日刊IWJガイド・番組表「安倍総理夫人・昭恵氏が真珠湾を電撃訪問!安倍総理による訪問への布石か?8月6日にはヘリパッド建設が強行されている高江にも訪問!/愛のある取材に勝るものなし!京都中継市民・北野ゆりの沖縄・高江レポート3部作がついに完結!」2016.8.24日号~No.1440号~


■■■ 日刊IWJガイド・番組表「安倍総理夫人・昭恵氏が真珠湾を電撃訪問!安倍総理による訪問への布石か?8月6日にはヘリパッド建設が強行されている高江にも訪問!/愛のある取材に勝るものなし!京都中継市民・北野ゆりの沖縄・高江レポート3部作がついに完結!」2016.8.24日号~No.1440号~ ■■■
(2016.8.24 8時00分)

 NHKの貧困報道に対するバッシング騒動に、呆れを通り越し、怒りも忘れ、ただ日本の現状に恥ずかしさのみ残る、城石エマと申します。

 8月18日放送のNHK「ニュース7」で、母子家庭に暮らす女子高生が進学のための50万円が出せない窮状を告白し、「子供の貧困の現実を変えるために、まずこのことを知ってほしい」と訴えました。

 ところが番組終了後、この女子高生が大量のアニメや漫画関連グッズを所有しているとか、1000円以上のランチを食べているなどと攻撃するツイートなどが噴出。ついに自民党の片山さつき議員までが、「NHKが捏造している」とのネット上の騒ぎを受け、「NHKに説明を求める」などとツイートしました。

 この女子高生への執拗なバッシングは、日本における「貧困」の概念への無理解を恥ずかしいほど世界にさらしています。しかも、そこに国会議員までが乗っかって無理解を示しているのです。しかもしかも、その国会議員(片山議員)は、あろうことか政権与党の議員。無利子奨学金の創設や給付型奨学金の創設の検討を掲げている自民党ですが(2016年参院選公約)、実はそもそも議員が「貧困」とは何であるのか理解していないのでは、お話になりません。

 「貧困」を、「どれだけモノを持っていないか」の物差しで測っていたのは、昔の話です。今「貧困」は、その人が「どれだけ社会的な選択肢を持っていないか」の物差しで測られます。OECDは2001年時点で、この物差しを、「貧困」を定義するために取り入れています。

※OECD‎の貧困の定義に関する外務省の資料
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/shiryo/hyouka/kunibetu/gai/hinkon/pdfs/jk05_01_02.pdf

 たとえば、上記の女子高生が本当にアニメや漫画の関連グッズを持っていたとしても、進学のための50万円を出すことができないなら、やはり彼女は「貧困」に陥っているというべきなのです。なぜなら、アニメや漫画の関連グッズを持っていても進学できる人たちに比べて、彼女には同じ生き方をしていても「進学する」という選択肢がないからです。

 この物差しを提示したのは、ノーベル経済学賞を受賞したインドの経済学者、アマルティア・セン。センは、一見、無機質で無愛想な経済学を考える上で、もっとも大事なものは「共感性」や「利他性」と考えます。それなしに、「貧困」の解決はありません。そう考えると、この女子高生へのバッシングに便乗する片山議員には、「共感性」も「利他性」も欠け、とても貧困を解決できそうには思えません。

 さて、実は「共感性」や「利他性」は、IWJにとってもとても重要なキーワードです。ニーズに基づくプロダクトを売り対価を得る、という、一般に広く信じられている経済合理性だけで、メディアはメディア本来の使命を果たせるのだろうか。そうした根本的な問いかけから、スタートしているからです。

 経済合理性一点張りの論理に呑み込まれてしまっているのが、今の日本の商業メディアの姿です。マスメディアは、国民の真のニーズである「本当の情報」を伝えることを忘れ、広告費を払ってくれるスポンサーのニーズに合わせて報道をしてしまっています。

