日刊IWJガイド・番組表「「プロパガンダ・シリーズ」第2弾!岩上さんが『「日本スゴイ」のディストピア』著者の早川タダノリ氏にインタビュー!戦中から現在に至る日本の『自画自賛の系譜』とは!? /ロシアと北方領土共同統治模索!?日経報道を菅官房長官は『そうした事実ない』と否定!」2016.10.18日号~No.1495号~


■■■ 日刊IWJガイド・番組表「「プロパガンダ・シリーズ」第2弾!岩上さんが『「日本スゴイ」のディストピア』著者の早川タダノリ氏にインタビュー!戦中から現在に至る日本の『自画自賛の系譜』とは!? /ロシアと北方領土共同統治模索!?日経報道を菅官房長官は『そうした事実ない』と否定!」2016.10.18日号~No.1495号~ ■■■
(2016.10.18 8時00分)

 おはようございます。IWJでテキスト系の仕事をしております、原佑介と申します。

 いまだに新潟県知事選の結果に興奮冷めやらぬ方々も多いかと思います。米山隆一さんの勝利には様々な要因があげられると思いますが、「結局のところ連合と民進党の存在意義は何なのか」ということも考えておきたいところです。

 新潟県知事選において「自主投票」を決めた民進党。党所属の国会議員などが個人として次々応援に駆けつけたものの、最後まで党組織として正式に米山支援を鮮明にすることはありませんでした。「民進党を飛び出したことが逆によかった」という声も市民からは聞かれましたが、実際に民進党抜きの3野党連合と市民の共同で選挙に勝てるなら、民進党の存在意義はどこにあるのでしょうか。

 民進党が自公推薦の森候補に対して独自候補を出さず、「不戦敗」を選ぼうとしていたのは明らかでした。民進党の最も強力な支持母体は連合です。その連合新潟の主力をなす電力総連(東電など電力会社の社員の労働組合)の、「原発再稼働反対の候補は応援できない」という姿勢に左右されたことは否定できません

 今回、連合新潟は「中立」ではなく、はっきりと自公推薦の森民夫候補の応援に回りました。電力総連に対して、何の幻想ももつことはできません。

 彼らは原子力ムラの欠くべからざる一員であり、自分たちの雇用と生活が第一なのです。電力総連抜きの連合、あるいは連合抜きの民進党、というのは想定できないのでしょうか。自民党・原子力ムラと一体不可分の電力総連は、今回のように自民支持の組織として、連合を抜けて、堂々と表立って与党候補を応援したらどうでしょうか。

 現在、東京10区と福岡6区で衆院補選が行われており、どちらも野党は民進党の候補者に一本化しています。が、状況は劣勢のようです。

 週明けの昨日、各社が一斉に最新の世論調査の結果を発表。いずれも「東京10区は自民の若狭勝氏が安定、福岡6区は自民系で故・鳩山邦夫氏の息子・鳩山二郎氏優勢」と報じました。

※東京10区若狭氏安定 福岡6区は鳩山氏優勢 情勢調査(朝日新聞)
http://digital.asahi.com/articles/ASJBJ4RPNJBJUZPS002.html

 東京10区で若狭勝氏が「安定」という表現をみるにつけ、民進党・鈴木庸介候補はかなり引き離されていると思われます。また、福岡に至っては、自民党から鳩山候補以外にも自民の蔵内謙氏が立候補しており(建前としては無所属です)、完全な自民分裂選挙となっていながら、現状では民進党新人・新井富美子氏が苦戦を強いられている状態です。

 今回の補選では、形式上は「野党統一候補」となっているものの、野党間で政策協定は結ばれず、共産党などは推薦を出していません。これには、できるだけ「共産党色」を抑えたいという民進党の意向があるようです。

 「共産党を排除し共産党色を薄めれば、保守の票が取れる」というのが、これまでの民進党の、特に「共産党アレルギー」の右派議員らの主張でした。典型的なのが長島昭久議員の主張です。岩上さんが2015年10月6日に、長嶋さんに直接単独インタビューし、「保守票を取り込むべきだ」という主張を聞き出しています。ぜひ、以下のURLでご視聴ください。

