日刊IWJガイド「このひどい状況は、真珠湾攻撃の前夜と類似している」――集団的自衛権、原発、TPP、憲法改正で「緊急事態条項」まで! 日本はどこへ向かおうとしているのか!? 「饗宴VI」でお待ちしています!」2015.12.9日号~No.1183号~


■■■ 日刊IWJガイド「このひどい状況は、真珠湾攻撃の前夜と類似している」――集団的自衛権、原発、TPP、憲法改正で「緊急事態条項」まで! 日本はどこへ向かおうとしているのか!? 「饗宴VI」でお待ちしています!」2015.12.9日号~No.1183号~ ■■■

(2015.12.9 8時00分)

 おはようございます。IWJの原です。

 「饗宴VI」の開催まで2週間を切りました! 岩上さんもスタッフも、準備のために連日バタバタしています。スタッフ一同、なんとしてでも皆さんに満足していただけるような素晴らしいイベントにしたいと思っていますので、どうか会場に足をお運びください!

 今日、僕がイチオシしたい登壇者は、元外務省情報局長・孫崎享さんです! かつて「戦後史の正体」がベストセラーになりましたが、今年は「日米開戦の正体」を上梓。IWJではこの本に関連するインタビューを3回連続で岩上さんが行いました。これはまさに「戦前史の正体」と言える内容で、目からウロコの連続でした。

 「集団的自衛権、原発、TPP。今なぜ、こんなバカなことが起こっているのか。このひどい状況は、真珠湾攻撃の前夜と類似している。そこで、なぜ、日本が真珠湾攻撃に至ったかを調べたのです」――。

 岩上さんが8月3日に行ったインタビューの中で、孫崎さんは、現在の日本が「真珠湾攻撃前夜」と重なると指摘し、その意味するところを次のように解説しました。

 「指導者が嘘や詭弁の説明で国民の望まない政策に誘導し、マスコミはそれを検証せず、国民は信じるふりをして容認する。反対する者は弾圧。また、自分より大きな相手に『今なら勝てる』と思っていることや、戦争の規模を小さく見積もっている点も、真珠湾攻撃の時代とよく似ています」

・2015/08/03 日中の軍事バランスは核兵器を含めて1対100!? 「真珠湾攻撃の時と同様、戦争にはなり得ない」岩上安身のインタビューで孫崎享氏が「日米開戦の正体」を暴く!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/256172

 さらに、「真珠湾攻撃の時、日本は1対10の差がある米国に、なぜ勝てると思ったのか、明確な答えがない。同様に今、日中の軍事バランスは、核兵器も含めて1対100の差がある。戦争にはなり得ないのに(保守派は)それを認めようとしない」と批判しました。

 驚くべきことに、こうした現実を前にして、国士気取りの「ネトウヨ」の皆さんは、「戦争は尖閣諸島の周辺だけだい!」と言い、その上、原発への弾道ミサイルなどによる攻撃のリスクについても、「原発への攻撃は国際法違反で禁じられてますぅ~!」とドヤ顔。脳内はおめでたい「お花畑」一色ですね。現実逃避のレベルは、微笑ましいといいますか、何も悩まずにすむ、ある意味、羨ましいレベルです。

 少し話が逸れてしまいましたが、この自分に都合のいい妄想で戦争を考え、国の進路を誤るという点では、安倍政権を支える人々も、かつて戦争を遂行した軍部の参謀らとよく似ていて、同様のパターンを繰り返していると言えるかもしれません。「一発食らわせれば中国は参るだろう」という、相手をなめた「中国一撃論」は、今も類似バージョンが横行しています。

「米国人は、死を怖がらずに立ち向かってくる日本兵を気味悪く思って、やがて撤退するはずだ」という意味不明な論拠を元に日本兵の命を極限まで軽く扱い、無謀な肉弾突撃を繰り返して多大な犠牲を出しました。現在のネトウヨ諸君に、そんな突撃根性はない、という人は多いと思いますが、あの時代だって、戦争に行かせる人と行かされた人は歴然として別の人でした。