 IWJには、特定のスポンサーは存在しません。従って、企業のニーズに左右されることもありません。ただただ、私たち一般市民がこの国に生きている上で知らねばならない情報をありのまま伝えることに専心しています。そうした報道姿勢に「共感」を寄せてくださる方々に支えられ、今日まで成り立ってきました。

 これからもIWJは、一般市民が本当に「知らねばならない情報」を発信し続けてまいります。「共感」をしていただいた方は、どうぞ、IWJをお支えいただきますようお願いいたします。

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★本日の日刊IWJガイドは以下の内容でお届けします!

┏━━【目次】━━━━━━━━━━━━
┠■【中継番組表】
┠■<ニュース・フラッシュ!>安倍総理夫人・昭恵氏が真珠湾を電撃訪問!安倍総理による訪問への布石か?8月6日にはヘリパッド建設が強行されている高江にも訪問!/「アベ・マリオ」は森喜朗会長の発案!安倍総理は「日本と東京を発信し、東京五輪をPRするのに最適任」!?/他(平山茂樹、城石エマ)
┠■<★新着記事★>愛のある取材に勝るものなし!京都中継市民・北野ゆりの沖縄・高江レポート3部作がついに完結!(原佑介)
┠■<お知らせ>信じて念じて『以心伝心』。今だからこそ、民主主義と憲法について話そう!寄稿もまだまだ募集しています!コラボ企画の復刻版「TALK ABOUT DEMOCRACY」Tシャツ、大好評発売中!(関根かんじ)
┠■わとはぷ~What happened today?~アニメ監督・今敏(こん さとし)氏の命日(浅野百衣)
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◆中継番組表◆

**2016.8.24 Wed.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【ツイキャス・IWJ_OKINAWA1】6:30頃~「政府による高江での米軍ヘリパッド強行建設工事と市民による抗議・集会の模様」
視聴URL: http://twitcasting.tv/iwj_okinawa1
※沖縄県東村高江から現地の模様を中継します。

【Ch3】14:30~「原子力規制委員会 田中俊一委員長 定例会見」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=3
※原子力規制委員会 田中俊一委員長による定例会見を中継します。

【録画配信・Ch6】15:00~「選挙市民審議会 第6回第2部門審議会」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=6
※2016年7月収録の、「公正・平等な選挙改革にとりくむプロジェクト」主催で行われた選挙市民審議会を録画配信します。

【SEALDsが残したデモクラシーの軌跡 特集5・再配信・Ch4】17:00~「キャンパスから生まれた共同行動!学生と学者が『民主主義はこれだ!』で4000人の集会とデモ~闘病中の坂本龍一氏がメッセージ『安保法制はクーデターに近い』~第1部」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=4
※2015年7月収録の、学生と学者による集会とデモを再配信します。
[掲載記事はこちら] http://iwj.co.jp/wj/open/archives/255733

【Ch5】18:00~「リオ五輪視察より帰国の小池百合子都知事に訴える!~『築地移転』絶対反対!都庁前アクション」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=5
※「築地市場を愛する市民連合」による都庁前抗議行動を中継します。

【再配信・IWJ_MIE1】19:00~「植村隆氏 緊急講演会 歴史修正主義と闘うジャーナリストの報告 ―私は『捏造記者』ではない」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=mie1
※2016年8月21日収録。「報道と表現の自由を考える三重集会・実行委員会」主催による元朝日新聞記者・植村隆氏緊急講演会を再配信します。配信時、@IWJ_areach1で、本講演会の模様を報告ツイートします。こちらも合わせてご覧ください。

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◆中継番組表◆

**2016.8.25 Thu.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【録画配信・Ch6】15:00~「選挙市民審議会 第7回第1部門審議会」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=6
※2016年7月収録の、「公正・平等な選挙改革にとりくむプロジェクト」主催で行われた選挙市民審議会を録画配信します。