※「右へウイングを広げて、政権交代に向けた戦略を描いて行くべき」!?共産党捨身の「野党共闘」に反対し、安倍政権の「解釈改憲」を合憲と主張する民主党右派・長島昭久議員に岩上安身が直撃インタビュー!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/268897

 連合の神津里季生会長も今月11日、こうした補選における民・共の協力関係について、「まっとうなこと」と強調し、夏の参院選で共産党から推薦を受けたことで「逃げる票が相当あった」と主張。次期衆院選もこの補選がモデルとなるとの考え方を示したそうです。

※<衆院選>連合会長 推薦なしで野党共闘を(河北新報)
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201610/20161012_11059.html

 しかし、共産党色を抑えながら、共産党候補にはおりてもらいつつ、共産党票をアテにして、民進党の現執行部ののぞむ万全の形ができたわけですが、そのあげくどうなっているでしょうか?まだ結果は出ていないにせよ、補選は劣勢です

 民進党や連合は何か勘違いしているのではないか?そんな気がするのは我々だけではないでしょう。

 民進党、連合抜きの新潟県知事選で野党3党の推す無所属候補が勝利し、民進党が前面に立ち、連合が支え、共産党に後ろに引っ込んでもらった補選では、まったく風が吹いていない――民進党や連合はこの誰の目にも明確な「現実」を直視できないのか、はなはだ疑問です。この点、IWJは蓮舫代表に会見で直接確認したいと考えています。

 次の衆院選では、改憲勢力の議席数を「3分の2」以下にできれば、憲法改正は遠ざかります。時事通信などは「野党共闘で47選挙区逆転=自公、3分の2割れ-前回衆院選で試算」とも報じていますが、やはりやり方次第では市民が「ターンオーバー」できる可能性も全然あるわけです。

※野党共闘で47選挙区逆転=自公、3分の2割れ-前回衆院選で試算
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016100800039&g=pol

 新潟県知事選も終わった今、岩上さん判断のもと、IWJは衆院補選に力を入れていきたいと考えています。やるべきことは、改憲勢力が占めている3分の2の議席を、何が何でも割り込ませること。民進党は、「民進党が単独で強くなり、単独で政権交代を目指す」などといっていますが、それはまったく現実味のない寝言に過ぎません。

 重要なのは、立憲主義を粉々に破壊する「自民党改憲草案」を掲げる安倍政権の改憲を未然に防ぐことであって、そのためには民進党にも踏ん張っていただかなければならなりません。それは皆さんも同じ気持ちでしょう。

 IWJはそんな皆さんの思いにこたえ、全力でこの補選も報じていきます!!!!!!!

 ・・・と言いたいところなのですが、とにかく今のIWJは経営難で、にっちもさっちもいかない状況です…。昨日の日刊IWJガイドで、城石エマ記者が「現在(10月16日時点)の会員数は5924名様と、再び6,000名様を割り込むことになってしまいました」と書きましたが、これは誤りでした。お詫びのうえ、訂正させていただきます。申し訳ございません。

 正確には、16日時点で5713名様となっており、昨日17日時点では5722名様となっております。15日までに前月の会費をお支払いただけなかった211名の会員様へのサービスのご提供を一時的に停止させていただいた結果、今月もガクンと減ってしまった次第です。

 エマ記者が挙げた「5924名様」という数字は、15日にサービス提供の一時停止を行う直前の数字です。つまり、一時は6000人を超えていた会員数も、今では6000人を大きく下回ってしまっているんです…。

