日刊IWJガイド 「北朝鮮は水爆を保有していた?~国会では代表質問論戦が始まりました!~注目のドキュメンタリーも配信!!今日もIWJは盛りだくさんでお届けします!」 2016.1.7日号~No.1211号~


■■■ 日刊IWJガイド 「北朝鮮は水爆を保有していた?~国会では代表質問論戦が始まりました!~注目のドキュメンタリーも配信!!今日もIWJは盛りだくさんでお届けします!」 2016.1.7日号~No.1211号~■■■
(2016.1.7 8時00分)

 おはようございます!! IWJまだまだ新人スタッフの葦澤美也子です。
あらためまして、本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 我が家の年始は、元旦早々NHK・BSでぶち抜きで放送された「映像の世紀・デジタルリマスター版」で始まりました。20年前に放送されたこのシリーズ、ヒトラーの演説から核の脅威、ベトナム戦争の実態など、これでもかと伝える映像の力は壮絶なものがあります。そんなことについて書きたいなあ、などとのんびり構えていたら……現実世界はまだまだのんびり過去を振り返っているような状況ではありませんでした!

 昨日昼ごろ突然降ってわいた、「北朝鮮、核実験か」のニュース。新年早々、サウジとイランの国交断絶や世界同時株価の暴落のニュースも心配な中、日本も世界も驚愕するニュースだったのではないでしょうか。

 日本時間12時30分から行われた北朝鮮の公式報道では、「水爆実験に成功した。アメリカの核の脅威に対抗する。我々は核保有国の仲間入りを果たした」と強調しました。今回で4度目の核実験ですが、「水爆」による核実験は初のことです。

 この暴挙に対し、各国がさまざまな非難の声をあげています。

・アメリカ「国連安保理に反するような行為を非難し、国際的な義務を果たすよう求める」
(ホワイトハウスの公式ツイッター https://twitter.com/NSCPress/status/684598060966543360

・中国「中国は北朝鮮の核実験に断固反対し、非核化を尊重するよう促す」
(共産党機関誌「中国人民日報」ツイッター https://twitter.com/PDChina/status/684645357268025344

・韓国朴槿恵大統領「北朝鮮がこの核実験の代償を払うことになるよう国際社会と協力していく」
(韓国政府Facebook:https://www.facebook.com/KoreaClickers/

 水爆は広島型原発の100~数千倍のものまであるといわれ(旧ソ連が製造した史上最大の水素爆弾「ツァーリ・ボンバ」は広島に投下された原爆「リトルボーイ」の3300倍の威力といわれている)、猛烈な破壊力を持つ核兵器です。また、原爆より小型化することが可能なため、ミサイルの弾頭として搭載が可能となります。

  ただし、北朝鮮の水爆実験については世界中のあちこちで懐疑的な見方も示されており、韓国では、黄仁武国防次官が、水爆とみるには「無理がある」と述べたといいます。しかし、わざと威力を落として爆発させたという見方もあり、ここは北朝鮮の発表を全く否定してしまうことはできないようです。

 アメリカを名指しにしていること、なぜこの時期だったのか? など、金正恩第一書記の誕生日に合わせたという説をはじめ、各国のメディアはさまざまな憶測を報じていますが、今のところ真意はわかりません。

■深呼吸して落ち着きましょう! 水爆実験騒動を安直に改憲、それも緊急事態条項の創設に結びつけてはいけない!

 ちょうどニュースの直後に行われた国会では、各党代表がまずは北朝鮮のこの実験を断固として非難する姿勢を示していました。もちろん安倍総理も、断固とした態度を示すことを強調しました。

・衆議院ビデオライブラリ(2016年1月6日)
http://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php?ex=VL&u_day=20160106

 私が気になったのは、冒頭の民主党岡田代表の質問とそれに対する安倍総理の答弁です。北朝鮮に対してどのような対策をとるか、安倍総理は「ただ反対と声を上げるだけなら簡単。具体的な政策を!」と野党に対して逆ギレ気味の反撃をしたあと、昨年可決した「平和安全法制」に言及しました。

 ここのくだりで、安倍総理は「我が国を取り巻く安全保障の状況が厳しさを増している」と強調しています。もちろんこれは、かねてから言われていることでもあり、原稿にもともとあった部分でしょう。しかし、やはり今日、この日に聞くと「北朝鮮の核の脅威」と密接なつながりを持って聞こえてきました。