自民党の武藤議員のような、「戦地に行かない人は利己主義者だが、自分は行かない」と言い切る究極のエゴイストが、あの当時も「指導者然」として振舞っていたわけです。まさにネトウヨ並の妄想とエゴイズムを根拠として、戦争の悲劇が始まり、大半の兵士がさんざん他国の民衆を苦しめたあげく、壮烈な戦死などではなくて、飢えて病んで死にました。無駄死にです。なんと悔しくて、悲しいことか。それが現実であり、史実です。

無能で人でなしの戦争指導者と、そんな愚劣な戦争指導者を支持し、神国日本の妄想に憑かれた人々が、多大な犠牲を生んだのでした。そして、そんな忌まわしい過去と、僕らが生きている現在とが「類似している」というのだから、これは捨て置けません。

 どうか「饗宴VI」にいらっしゃってください! そして、過去から現在を読み解き、この国の、世界の未来を一緒に考えましょう!

 「饗宴VI」ですが、第一部の「グローバル経済・TPP」では、岩月浩二弁護士、政治経済学者の植草一秀氏、PARC事務局長の内田聖子氏、国際情報解説者の田中宇氏、中央大学名誉教授の富岡幸雄氏、横浜市立大学名誉教授の矢吹晋氏にご登壇いただきます。TPPの問題にとどまらず、AIIB(アジア・インフラ投資銀行)やグローバル企業の税金逃れの実態などについて、議論します。

 日本の大手メディアと安倍政権と、その信奉者、富の搾取によって得をした一部の富裕層、株価のつり上げで一時的に儲けた方々以外の、大多数の国民が、実感を持って認識している「アベノミクスの大失敗」(というよりも、国民にとっての大失敗こそがアベノミクスの狙い、だったのかもしれませんが)について、彼らがひた隠す事実をもとに、暴きます。

 第二部は「立憲主義と改憲」と題し、学習院大学教授の青井未帆氏、元宜野湾市長の伊波洋一氏、水上貴央弁護士、SEALDsの奥田愛基氏にご登壇いただきます。今年、国会前を中心に全国規模で抗議の声があがった安保法制、そしてその先にある「明文改憲」の問題、今、目前にある危機について、議論します。

 第三部の「戦争の過去・現在・未来のリアル」には、元陸上自衛隊レンジャー部隊所属の井筒高雄氏、ジャーナリストの志葉玲氏、元内閣官房副長官補の柳澤協二氏、元外務省国際情報局長の孫崎享氏にご登壇いただきます。内戦が激しさを増すシリア情勢、IS(イスラム国)の動向、そして戦場に駆り出されることになるかもしれない自衛隊のあり方や、企業が兵員補充の片棒をかつがされるかもしれないことなどをめぐり、議論します。

【饗宴の入場料金はこちらです!】

・ 非会員様
第1部シンポジウム7000円
第2部パーティー 3000円

・一般会員様
第1部シンポジウム6000円
第2部パーティー 3000円

・サポート会員様
第1部シンポジウム5000円
第2部パーティー 3000円

※「饗宴VI」特設サイト
http://iwj.co.jp/feature/symposion6/

※参加申し込みフォームはこちら!!
http://iwj.co.jp/feature/symposion6/apply.htmlhttp://iwj.co.jp/feature/symposion6/apply.h

 料金は会員になるとお得なシステムになっています! これを機に、一般会員さんはサポート会員さんに切り替えていただくとお得です! 会員登録がお済みでない方も割引になりますので、ぜひこの機会にご登録ください! しかもIWJ会員は初月無料です! つまり・・・今月にご登録いただければ、なんと無料で、入場料が割引に…! お得にもほどがある!

 みなさま、この機会にぜひ、ご登録ください!

 また、ゲストは現時点でのものです。先生方のご都合によって多少変動する可能性はありますので、ご承知おきください。

 饗宴にはこられなくても、「IWJの取材活動は支援する!」「IWJには続けてもらいたい!」とお考えいただける皆さんは、どうか会員登録し、IWJをお支えください! 皆さんの会費がIWJの取材費となり、日々頑張っているスタッフの生活の支えともなります! 可能であれば、ご寄付・カンパもありがたくいただいております! 是非、よろしくお願いします!