 これでは、大きな取材をしようにも、なかなかその一歩を踏み出すことが難しい…。どうしても「赤字になってしまったらどうしよう」と躊躇いがちになってしまいます。

 新潟県知事選でも、新潟日報の偏向報道や民進党の煮えきらなさなど、もっとも追及し続けたのはIWJだと自負しています!まだまだやれる!やるべきことはある!と思っています。IWJのメーリングリストには、岩上さんが巻き込んだ企画案があふれかえっています。アイデアもネタもある。しかし、実現できる人手と財源が足りない…。悔しい限りです。

※「ドラム缶に入って川に浮かぶ」という陰湿な恫喝が――。新潟県知事選への出馬を撤回した泉田裕彦知事に岩上安身が単独インタビュー! 地元紙「新潟日報」との確執や米山隆一・野党統一候補の応援の可能性にせまる! 2016.10.11
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/337783

※新潟県知事選挙でさっそく露呈した「蓮舫路線」のリアル!野党共闘候補の容認を頑なに拒否した民進党の内部事情に迫る!~「泉田路線」の継承を鮮明にした米山隆一候補への岩上安身による緊急単独インタビュー! 2016.9.28
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/334635

 また、東電の広告を掲載し、執拗に泉田裕彦新潟県知事を攻撃してきた新潟日報の偏向報道について、この間、岩上さんが強く批判し続けていますが、本日は政治的「プロパガンダ」の実態を考察する著書『「日本スゴイ」のディストピア』『神国日本のトンデモ決戦生活』などの著書がある早川タダノリ氏に、岩上さんがインタビューします。ぜひご覧ください!平山記者が後ほど詳しく紹介します。

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┏━━【目次】━━━━━━━━━━━━
┠■【中継番組表】
┠■<★ニュース・フラッシュ!★>共産党大阪府議団の朽原亮幹事長が160万円分の白紙領収書に加筆!/榊原経団連会長が米山新知事に「再稼働に向けて進めていただきたい」と希望!/ロシアと北方領土共同統治模索!?日経報道を菅官房長官は「そうした事実ない」と否定!/新たな見せしめか!?沖縄・高江で山城博治さんが現行犯逮捕!(原佑介)
┠■<★本日の岩上さんインタビューのお知らせ★>「プロパガンダの研究・シリーズ」第2弾!岩上さんが『「日本スゴイ」のディストピア』著者の早川タダノリ氏にインタビュー!戦中から現在に至る「自画自賛の系譜」とは?(平山茂樹)
┠■<★インタビュー告知★>新潟に新しいリーダーを誕生させる会共同代表・佐々木寛新潟国際情報大学教授・「新潟連合」事務局長・牧野茂夫氏へインタビュー!(安道幹)
┠■<★ぎぎまき記者が選ぶ!★>岩上さんがインタビューした識者の皆さんのサイン入り本を販売するIWJ書店のご紹介!今、おすすめの4冊!(ぎぎまき)
┠■<★お知らせ★>見どころ満載!今後の岩上さんインタビュー・ラインナップ!
┠■わとはぷ~What happened today?
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◆中継番組表◆

**2016.10.18 Tue.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

■□■□■衆院補選関連■□■□■□■□

【Ch4】14:00頃~「東京10区補選 野党統一候補 鈴木庸介氏 街頭演説」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=4
※東京10区補選 野党統一候補 鈴木庸介氏の街頭演説を中継します。

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【Ch5】11:00~「民進党国会対策委員会による関係省庁へのヒアリング~議題:年金カット法案に関する試算について」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=5
※民進党国会対策委員会による関係省庁へのヒアリングを中継します。

【Ch1】14:30~「岩上安身による『「日本スゴイ」のディストピア』著者・早川タダノリ氏インタビュー」
UST視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1
ツイキャス視聴URL: http://twitcasting.tv/iwakamiyasumi
※岩上安身が『「日本スゴイ」のディストピア~戦時下自画自賛の系譜』『神国日本のトンデモ決戦生活』『原発ユートピア日本』の著者・早川タダノリ氏にインタビューします。