  北朝鮮の暴挙は、安倍政権にとって格好の「改憲」の口実として使われるのではないか、私はとても心配です。

  人間は恐怖感にとりつかれると、浮足立ってしまい、落ち着いた正常な思考や判断ができなくなります。深呼吸して落ち着きましょう! 北朝鮮が、水爆実験をした、だから憲法を改正して緊急事態条項を創設する。もっともらしく聞こえますが、では、私たち国民の人権、報道・言論の自由を最小限度にまで、あるいは日本の国会を空洞化したら、北朝鮮は核開発をやめるのですか? 核ミサイルを撃ってくる確率が減るのですか? そうではないはずです。日本が戦時体制の身構えをすれば、本当に核戦争となる確率が高まります。

  ついには、核に対しては核で報復を、いや、先制攻撃されてからでは遅いので、こちらから先制攻撃を加えようという、先制攻撃を辞さずと定めた米国のブッシュ・ドクトリンのような考えが支配的になっていくかもしれません。世の中の多くの人がパニックに陥って、そんな考えにとりつかれたら、もう手のほどこしようがありません。

 狭い島国の、そのまた狭い平地に1億2000万人もの人口が密集していて、核弾頭を搭載したミサイルが降り注げば、ひとたまりもありません。さらに日本には、海岸線に54基もの原発が立ち並んでいます。核ミサイルの着弾、原発の崩壊、考えればその結果は、誰でもわかります。

 日本列島にもう誰も住むことができなくなってしまう、という事実です。北朝鮮を報復攻撃して、金王朝を崩壊させたって、日本列島の汚染が防げるわけでも、浄化され、原状回復できるわけでもありません。現代の戦争は、これまでの戦争とは違う。絶対に核戦争を起こしてはならないはずです。

 まだ松のうちだというのに、究極の未来図を語る年頭になってしまいました。まだおとそ気分の人がいらしたら、ご容赦ください。でも、この水爆実験騒動を安直に改憲、それも緊急事態条項の創設に結びつけてはいけないということだけ、申し上げさせていただきます。

 さて、北朝鮮が水爆実験を行った意図について、今わかる範囲での情報を、原佑介記者からお伝えします!

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■北朝鮮「水爆」実験で世界中に波紋! ~北朝鮮の真意は、再開が囁かれる「あの協議」における自己アピールか?

 おはようございます。IWJの原です。昨日、北朝鮮が「初の水爆実験に成功した」と発表しました。まだまだわからないことだらけで、水爆実験の動機については、様々な憶測が飛んでおりますが、水爆実験成功との北朝鮮の発表に、「疑問符」をつける専門家も少なくないようです。

 実際の北朝鮮の言い分はどうでしょう。アジア・プレスネットワークが掲載した日本語訳の北朝鮮政府の「声明全文」をみてみると、「初の水爆実験が成功裏に行われた」と水爆実験の成功をアピールしている一方で、米国へ向けたメッセージがふんだんに盛り込まれていることがわかります。わずか1500文字程度の短い声明の中で、なんと米国を名指しすること、8回。次のような具合です。

「膨大な各種の核殺人兵器でわが共和国を虎視眈々と狙っている侵略の元凶である米国と立ち向かっているわが共和国が正義の水爆を保有したのは、主権国家の合法的な自衛的権利であり、誰もけなせない正々堂々たる措置」

 「米国の極悪非道な対朝鮮敵視政策が根絶されない限り、われわれの核開発の中断や核放棄はどんなことがあっても絶対にあり得ない」等々

・金正恩の核実験をどう見るか1 北朝鮮政府の声明全文 2016年1月 6日 アジア・プレスネットワーク
http://www.asiapress.org/apn/archives/2016/01/06154439.php

 このように、北朝鮮は強烈に米国を意識しているわけですが、慶応大の小此木政夫名誉教授(現代韓国朝鮮論)は「北朝鮮との交渉に消極的なオバマ米政権を追い詰め、次の政権との交渉を計画している」と分析しています。核実験をエスカレートしていくことで、米国を振り向かせ、米国と交渉せざるをえなくなるように仕向けるという解釈です。

 他方、まったく違う見解もあります。中国人民大学の時殷弘教授は「米国との対話のためという見方があるが、あり得ない。実験後、米朝対話の機会は減るだけで増えることはないからだ」と、否定的です。たしかに、北朝鮮は、「瀬戸際戦略」なるものを繰り返しますが、それで米国がふり向いた試しも、問題が解決したこともありません。

・水爆実験、米との交渉が狙いか 慶応大の小此木名誉教授 共同通信2016年01月06日 14:34
http://blogos.com/article/153316/