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…(後半へ続く)

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◆中継番組表◆
本日のIWJの中継番組表をお送りします。
あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

**2015.12.9 Wed.**

【Ch4】13:00~「12.9『検証TPP ― 全国フォーラム』」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=4
※「STOP TPP!!市民アクション」主催の『検証TPP ― 全国フォーラム』を中継します。

【録画配信・Ch7】13:30~「塩崎恭久・厚労大臣 定例記者会見」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=7
※昨日12月8日に行われた、「塩崎恭久・厚労大臣 定例記者会見」を録画配信します。

【録画配信・Ch5】14:00~「阪口徳雄弁護士・上脇博之・神戸学院大教授インタビュー(聞き手:IWJ記者・原佑介)」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=5
※2015年12月4日に行われた、IWJ記者・原佑介による「阪口徳雄弁護士・上脇博之・神戸学院大教授インタビュー」を録画配信します。

【Ch3】14:30~「原子力規制委員会 田中俊一委員長 定例会見」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=3
※原子力規制委員会 田中俊一委員長による定例会見を中継します。

【Ch1】16:30~「岩上安身による民主党 長妻昭代表代行インタビュー」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1
※民主党 長妻昭代表代行に岩上安身がインタビューします。

【シリーズ特集28 標的は9条だけじゃない!自民党トンデモ改憲草案の正体!・Ch9】18:00~「『国民の生命と平和な暮らしを守るため』は解釈改憲の口実に使われた? 菅官房長官「閣議決定は従来の政府解釈の基本的な考えの枠内」」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=9
記事URL: http://iwj.co.jp/wj/open/archives/152424
※2014年7月11日に行われた、日本外国特派員協会主催の菅義偉官房長官記者会見を再配信します。菅官房長官は、集団的自衛権の行使は国民生活を守るために憲法上許されているものであり、「解釈改憲」ではない、と力説しました。

【ツイキャス・IWJ_OKINAWA1】18:00~「宜野湾市長選 志村恵一郎候補予定者 総決起大会」
視聴URL: http://twitcasting.tv/iwj_okinawa1
※宜野湾市民会館で行われる、「宜野湾市長選 志村恵一郎候補予定者 総決起大会」を中継予定。

【会員・サポーター限定配信】20:00~「第45回 69(ロック)の会 ~IWJ NIGHT~」
会員の方はこちらからご視聴になれます→ http://iwj.co.jp/wj/member/limited
サポーターの方はこちらからご視聴になれます→ http://iwakamiyasumi.net/

会員ログインはこちら
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IWJ会員登録はこちら
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~~会員限定配信の視聴方法~~

1,会員限定視聴ページ( http://iwj.co.jp/wj/member/limited )へアクセス
2,登録メールアドレスとパスワードを入力
3,ページに表示されているパスワードを、視聴画面に入力

以上の手順で、ご視聴いただけます。ぜひ、ご覧ください。

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◆明日の中継番組表◆

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

**2015.12.10 Thu.**

【IWJ_OSAKA1】15:00~「沖縄ジュゴンの海の写真展 とわの海へ~辺野古・大浦湾」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-osaka1
※「ジュゴン保護キャンペーンセンター」主催の沖縄ジュゴンの海の写真展を中継予定。

【Ch2】17:30~「東京電力 定例会見」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=2
※東京電力による定例会見を中継します。

【饗宴VI・ゲストシリーズ特集4・Ch1】18:00~「『所得税と法人税の欠陥を直せば、消費税はなくてもよい』――『税金を払わない巨大企業』著者、富岡幸雄・中央大学名誉教授に岩上安身が聞く」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1
記事URL: http://iwj.co.jp/wj/open/archives/210287
※2014年12月1日に行われた、『税金を払わない巨大企業』著者、富岡幸雄・中央大学名誉教授インタビューを再配信します。富岡氏はこのインタビューで、「タックスヘイブンを使えば、企業は無国籍化します。私が20代の頃、『節税は合法的な手段で、国民の権利だ』、と言うと批判を受けました。安倍首相は企業性善説を前提に考えています」と述べました。

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(前半の続き)…

■ヤバ過ぎる「緊急事態条項」の危険性はロックの会と『前夜』で!