【録画配信・IWJ_NIGATA1】17:00~「新潟県知事選に関する佐々木寛氏(新潟に新しいリーダーを誕生させる会共同代表、新潟国際情報大学教授)インタビュー(聞き手・IWJ記者 安道幹)」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=niigata1
※10月17日収録の、佐々木寛氏(新潟に新しいリーダーを誕生させる会共同代表、新潟国際情報大学教授)インタビューを録画配信します。

【録画配信・IWJ_KUMAMOTO1】19:00~「阿蘇山噴火で地元住民がiPhoneで緊急リポート!周辺地域でも被害状況に大きな差が!火山灰が農作物を直撃した地域、観光客で賑わう阿蘇神社。地震と噴火、局地的な被害に際し市民ができる支援とは?」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=kumamoto1
※10月10日、11日に収録した、地元住民による阿蘇山周辺地域のリポートを録画配信します。

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◆中継番組表◆

**2016.10.19 Wed.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【Ch3】14:30~「原子力規制委員会 田中俊一委員長 定例会見」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=3
※原子力規制委員会 田中俊一委員長による定例会見を中継します。

【Ch8】16:00~「TPPを批准させない!水曜日行動 ~野党議員による国会報告と意見交換」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=8
※「TPP批准阻止アクション実行委員会」主催の毎週水曜日に開催される、野党議員による国会報告と意見交換の模様を中継します。

【再配信・Ch1】18:00~「『グローバル経済の闇のメカニズム』を暴く!パナマ文書から消費増税まで~『税金を払わない巨大企業』の著者・富岡幸雄氏に岩上安身がインタビュー」
UST視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1
ツイキャス視聴URL: http://twitcasting.tv/iwakamiyasumi
※5月28日収録の、岩上安身による『税金を払わない巨大企業』の著者・富岡幸雄氏へのインタビューを再配信します。

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 続いては各記者からの報告に入ります。

■<★本日の岩上さんインタビューのお知らせ★>「プロパガンダの研究シリーズ」第2弾!岩上さんが『「日本スゴイ」のディストピア』著者の早川タダノリ氏にインタビュー!戦中から現在に至る「自画自賛の系譜」とは?

 おはようございます。IWJでテキスト関係の業務を担当している平山茂樹と申します。

 本日14時30分より、岩上さんが「プロパガンダの研究シリーズ」の第2弾として、『原発プロパガンダ』著者の本間龍氏に続き、『「日本スゴイ」のディストピア』『神国日本のトンデモ決戦生活』『「愛国」の技法』などの著書がある早川タダノリ氏にインタビューを行います。

※2016/10/13 40年間で2兆4000億円もの「電気代」が原発プロパガンダに消えた!? 日本のメディアを牛耳る巨大広告代理店「電通」の実態に迫る!~岩上安身が『原発プロパガンダ』著者・本間龍氏に訊く
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/338266

 今回のテーマは、戦中の大日本帝国における「戦争プロパガンダ」です。大日本帝国は、新聞、書籍、雑誌、ラジオといったあらゆるメディアを通じて、アジア諸国に対する「侵略」を「アジア解放のための聖戦」であると正当化する「戦争プロパガンダ」を行いました。

 その徹底ぶりは凄まじいもので、当時の日本人の生活の隅々まで及んでいました。お辞儀の仕方から、ラジオ体操、その日の献立、家の間取り、女性の化粧、はては「子作り」に至るまで、日常生活のありとあらゆる部分が「聖戦」そして「決戦」へと動員されたのです。

 早川氏はこれまで、「主婦之友」や「婦人倶楽部」といった戦時中に親しまれた雑誌や、政府広報誌として発刊されていた「写真週報」などに掲載された写真や図版を大量に収集し、それらをまとめて著書として刊行してきました。今回のインタビューでは、それらの図版を実際にモニターに映しながら、「戦争プロパガンダ」の実態について、岩上さんが早川氏にじっくりとお話をお聞きします。

 今回のインタビューは、昨今、テレビや雑誌にあふれる「日本スゴイ!」系の言説と、それと表裏一体の関係にあると思われる中国や韓国への「ヘイトスピーチ」に対し、警鐘を鳴らすという意味も込められています。戦中から現在に至る、ナルシスティックで排外主義的な「自画自賛の系譜」に迫ります!ぜひ、ご視聴ください!