・「北朝鮮は必要に迫られ核実験」 中国の大学教授 共同通信2016年01月06日
http://blogos.com/article/153371/

  北朝鮮が核実験を繰り返す政治的な狙いひとつとっても、専門家の間でも、様々な見方があるわけですが、こうなるとIWJをチェックしてくれている皆さんは、岩上さんインタビューにも何度も登場し、「饗宴VI」にもご登場いただいた我らが国際情勢解説者・田中宇さんの考えをお聞きしたいところですよね。

  田中さんはご自身のメルマガ『田中宇プラス』の中で、昨年12月28日に日本と韓国が従軍慰安婦問題で「和解」した背景には、米国の圧力があり、そこには任期切れが迫ったオバマ大統領が、「北朝鮮の核開発問題を解決したい」という思惑があったと指摘されています。

 米国の外交戦略立案に深く関わるシンクタンク外交問題評議会(CFR)は、オバマ政権が最後の1年に入る今こそ米朝関係を改善して6カ国協議を再開し、北朝鮮の問題を解決する好機だとする分析を載せているとも紹介されていました。そこでさっそく、その田中宇さんにコメントをいただきました。

 「北朝鮮は『6カ国協議をやるぞ』という圧力がかかってくると察知し、自分たちを高く売るために核実験したのではないか。これまでにも、6カ国協議の前には同様の動きがあった。ようするに、『掛け金』を高くする交渉術であり、水爆実験は交渉が始まることへの前哨戦ではないか」

 田中さんはこう述べ、再開へ向けて動きを見せ始めた「6カ国協議」が背景にあるとの見方を示しました。確かに昨日、さっそくイギリスのハモンド外相が、水爆実験に強い反対を表明するとともに、6カ国協議の再開を支持すると表明しています。

・北朝鮮の核問題、英中は6カ国協議の再開を支持=英外相 2016年1月6日 朝日新聞
http://www.asahi.com/international/reuters/CRWKBN0UK0UC.html

 広い視点から国際情勢を見わたす田中宇さんのインタビューシリーズは必見です!

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・2015/11/02 岩上安身による国際情勢解説者・田中宇氏インタビュー(動画)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/273182

・2015/10/20 プーチンの国連演説と電撃的なシリア空爆で中東情勢が一変!地政学的な変化と表裏をなす覇権国・米国が抱える金融面のアキレス腱(動画)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/271166

・2015/05/14 世界は「多極化」に向かうのか? 「従米」をやめられない日本経済の実態を診断する~岩上安身による田中宇氏インタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/245513

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 田中宇さんのインタビューは、田中さんの希望により、IWJ会員限定のご視聴となっております! サービス精神満点のIWJでも、田中宇さんインタビューだけは特別再配信もしていません。過去のアーカイブは、サポート会員として登録のうえ、ご視聴ください!

・会員登録はこちら!
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

■日本政府は「集団的自衛権の行使」を正当化するために「個別的自衛権」を放棄した!?

 北朝鮮をめぐる情勢に大きな、新たな変化が起きうるのか、今年は注目したいところですが・・・、日本ももちろん、もう、今まで以上に他人事ではありませんよね。安倍総理は今回の北朝鮮の水爆実験を「わが国の安全に対する重大な脅威」としています。ヘタにこじれ、日本海を挟んだ有事の際は、日本は対応できるのでしょうか?

 実は、あまり注目されていませんでしたが、日本政府は、昨年夏の国会の安保法案をめぐる議論の中で、「集団的自衛権の行使」を正当化するために、これまでは認めていた「個別的自衛権」の決定的に重要な「兵站補給国」に対する攻撃の権利を自ら捨て去ってしまっていたのです(!)。

 これはどういうことか。集団的自衛権で米国を守るために自国の防御を犠牲にした、筋金入りの対米従属国・日本の呆れた正体は、岩上さんによる弁護士・水上貴央先生のインタビューをご覧ください!

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・2015/10/13 「安保法案は『違憲』『欠陥』『不当』! まさに、憲法を守らず国滅ぶ」 ~「公聴会は単なるセレモニー」とタンカを切った水上貴央弁護士へ、岩上安身がインタビュー
http://iwj.co.jp/wj/fellow/archives/9987

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 田中宇さん、そして水上貴央弁護士が登壇した「饗宴VI」は、ただいま全力でDVD化を進めています! 1月15日前後には発売の予定ですので、もう少々お待ちください! 予約受付フォームもまもなく開設します!

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 原記者、ありがとうございました! IWJの過去のインタビューなど膨大なアーカイブは、いざというとき役に立つ知識や見識が詰まってることを実感する毎日です。

最初の面談のとき、岩上さんが「とにかく、起こっていることを撮りに行くことが大事。記録しなければなかったことになってしまう」といった趣旨のことをおっしゃられて、深く共感したことを、ことあるごとに思い返しています。

そして、IWJの魅力は政治経済だけではありません。文化方面も頑張っております! 奇しくも「核爆弾」という話題と深くつながりを持つドキュメンタリー作品『STARDUST』、本日注目の一夜限りの配信です!