 「真珠湾攻撃前夜に類似している」などと言われたら、書籍『前夜』を紹介しないわけにはいきません。

 いよいよ販売します! 『前夜 増補改訂版』! 書店に並ぶのは12月11日らしいのですが、特別に、本日12月9日の「ロックの会」で、著者3人(岩上さん、梓澤和幸弁護士、澤藤統一郎弁護士)のサイン付きで先行販売します!

 松田美由紀さん、岩井俊二さん、小林武史さん、そして岩上さんの4人が発起人となり、3.11後に社会問題や環境問題を考える集いの場として発足した「69(ロック)の会」。今回は「IWJ NIGHT」で、岩上さんがオーガナイズします!

 最初のテーマは、「憲法改悪」。『前夜~日本国憲法と自民党改憲案を読み解く』の共著者である梓澤弁護士と澤藤弁護士にご登壇いただきます。梓澤さん、澤藤さんには、ヤバすぎて考えただけで本当に震える「緊急事態条項」について、徹底的に論じていただく予定です!

 自民党が憲法改正で、まっさきに取り組みたいと目論んでいるのが「緊急事態条項」です。これは自然災害時や戦争などの「緊急事態」に、憲法秩序を一時停止し、総理大臣や内閣に強い権限を集中させようというものです。「迅速な対応が可能になる」とされる一方で、国民に対する人権侵害の懸念や権力の暴走が懸念されています。

 「緊急事態条項」は本気でエゲツない内容で、有事の際、総理大臣が緊急事態宣言を発すれば、「内閣は法律と同一の効力を有する政令を制定」することができ、「何人も、(略)国その他公の機関の指示に従わなければ」ならなくなるというものです。簡単にいえば、総理大臣と内閣の権限を大幅に強化し、かつ、国民の人権は制限する、ということです。

 緊急事態宣言には「国会承認」が必要だといいますが、「事後」でもいいし、かつ、今のように、与党が圧倒的多数を占めている国会情勢では、すぐに「承認」などクリアできますから、事実上、やりたい放題が可能となります。過去にもナチスは、ヒトラーが首相になってすぐに、国会放火事件を期に「緊急事態宣言」を当時のヒンデンブルク大統領に発令させ、ナチスに反対する勢力をプロイセン州だけで5000人も逮捕拘束しました。

全権委任法を手にする前に、事実上、独裁的権力を手にしたのです。勝負は緊急事態宣言でついてしまいました。本日、ロックの会でこうした国家緊急権の危険性を、岩上さんと、梓澤弁護士、澤藤弁護士が詳しく語ってくださると思いますし、『前夜』の中でも論じられています!

・『前夜・増補改訂版』予約フォーム
http://goo.gl/forms/K1GiAd3VHN

 ロックの会「憲法改悪」のコーナーでは他にも、安保法制の「可決・成立」を最後まで必死に食い止めようとした民主党・小西洋之議員(※CNNが今年の世界を象徴する写真の一枚として、ヒゲパンチを食らう小西議員の写真を取り上げていました)が登場! さらには女性装で登場予定の東京大学教授・安冨歩氏にもトークに加わっていただきます!
https://twitter.com/TOHRU_HIRANO/status/673148084851859456

 2つ目のテーマは、「通知カード」の配布が始まっている「マイナンバー」。個人情報の流出といった危険性について、日本体育大学教授の清水雅彦氏にお話をうかがいます。また、マイナンバーの危険性に警鐘を鳴らすIWJの「エマイナちゃん」こと城石愛麻(エマ)記者は今、卒論と格闘中! ですが、この日は一日だけ記者に戻り、ポイントを分かりやすくプレゼンします。

※2015/10/05 いよいよ、あなたのもとにも届く「マイナンバー」!
「共通番号法」が10月5日より施行開始!――新連載第1話「さあ手元に届いた。でも…何をすればいいの? 教えてエマイナちゃん!」
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/268813

 清水雅彦氏に関しては、2013年6月26日に岩上さんが単独インタビューをしています。こちらもぜひ、「ロックの会」の予習として、ご覧いただければと思います。

※2013/06/26 秘密保全法により、国家と国民の関係が逆転してしまう ~日本体育大学准教授 清水雅彦氏インタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/86889