★岩上安身による「『日本スゴイ』のディストピア」著者・早川タダノリ氏インタビュー
[日時]2016年10月18日(火)14時30分~
[視聴]IWJ・Ch1:http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1

 続いては、安記者からインタビューの報告です。

■「地鳴りが聞こえてくるような感じだった」~新潟に新しいリーダーを誕生させる会共同代表・佐々木寛新潟国際情報大学教授にインタビュー!さらに「新潟連合」の事務局長・牧野茂夫氏にも!

 おはようございます。IWJで記者をしている安(あん)と申します。

 16日に行われた新潟県知事選の投開票を現場中継するため、急遽新潟入りしていましたが、昨日、東京に戻ってまいりました! 本日は、そのご報告と、新潟で仕入れてきた2本のインタビューの告知をします。

 共産、自由、社民推薦による無所属新人の米山隆一氏が勝利を勝ち取った新潟知事選。16日に当確が出たあと、選挙事務所にあらわれた米山氏が発した言葉は、すでに中継などでご覧になられた方も多いかと思います。

 「本当に、皆さんからの力を受けて、このような素晴らしい結果を得ることができました。自分でも信じられません。これはオール新潟の勝利だと思います。この勝利は第一歩です。これからが、スタートです。皆さんからいただいた思いを、真摯に、丁寧に、ひとつずつかたちにしていきます。どうか、その間のお力添えをどうぞお願いします」

 投開票から一夜明けた17日、私は「新潟に新しいリーダーを誕生させる会」の共同代表で、新潟国際情報大学教授の佐々木寛氏にインタビューを行いました。佐々木氏は、今回の選挙戦で市民を代表して米山氏を支えてこられました。また今後は、おそらく米山県政の政策ブレーン的な存在として、引き続き関わっていかれると思います。

 インタビューでは、今回の知事選を市民がリードしたことの新しさ、新潟連合や民進党の対応、また今後の議会運営などについてお話をうかがっています。「票を掘り起こすというよりも、地鳴りが聞こえてくるような感じだった」とおっしゃっていた佐々木氏。米山氏に対する新潟県民の期待の大きさがうかがわれます。

 私としては、インタビューの合間、佐々木氏がポツリと言った次の言葉が印象的でした。

 「昨日、さっそく今後の県政運営について米山氏と話し合いを行った。失敗は許されない。その困難さを思い、実はホテルの中で、二人でぐっと重い雰囲気だったんです」

 そう言われて私も気づいたのですが、当確が出た当日も、劇的な勝利の知らせに支援者たちが湧くなかで、米山氏は終始、厳しい表情でした。

 現在、新潟県議会は定数53名の内、34名が自民党会派です。今後相当厳しい議会運営が予想されるだけに、今回の選挙で米山氏を支えた市民が、継続的に、議会の動きに注目し、米山県政を支えていくことが重要だと、佐々木氏もおっしゃっていました。

 さて、佐々木氏のインタビューの後は、思い切って新潟連合の事務所に向かい、ダメもとでインタビューを申しみました!そして、なんとその場で事務局長の牧野茂夫氏にたっぷりとお話をうかがうことができました!

 今回新潟連合は、自公推薦の森民夫氏を支持したことで、野党連合の足並みを乱した「戦犯」として非常に厳しい批判にさらされています。また、「民進党は連合の顔色ばかりうかがっている」とも批判されていましたが、どうも、話を聞くと、新潟連合としても(特に民進党に)言いたいことが山ほどあるようです。こちらも、まもなく記事でアップしますので、どうぞご期待ください!

 続いては、ぎぎまき記者からIWJ書店のおすすめです!

■岩上さんがインタビューした識者の皆さんのサイン入り本を販売するIWJ書店のご紹介!今、おすすめの4冊!