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■本日17時30分より文化Ch1番で、IWJ青木浩文制作映像作品「陶芸家 三上亮作陶ドキュメンタリー『STARDUST』」を特別配信!これは絶対見逃せない!

 みなさんおはようございます、IWJの城石エマです。ついに本日17時30分より、IWJ青木浩文記者による「陶芸家 三上亮作陶ドキュメンタリー『STARDUST』」を一夜限りで配信いたします。

※ドキュメンタリー予告と青木浩文記者紹介映像はこちら!
http://youtu.be/Jt6LHZ-lTyg

 この作品は、IWJの自称「輪郭のはっきりしない変なおじさん」こと青木浩文記者が、2008年より7年もの時間をかけ、完成させた渾身の一作です。

 7年の間に、三上氏の癌が発覚、東日本大震災が発生と、大きな転換点をいくつも迎え、三上氏の作品は大きく作風を変えていきます。青木記者は、そうした変化を、ただ淡々と撮り続けます。不思議なゆっくりとした時間が流れる映像です。

  ドキュメンタリーの予告に続く、制作者の紹介映像の中で、青木記者は「陶芸のこと、ほとんど分かってないんです」と明かします。それでも7年も三上氏を追い続けた理由を、青木記者は「居心地の良さ」と語ります。

  映像の中の三上氏はまるで、カメラなどないかのように自然と、そこにある粘土をこね、カメラを通り越して青木記者に語りかけます。40年近くの付き合いの中で築き上げた、青木記者と三上氏の、二人の空間の居心地の良さは、映像を観るものにも伝わってきます。

 カメラの中の三上氏の、そのような自然な姿を見て、三上氏を知る人は驚くと言います。足柄の山の中で、自ら薪を割り、釜を炊き、土から粘土をこしらえて、作品にする。青木記者は、そうした、ある意味で「非日常的な」空間に生きる人のありのままの姿をとらえることに成功したのです。

 「木とか水とか土が好きなんです」――。

 青木記者がそこに「居心地の良さ」を感じたもう一つの理由は、三上氏のアトリエのある、足柄の自然です。アトリエのすりガラスに映る木の葉の揺れ、石の間を流れる透明な水、三上氏の手にする粘土の材料となる赤い土。

 いつまでも見ていたくなる、そんな景色は、2011年3月11日に大きく姿を変えます。地震で地形が変わり、水の流れは地中深く消えてしまします。乾いた土から伸びる木の葉には、300km離れた福島の原発から降り注いだセシウムが積もります。

 3.11は、三上氏の作風にも影響を及ぼします。土をこね、ろくろを回しながら作っていた器は、震災後、小さなブロックを積み上げながら作られるようになりました。

  その変化を、ただ淡々と追いかける。なんで器をそんな風に作るのか? なんでセシウムの届かないところへ逃げないのか? 観ながら感じたそんな疑問に、映像ははっきりと答えてくれません。

  「憲法を変えます」「税金を上げます」。先を争うように答えを出す政治の世界とは、まるでかけ離れたそんな世界を、みなさんも少し、のぞいてみてください。特に走りすぎて疲れた人に、ぜひ観てほしい作品です。

  IWJ青木浩文制作「陶芸家三上亮作陶ドキュメンタリー『STARDUST』」は、本日17時30分から。チャンネルは文化Ch1です!

※配信はこちらからご覧になれます!
http://www.ustream.tv/channel/iwj-culture1

 そして、青木記者本人からの渾身の内容紹介記事は、こちらからご覧いただけます!

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・2016/01/06 1月7日17時半から―自称「輪郭のはっきりしない変なおじさん」IWJスタッフ青木浩文作品「陶芸家三上亮作陶ドキュメンタリー『STARDUST』」IWJで一度限りのネット配信
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/281419

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 本日の配信をどうしてもご覧になれないという方、配信を観て、作品を気に入っていただけた方は、ぜひDVDをお買い求めいただきたいと存じます。いや、この際、もっとはっきりお願いしましょう! ぜひ、お求めくださいね!「DVDが売れたら、光熱費になるなあ、ありがたい」と、青木記者がつぶやいております!

※ドキュメンタリー作品のDVDはこちらからお求めいただけます!
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=192

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 エマ記者、ありがとうございました!