【SEALDsが残したデモクラシーの軌跡 特集6・再配信・Ch未定】16:00~「キャンパスから生まれた共同行動!学生と学者が『民主主義はこれだ!』で4000人の集会とデモ~闘病中の坂本龍一氏がメッセージ『安保法制はクーデターに近い』~第2部」
※2015年7月収録の、学生と学者による集会とデモを再配信します。
[掲載記事はこちら] http://iwj.co.jp/wj/open/archives/255733

【Ch2】17:30~「 東京電力 定例会見」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=2
※東京電力による定例会見を中継します。

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 続いては、テキストとWEBの両刀使い・関根かんじスタッフより、お知らせします!
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■<お知らせ>信じて念じて『以心伝心』。今だからこそ、民主主義と憲法について話そう!寄稿もまだまだ募集しています!コラボ企画の復刻版「TALK ABOUT DEMOCRACY」Tシャツ、大好評発売中!

 IWJ50(フィフティーズ)改め、ミドルとオールドの中間層、略して『ミドルド』のテキスト・ウエッブ班 関根かんじです。

 おはようございます。『私達にできる事』by ちっぽけないち国民さんのご寄稿を紹介します。

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 選挙や国民投票に向けて、あるいはその前の空気のようなものを変えるためにも、私たちが知るべきことを周囲に伝えることが大事だと思い、原発事故から少しずつ周囲に働きかけてみました。

 しかしながら、私の力不足で、漠然とした不安感や、まずいかもしれないということまでは伝えられても、ことの重大さまで理解してくれて行動に移してくれるところまでもっていくには、4~5年かかってしまい、現実には思ったより人数を増やすのはなかなか難しいものでした。

以下、ちっぽけないち国民さんの寄稿全文は、こちらでお読みいただけます。

http://iwj.co.jp/wj/open/consti-msg/1-019
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 ご寄稿、どうもありがとうございます。

 ほんとうに同感です。IWJも、365日24時間、途切れなく中継を流し、記事をアップし、SNSで発信し続け、はや6年。これも一重にみなさまのご支援の賜にほかなりません。心より御礼、申し上げます。

 しかしながら、今もって国民の要望も将来の不安もうまく伝わらず、憲法改悪、政治とカネ、力づくの弾圧、格差の拡大、陰湿な差別の拡がり、権力とスポンサーべったりの偏向報道などなど、いっこうに事態はよくなりません。むしろ最近起こった高江ヘリパッド建設工事の強行、経産省前脱原発テントの強制排除をみても、ますます一握りの権力者の欲望のおもむくままに、操られていく気がしてなりません。

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※【寄稿・前編】IWJ京都中継市民・北野ゆりの高江レポート!N1裏テントに全国から1000人の市民が集結!「やんばるの森」に集まった市民たちの素顔!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/325833

※「テントが一つ、二つなくなったからといって、脱原発の意志が変更されることはない!」――21日未明、休日を前に寝込みを襲う「脱原発テント」の強制撤去!! IWJは関係者に現場の模様をインタビュー!http://iwj.co.jp/wj/open/archives/326651
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 だから、ささやかな幸せを広げるためには1人でも多くの方々に、「TALK ABOUT DEMOCRACY」Tシャツを着て街にでて、大声で主張してください!

 ・・・とは言うものの、限度があります。表立って言えない事情の人も、性格的にできない気弱な人も、日々の生活で青息吐息の人も、いるんです。

 ということで、事実、真実だけを追うIWJの本意から外れてしまい、ジョーダンはマイケルだけにしてくれ、とディスられそうですが、文字数に限りがあるのでサクっと、『以心伝心』(いしんでんしん)にまつわる話をいたします。

※ディスる=英語のdisrespect(バカにする、軽蔑するという意味)から生まれた表現。

 1971年、イギリスの生物学者ルパート・シェルドレイク博士(ケンブリッジ&ハーバード大学卒。英国王立協会会員。1942年生)が、『形態形成場の仮説』(シェルドレイクの仮説)を発表しました。