 おはようございます。IWJ記者のぎぎまきです。

 今日はIWJ書店からおすすめの書籍4冊をご紹介します!

 9月26日と10月6日に行った、岩上さんによる東京新聞記者・望月衣塑子さんインタビュー。中継直後から販売を開始したサイン本はあっという間に完売し、先日、再入荷したものの、『武器輸出大国ニッポンでいいのか』はまたもや完売。『武器輸出と日本企業』も残りわずかとなっています。ご希望の方はお早めにご購入ください!

※【再入荷!】【望月衣塑子さんサイン入り】武器輸出と日本企業
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=262

 『武器輸出と日本企業』は、「武器輸出三原則」を事実上撤廃し、武器輸出に前のめりな姿勢を示す日本政府とは違い、足踏みする大手企業の温度差を当事者の声をレポートしたものです。日本歯科医師連盟のヤミ献金疑惑の一連の報道をスクープし、自民党と医療業界の利権構造の闇を暴いた望月さんの渾身の一冊です。ぜひサイン入りでお買い求めください!

 2回に分かれた岩上さんのインタビュー後編では、「人工知能 (AI)」による無人戦闘機の研究開発の実態にも触れています。武器輸出に舵をきる日本がどんな世界に足を踏み入れるのか。もう他人事ではありません。必見のインタビューなので、ぜひ、ご覧ください!

※日本の武器ビジネスの現場はいま――「死の商人」国家へと舵を切った安倍政権の実態に迫る!『武器輸出と日本企業』著者・望月衣塑子氏に岩上安身が訊く(前編) 2016.9.26
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/334097

※誤爆率9割の殺人兵器「無人戦闘機」の実態! ついには「人工知能 (AI)」による「戦争の無人化・自動化」も実現間近!? ~『武器輸出と日本企業』著者・望月衣塑子氏に岩上安身が訊く(後編) 2016.10.6
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/336493

 IWJ書店ではほかにも、政治資金問題や選挙制度が専門の上脇博之の『追及!民主主義の蹂躙者たち』や、豊洲新市場の汚染問題について誰よりも早く警鐘を鳴らしてきた、環境学者・畑明郎さんの『深刻化する土壌汚染』もサイン入りで好評販売中です!

 さらに、2020年の東京オリンピックに向けた競技場施設の建て替えをめぐる問題を指摘している、作家であり、神宮外苑と国立競技場を未来へ手わたす会」共同代表、森まゆみさん編集の『異議あり! 新国立競技場――2020年オリンピックを市民の手に』も、小池百合子新都知事が計画の見直しを図っている今、復習としておすすめの一冊です。こちらも、もちろんサイン入りになっておりますので、ぜひ、お手にとってみてください!

※【上脇博之さんサイン入り】 追及!民主主義の蹂躙者たち
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=217

※【畑明郎さんサイン入り】 深刻化する土壌汚染
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=259

※【森まゆみさんサイン入り】異議あり! 新国立競技場――2020年オリンピックを市民の手に
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=125

■<★お知らせ★>見どころ満載!今後の岩上さんインタビュー・ラインナップ!

 ここからは再び原に戻ります。

 現在決定している岩上さんインタビュー・ラインナップをご紹介いたします。大変申し訳ありませんが、10月21日(金)に決定していた日本共産党副委員長・小池晃参議院議員のインタビューは、昨日、小池議員サイドからの申し出により、延期とさせていただきます。再度日程が決まり次第、お伝えいたします。よろしくお願いします。

▼10月27日(木)14:30~ 近現代史研究者・辻田真佐憲氏インタビュー

 『大本営発表』『ふしぎな君が代』などの著者・辻田真佐憲(まさのり)氏に岩上さんがインタビューします。

 「大本営発表」と言えば、今では「あてにならない当局発表」「当局に都合の良い情報」の代名詞となりましたが、第二次世界大戦中の日本で、大本営発表はどのようにして強大な力を持つようになっていったのか、辻田氏は歴史をさかのぼり読み解いています。