 文化つながりでもう一件! 話題の映画も実は「緊急事態条項」を学ぶための糸口だった!? こちらは安道幹記者よりお伝えします!

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■「スターウォーズ」を観て「緊急事態条項」のヤバさを実感しよう!?岩上さんの説得が功を奏したか!?ついに岡田克也代表も「緊急事態条項」に待った!! 1月11日には升永英俊弁護士のインタビューもあります!!

 おはようございます。IWJの安(あん)です。

 1月4日、安倍首相は年頭の記者会見で、来夏の参院選では「憲法改正」を訴えるとはっきりと述べました。現在、政権与党が考えている「憲法改正」とは、9条改正のことではありません。「憲法改正」を数回に分けて行い、一回目の改正では国民の理解が得られやすい「緊急事態条項」や「環境権」などの新設から取り組む、としています。

  IWJでは、この「緊急事態条項」こそが、9条改正の議論が吹き飛ぶほど危険なんだ!ということを「饗宴VI」や「ロックの会」、岩上さんの書籍やインタビュー、日刊ガイドなど、可能な限りの手段を使って、声を大にしてお伝えしているところです!

 この条項の問題点について、どのように世間の皆様に分かっていただけるだろうか・・・といろいろ思いを巡らせていたら、昨日おもしろい記事を見つけました。

※スターウォーズにみる「緊急事態条項」の問題点、弁護士が解説「ヤバさを実感して」
https://www.bengo4.com/other/1146/1287/n_4137/

 なんと、映画「スターウォーズ」の中に、緊急事態条項の問題点が赤裸々に表現されているというのです!さらに、自民党の条項案は「スターウォーズ」の中で、あの銀河共和国が発令した「非常事態宣言」よりもヤバイ仕組みだという(笑)←笑ってはいられません!

 フォースの力に目覚めたルークは、非常事態宣言下で独裁国家と化した銀河帝国に闘いを挑んでいくわけですね。まったく、「スターウォーズ」がエピソード7という長大な物語となってしまったのは、緊急事態条項のせいだと言っても過言ではありません。私はほとんど冗談半分で読みはじめた記事でしたが、最後には「笑みも失せて」説得されてしまいました。(詳しくは記事を読んでみてください!)

  「緊急事態条項」の議論は、もともと2011年3月の東日本大震災を機に活発化しました。国会議員の任期を特例法などで延長することは憲法違反にあたるとされているため、大災害などの緊急時に備え、政治空白を避けるためにこの条項案が浮上しました。この流れだけを聞くと、なんとなく「それは必要だよね」と納得してしまいそうになりますが・・・、そこにトンデモない落とし穴があります。

 自民党の改憲草案を見てみると、この条項が発動される条件は、決して「自然災害」だけに限定されるものではありません。自民党の改憲草案では発動の条件として以下の4点を明記しています。

 「我が国に対する外部からの武力攻撃」「内乱等による社会秩序の混乱」「地震等による大規模な自然災害」「その他の法律で定める緊急事態」。

 「外部からの武力攻撃」というのは、まだ想像がつきます。しかし「内乱」って何でしょうか? 例えば安保法案への反対デモが「内乱」とされることはないのでしょうか?? 「その他の法律で定める」とは一体どういうことでしょう? 法律で定めさえすれば、権力の思い通りに発動の条件を作り出すことができる、ということでしょうか??

 この点について、「饗宴VI」に出演された永井幸寿弁護士は「テロ、大規模な労働争議,集団示威運動等に適用拡大」される可能性があるとズバリと指摘されました。つまり、権力側が「緊急事態条項」を発令する条件を恣意的に決めることができるわけです。

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・2015/12/19 2016年最大の喫緊のテーマ!「国家を守り、人権を制限するのが国家緊急権。
多くの国で権力に濫用されてきた過去がある」 ~岩上安身による永井幸寿弁護士インタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/279662

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 この「緊急事態条項」が一度発動されれば、内閣が立法権を握り、「何人も(略)国その他公の機関の指示に従わなければならない」とされています。この「公の機関の指示」のもと、私たちの基本的人権が停止される可能性が高い。

1月11日(月・祝)には、昨年末の「饗宴VI」にもご登壇いただいた升永英俊弁護士が、岩上さんのインタビューに応じてくださいます! 升永弁護士は、ナチスが権力を掌握していくきっかけになったのは「緊急事態宣言」であると指摘され、その危険性について世論の先陣を切って警鐘を鳴らして来られました。「ナチスの手口」とも言われる禁じ手、「緊急事態条項」の恐ろしさについて改めてお話をうかがいますので、皆様こちらもどうぞご視聴いただければと思います!