※シェルドレイクの仮説(wikipedia) https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%83%89%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%82%AF%E3%81%AE%E4%BB%AE%E8%AA%AC
wikipedia英語版 Rupert Sheldrake https://en.wikipedia.org/wiki/Rupert_Sheldrake

 その仮説とは、『以心伝心』のような事象を、科学的に証明しようと試みたものでした。発表当時、専門家たちからトンデモ都市伝説と揶揄(やゆ)され、焚書(ふんしょ)扱い。ところが、最近、量子などを最先端の研究にたずさわる物理学者たちから、注目されはじめたのです。あり得るんじゃないかと、、、

 シェルドレイク博士は、たとえば、新聞のクロスワードパズルが、時間が経つにつれ解かれやすくなったり、ネズミの迷路完走の習得の加速化や、100匹目のサルなど自然界におこる不思議な現象に着目。それらのことを『直接の接触がなくても、人や物に起きたことは他の人や物に伝播する』としたのです。

 少し難しくなりますが、あらゆる運動や形態(人の行動・思考も含め)は、過去に存在したことに影響を受ける。また、受けつがれる。離れた場所で起こった事が、他方にも影響する。つまり、あらゆる事象・形態には、時間や空間を超えた『共鳴』があり、それが反映されると考えたのです。

 虫のしらせ、類は友を呼ぶ、縁起が悪い、ゲンをかつぐ、二度あることは三度ある、呪い、直感、さらに、ユングのシンクロニシティ、テレパシー、ニューエイジ系の引き寄せの法則など、近い将来、シェルドレイクの仮説で説明できるかもしれません。

 長くなったので、はし折りますが、すべてが共鳴するというのなら、直接、話せなくても、行動できなくても、つねに心に思う、念じるだけでよく、誰でもどこでもドアで、いいかもしれません。シェルドレイク博士は、『日本が今、こういう状況にあるのは、そう欲する人たちの共鳴のほうが優っているからだよ』と叱られそうです。

 そんな話、カルトや悪徳商法の一種だろう、と怪しんでいませんか? しかし日本はこのままでいくと、本物のカルトや、やるやる詐欺の悪徳商法で、ますます息苦しく、生きづらくされ、最悪、戦争に巻き込まれてしまうかもしれません。

 確かに今のところ、仮説で実証されてはいませんが、藁にもすがる気持ちで以心伝心を信じるミドルドです。

 事実を伝えることで、より多くの人々に、まんべんなく希望の光が差し込む世界を熱望し、少しでもみなさまの希望のヴァイタミンになればと、日々、かけずり回っているIWJ。

 残念ながら、そんなIWJも、ダウンサイジングを余儀なくされています。今後ともご支援のほどを、心よりお願い申し上げる次第です。よろしくお願いいたします。

 まだまだ寄稿文は募集中です。みなさまからのご投稿を心よりお待ちしております。

※寄稿の投稿フォームはこちらから
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSc7bnfuZOlRy0S9o9HmEGQWgdgT7TYJJIth4J3GaWHMgUPAzw/viewform?c=0&w=1

 さらにさらに、みなさま、復刻版Tシャツを着て、信じて、念じて『以心伝心』。そして、民主主義について、話しあっていただけたら幸いです!

※復刻版!! Tシャツ TALK ABOUT DEMOCRACY 色:ヘザーグレー・ブラック
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=256

※復刻版!! Tシャツ TALK ABOUT DEMOCRACY 色:バーガンディ・キナリ
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=257

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 今日も1日、IWJをよろしくお願いします!

※本日の日刊IWJガイドのフルバージョンはこちらからご覧ください
http://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20160824

IWJ 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
岩上安身サポーターズクラブ事務局
公式サイト 【 http://iwj.co.jp/