ事務局
公式サイト 【 http://iwj.co.jp/