 撤退を「転身」と、全滅を「玉砕」と言い換え、戦局の悪化を隠蔽し続けた「大本営発表」。インタビューでは、「プロパガンダの研究」シリーズ第3弾として、現在も続く「プロパガンダ」の実態について、岩上さんがお聞きします。

▼11月3日(木)14:00~宗教学者・島薗進氏インタビュー

 『愛国と信仰の構造~全体主義はよみがえるのか』『日本仏教の社会倫理』の著者であり宗教学の第一人者である島薗進・上智大教授に岩上さんが再びインタビューします。

 10月3日には、安倍政権が目指す国家神道への回帰について、安倍政権を支える「日本会議」の実態や、その源流である宗教団体「生長の家」、さらには「天孫降臨」「神武東征」といった神話にもとづく「国家神道」の実像について、岩上さんがインタビューしました。今回は、その続編として、10月3日のインタビューでは掘り下げきれなかった様々なテーマについて改めてお聞きします。

※「改憲」の先にあるもの――日本会議と神社本庁は何を目指しているのか!?
安倍政権下で進む右傾化の真実に迫る!岩上安身による上智大学教授・島薗進氏インタビュー 2016.10.3
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/335795

▼11月上旬 歴史学者・井上寛司氏インタビュー

 『「神道」の虚像と実像』 や『日本の神社と「神道」』の著者である、島根大学名誉教授の井上寛司氏に岩上さんがインタビューします。

 井上氏は『「神道」の虚像と実像』の中で、「神道は三度つくられた」という見方を提出。そのうえで、「神道は太古の昔から連綿と続く、自然発生的な日本固有の民族的宗教である」という考えを「戦後最大のドグマ」として批判しています。

 安倍政権が回帰しようとしている「国家神道」の虚偽性について、岩上さんが井上氏にじっくりとお話をお聞きしますので、どうぞご注目ください。

▼11月中旬 山崎雅弘氏インタビュー

 『日本会議・戦前回帰への情念』の著者で、戦史/紛争史研究者の山崎雅弘氏に岩上さんがインタビューします。

 強烈に、異常とも言える執着をもって改憲への道をひた走る安倍政権。それを焚き付け、先導する日本会議。その情念は、どこから湧き上がり、何を成し遂げようとしているのでしょうか。

 戦史/現代史研究者である山崎氏は同書の中で、「日本会議」を「肉体」(人脈・組織)と「精神」(戦前戦中を手本とする価値観)に分けて分析し、日本会議が国家神道を拠り所として戦前回帰しつつあることを指摘。安倍政権を支える極右団体に、肉薄しています。日本のメディアが決して触れようとしない、安倍政権最大のタブーに、岩上さんが切り込みます!

▼日時未定 西崎雅夫氏インタビュー

 関東大震災における朝鮮人虐殺の「語り部」として、荒川河川敷沿いにある追悼碑を守り続け、先日、『関東大震災朝鮮人虐殺の記録:東京地区別1100の証言』(現代書館)という大部の証言集を刊行した社団法人ほうせんか代表の西崎雅夫氏に、岩上さんがインタビューします。

 関東大震災における朝鮮人虐殺に関しては、一昨年の2014年8月、『九月、東京の路上で』を刊行した加藤直樹氏とともにIWJスタッフが都内各所でロケを敢行し、特別番組を製作しました。西崎氏には、荒川土手でロケをした際、加藤氏とともにご登場いただきました。この特別番組のアーカイブは、下記URLよりぜひご視聴ください!

※2014/08/29 【IWJ追跡検証レポート】『九月、東京の路上で』~関東大震災・ジェノサイドの跡地を加藤直樹氏と歩く

http://iwj.co.jp/wj/open/archives/165254

 それでは今日も1日、よろしくお願いします!

※日刊IWJガイドのフルバージョンは下記URLより御覧ください。
http://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20161018

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