さて一方で、緊急事態条項こそ、安倍政権が狙う最も危険な「本丸」であるという、岩上さんを筆頭にIWJが繰り返し発信し続けているメッセージが、少しずつ野党政治家たちにも浸透してきているようです。

民主党の岡田克也代表と日本共産党の志位和夫委員長が、「緊急事態条項」の危険性について、最近ようやく発言し始めました。志位委員長は、4日の党旗びらきあいさつで、「緊急事態条項」について、「まさに『戒厳令』『独裁国家』そのものであり、絶対に許すわけにはいきません」と語ったとのことです。(「しんぶん赤旗」http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2016-01-05/2016010501_02_1.html )。

 また、岡田代表は、5日の年頭記者会見で、「緊急事態条項そのものについて、自民党案は基本的人権の制約、非常に問題が山積しています。緊急事態にこのままでいいのかという、そういったことだけで、中味を見ないで議論に入ってゆくととんでもないことになると思います」と、これまでにない危機感を語りました。

・2016/01/05 民主党・岡田克也代表が一転して緊急事態条項の「中身」を批判!「自民党案は問題が山積」「憲法の定める基本的人権が必要以上に制約される」
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/281187

 志位さんと岡田さんのお二人に対しては、岩上さんがインタビューの中でも、「緊急事態条項」の危険性を強く訴えてきました。特に民主党は、2014年11月に、衆院憲法審査会で自民党らと共に「緊急事態条項」を本格的に議論することに合意し、追認しかねない状況でした。昨年末に岩上さんが岡田代表へインタビューした時点でも「私は憲法9条が問題の本質だと思っています」と、事の重大さを捉えきれていない発言をしておられました。

 それが、ようやく変わってきた。岩上さんが政治家に説き続けてきた効果が、やっと出てきたのでしょうか!これは歓迎すべきことです!全国の有権者のみなさんは、もっともっと政治家のみなさんのおしりを叩いて叩いて叩きまくりましょう!

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・2015/12/25 岩上安身による民主党・岡田克也代表インタビュー(動画)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/280184

・2015/10/08 日本共産党が提唱する「国民連合政府」、その狙いと実現可能性に迫る!
世界的に追い風が吹く左派への支持を共産党は取りつけられるか?~岩上安身による志位和夫委員長インタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/269515

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※『前夜 増補改訂版』ですが、申し訳ありません!売れすぎで重版が追いつかず、現在在庫切れです!岩上安身、梓澤和幸弁護士、澤藤統一郎弁護士が、自民党改憲草案をじっくりと読み込み、どこにどういう問題点が隠されているのかたっぷりと議論されている『前夜~日本国憲法と自民党改憲案を読み解く~増補改訂版』。ごめんなさい。ただ今在庫切れで入荷待ち状態です!

 昨年末に出版社に発注済みですが、書店さんからの注文も多く、社内に在庫がまったくない状況だそうです・・・。申し訳ございませんが、再販の決定までいましばらくお待ち下さい!

…(後半へ続く)

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◆中継番組表◆
本日のIWJの中継番組表をお送りします。
あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

**2016.1.7 Thu.**

【シリーズ特集40 標的は9条だけじゃない!自民党トンデモ改憲草案の正体!・Ch9】15:00~「立憲主義崩壊 96条改正で、時の政権が憲法を自由に変える国へ ~東京共同法律事務所 憲法講演会」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=9
記事URL: http://iwj.co.jp/wj/open/archives/75990
※2013年4月25日(木)に行われた、東京共同法律事務所主催の憲法講演会の模様を再配信します。海渡雄一弁護士と古田紀子弁護士が講演を担当されました。

【再配信・IWJ_IBARAKI1】15:00~「12.19Christmas Peace Walk」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-ibaraki1
※2015年12月19日に収録した、『PEACE』『No WAR』がテーマのアピールウォークの模様を再配信します。

【Ch2】17:30~「東京電力 定例会見」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=2
※東京電力による定例会見を中継します。

【特別配信・IWJ_CULTURE1】17:30~「IWJスタッフ・青木浩文(映像作家)、青樹劇場 制作 陶芸家・三上亮 作陶ドキュメンタリー『STARDUST』」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-culture1
※IWJスタッフ・青木浩文(映像作家)が約7年越しの創作活動を経て完成させた、陶芸家である三上亮氏の作陶ドキュメンタリーのDVD映像作品『STARDUST』を、一度限りでネット配信します。

【再配信・Ch1】19:00~「岩上安身による京都精華大学専任講師・白井聡氏インタビュー」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1
記事URL: http://iwj.co.jp/wj/open/archives/279084
※2015年12月17日、東京都港区のIWJ事務所で、岩上安身によって行なわれた京都精華大学専任講師・白井聡氏インタビューの模様を再配信します。

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◆明日の中継番組表◆

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

**2016.1.8 Fri.**

【Ch1】14:00~「岩上安身による共同通信社・編集委員・太田昌克氏インタビュー」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1
※共同通信社・編集委員・太田昌克氏に、岩上安身がインタビューします。

【Ch未定】18:30~「立憲デモクラシー講座『グローバルな寡頭支配vs.立憲デモクラシー:集団的自衛権、TPP、安倍談話』講師 中野晃一氏(上智大学教授、政治学)」
※「立憲デモクラシーの会」主催の「立憲デモクラシー講座」を中継します。講師は上智大学教授の中野晃一氏。

【IWJ_KYOTO1】18:30~「グローバルジャスティス第55回『国際社会からみた日本における表現の自由と報道の自由』 ―講師 藤田早苗・英エセックス大学人権センター・フェロー」
視聴URL:
※同志社大学大学院グローバル・スタディーズ研究科が開催する連続セミナー「グローバル・ジャスティス」第55回を中継予定です。講師は英エセックス大学人権センター・フェローの藤田早苗氏。

【シリーズ特集41 標的は9条だけじゃない!自民党トンデモ改憲草案の正体!・Ch9】20:00~「『戦後日本人の歴史の中で、今ほどひどい状況はないと思います』九条の会、憲法改正に『待った』 ~九条の会 記者会見」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=9
記事URL: http://iwj.co.jp/wj/open/archives/79364
※2013年5月17日に行われた、憲法9条を守ろうと2004年に誕生した「九条の会」の記者会見を再配信します。出席したのは大江健三郎氏ら3人の呼び掛け人と事務局長の小森陽一氏。憲法改正へと突き進む安倍政権を批判する発言が相次ぎました。

▲▽▲▽官邸前抗議関連 ▽▲▽▲

【Ch5】18:30~「再稼働反対!首相官邸前抗議(首相官邸前/国会正門前)」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=5

【IWJ_AOMORI1】 17:45~「青森駅前金曜日行動」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-aomori1

【IWJ_IBARAKI1】19:00~「第166回原電いばらき抗議アクション」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-ibaraki1

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(前半の続き)…

 青木記者の渾身の映像ドキュメンタリー『STARDUST』も楽しみですが、もう一点の目玉がこちら!

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■「戦後対米従属」の歴史と「無責任の体系」の現状を詳細に紐解く!~『永続敗戦論』著者白井聡氏インタビュー、本日19時より再配信!

 『永続敗戦論』や『「戦後」の墓碑銘』などの著書が大ヒット、「永続敗戦レジームの脱却」を掲げる京都精華大学専任講師・白井聡氏へのインタビューが、昨年12月17日に行われました。ご好評につき、本日19時より【ch1】にて再配信を行います!

【Ch1】http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1

 今回のインタビューでは、岩上安身が白井氏の著作を紐解きながら、対米従属を続ける日本の背景、3.11に見る無責任の体系の現状、日本の今後のあり方などについて、徹底的に詳しく聞きまくっています!

 このインタビュー、1つの質問からだけでも2人の知識や見解が次から次へと展開され、本当に中身が濃いのです!!実際は2時間半弱ですが、普通の人の速度でしゃべっていたら優に4時間分の内容はあるのではないでしょうか。内容ももちろん、脳がフル回転するようなリズム感と、ぐいぐい引き込まれる面白さも見どころです。誰でも視聴できるこの再配信の機会に、ぜひご堪能ください!

※会員の方はアーカイブからもご覧いただけます

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※2015/12/17 岩上安身による京都精華大学専任講師・白井聡氏インタビュー(動画)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/279084

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■白井聡氏サイン本ほか、良書のお買い求めは、「IWJ書店」をご利用ください!

 IWJでは、岩上さんがインタビューした有識者の方々の書籍を、著者のサイン入りで販売するサービスを行っています。その名も「IWJ書店」!

 前出の白井聡氏のサイン本は下記の通りとなります。数が限られているため、ご注文はお早めにお願いいたします!

NEW!!【白井聡さんサイン入り】 永続敗戦論-戦後日本の核心
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=191

NEW!!【白井聡さんサイン入り】 「戦後」の墓碑銘
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=190

NEW!!【ウォルフレンさん/白井聡さんサイン入り】 偽りの戦後日本
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=189

 以下の岩上安身の著書・共著書は、お求めのときにご希望の場合はサインを入れてお届けいたします!

※お待たせしました。『「今を伝える」ということ』がIWJ書店でもお求めいただけるようになりました!

NEW!! 【「石橋湛山記念 早稲田ジャーナリズム大賞」記念講座2015 『「今を伝える」ということ』】
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=193

NEW!! 【岩上安身単独サイン入り!】『「今を伝える」ということ』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=194

【岩上安身単独サイン入】『米国が隠す日本の真実~戦後日本の知られざる暗部を明かす』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=159

『百人百話 第一集』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=56

『百人百話 第二集』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=53

※『前夜~日本国憲法と自民党改憲案を読み解く~増補改訂版』は、ただ今在庫切れで入荷待ち状態です。昨年末、出版社に発注済みですが、社内に在庫がまったくない状況だそうです。申し訳ございませんが、入荷までいましばらくお待ち下さい。

 なお、IWJ書店は会員にご登録いただいた方のみ、ご利用いただけます。この機会にぜひ、会員登録もお願いいたします!

※IWJ定額会員へのご登録はこちらから
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

※ご寄付・カンパもどうぞお願いいたします!
http://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

■岩上安身インタビューのお知らせ

 2016年に入り、インタビューも続々決定しています!去年秋に岩上さんの体調不良などで延期になってしまった方のほか、さらにどしどしアプローチを続けております。今後もこのコーナーにご注目ください!

【インタビュー】

・1月8日(金)14時~
共同通信編集委員・太田昌克さんインタビュー

・1月11日(月)14時~
弁護士・升永英俊さんインタビュー

・1月26日(火)15時~
九州大学准教授・施光恒(せ・てるひさ)さんインタビュー

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 明日に予定されている、ジャーナリスト太田昌克氏のインタビューは、IWJ事務所に太田さんをお招きしての中継配信となります。再度念押ししますが、マスト事項の「緊急事態条項」についてはもちろん、ご専門分野であり、まさにホットな話題となった「核」の問題について、詳しくお聞きする予定です! ご期待ください!

 では最後に、本年初登場の太田美智子記者より、わとはぷ!のコーナーです。

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■わとはぷ~What happened today?

 おはようございます。太田美智子です。

 歴史は繰り返すんですね。1年前の日刊IWJガイドを読み返して、びっくりしました。

 なんと、竹中平蔵氏のテレビ朝日系の「朝まで生テレビ!元旦スペシャル」(2015年1月1日放送)での発言を受けて、竹中氏の人物像を徹底的に明らかにした『市場と権力』の著者、佐々木実氏インタビューの再配信を告知していました。その発言というのは、「正社員をなくしましょう」でした。

 そして今年、聞く人を唖然とさせた、同番組(2016年1月1日放送)での竹中氏の発言は、「トリクルダウンはあり得ない」です。トリクルダウンを標榜する小泉・安倍新自由主義政権の経済政策キーマンの竹中氏が、平然と言えるのはどうしてだろうと不思議になります。

 しかし、佐々木実氏の著書や、昨夜、再配信しました佐々木氏のインタビューでも明らかにされていますが、和歌山の公立高校を出て何の人脈もなかった竹中氏が上京し、野心的に日本の政治・経済の中枢にのし上がっていった経緯を知ると、そういう人なんだなと、「納得」できるような気がします。

 さて、27年前(1989年)の今日は、昭和の最後の日でした。昭和といえば、なんといっても太平洋戦争・敗戦、戦後、高度経済成長ですよね。昭和天皇は25歳で即位、40歳で太平洋戦争に参戦、44歳で敗戦して「人間宣言」し、87歳で亡くなりました。

 しかし、白井聡氏(京都精華大学専任講師)は著書『永続敗戦論』の中で、戦後、日本は「深い対米従属を続けている限り、敗戦を否認し続けることができる」状況を保ってきた「永続敗戦」状態にあると喝破しました。

「現人神」として国民が命を捧げる対象だった昭和天皇も「人間宣言」を行い、対米従属によって戦争責任を免れ、日本人が敗戦を否認し続ける要因になりました。

 現在進行形で起きている状況と歴史を鑑みて、日本は「永続敗戦」状態であることを明らかにされた白井氏のインタビューは、本日、再配信されますので、ぜひご覧ください。

 今年は、どのような歴史を繰り返し、これからの歴史の中でどのような意味を持つ1年になるのでしょうか。私も、この時代を生きる一草なりの自覚を持って、過ごさねばと思っています。

 それでは、本日もIWJをどうぞよろしくお願いいたします!

IWJ 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
岩上安身サポーターズクラブ事務局
公式サイト 【 http://iwj.co.jp/