IWJのサポート会員になっておくと、こうした豊富なアーカイブがいつでも見れて、本当におトクですよね。

 そして3つ目のテーマがTPPです。ゲストは、IWJではお馴染み、山田正彦元農林水産相。農産品の関税にとどまらず、医療、知財、言語、そして日本の国家主権にも関わるTPPの恐ろしい実態について、存分に語っていただきます。

 以上のような豪華ラインナップでお届けする「ロックの会」。既にお席は埋まっており、立見席であれば多少ご用意できる状態となっていますが、IWJの会員にご登録いただければ、会員限定配信のUstream中継でご覧いただけます。この機会にぜひ、IWJの定額会員にご登録ください! IWJは一般市民の皆様が、会員として支えてくださることで成立しているメディアです。時代と闘う独立メディア、IWJを、どうか、皆様お一人お一人が会員となって応援してください!

※会員登録はこちらから
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

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◆日時 2015/12/9(水)開場19:30 20:00開始~22:30終了

◆会場 代官山 カフェラウンジ UNICE(ユナイス)
http://www.unice.jp/

東京都渋谷区恵比寿西1-34-17 Za HOUSEビルB1
Tel: 03-5459-8631
地図:https://goo.gl/maps/hZoLK

◆参加費:3,500円 軽食、飲み放題代金 会場受付にてお支払

◆今年2月、副流煙を吸い込んで心臓発作に見舞われたばかりの岩上さんの健康状態に対する主治医のアドバイスにより、当日の会場は全席禁煙とさせて頂きます。ご不便をお掛けいたしますが、何卒ご理解を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。

◆参加申し込みはこちら
https://docs.google.com/forms/d/1naooa4EUHU_YuYCxP1UkCXg5CHlKv1d7mvFvcXgWkeI/viewform

 さて、続いて、佐々木隼也記者から、岩上さんによる民主党・長妻昭議員インタビューのご案内です!

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■ギャンブルに年金資金を突っ込んで、やっぱり損失を出したGPIF!本日、「ミスター年金」長妻昭議員に岩上さんがインタビュー!安倍政権の無茶苦茶ぶりに喝を入れます…!

 おはようございます! IWJで記者をしている佐々木隼也です。

 本日はいよいよ16時30分からCh1で、「ミスター年金」長妻昭・民主党代表代行に、岩上さんがインタビューします! インタビュー時間は、わずか30分程度ですが、今、ちょうど世間に衝撃を与えている「GPIFが7.9兆円損失」のニュースを中心に、話を聞きます。

 GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)は、「年金制度の運営の安定に貢献」 するべく、2004年に設立された機関です。厚生年金と国民年金の積立金、つまり僕ら大多数の国民の年金資金を元手に、債券や株式運用などで、収益をあげていく、というものです。

 この運用に失敗し、大幅な損失を出してしまうと、最悪、年金システムは崩壊します。ですので、GPIFの運用には、「慎重さ」と「安定性」が常に求められてきました。

 そんななか、安倍政権はこのGPIFの莫大な運用資金を、自身の支持率アップのために、つまり「アベノミクスの成功」を作り出すだめに政治利用しようと考えました。運用比率を、これまで堅実だった債券中心から、ハイリスク・ハイリターンの株式中心に、シフトチェンジさせたのです。

 リスクの少ない国内債券の割合は60%から35%に大幅に縮小させ、代わりに日本株12%、外国株12%であったものを、それぞれ25%に拡大。新たに数十兆円の資金を株式市場に投入し、株価つり上げをはかりました。

 結局は、見せかけの「アベノミクスの成功」のために、国民の年金が、ハイリスクのギャンブルに投入されたということです。

 そして、そのツケが早速、国民に突きつけられました。

 11月30日、GPIFは中国を起点とした世界同時株安の影響で、今年7~9月期の運用損益が7兆8899億円に達したと発表したのです。これは、GPIF以前に厚生省が2001年に運用を始めてから最大の損失で、2008年のリーマン・ショック時よりも深刻な赤字です。今回の中国発同時株安が世界に与えた経済的は負の打撃は、米国発のリーマン・ショックの時ほどではなかったにも関わらず、です。

 政府は、「長期的な観点からすればリスクは小さい」などと弁明し、運用開始から今までのトータルでは45兆円の収益をあげているのだから騒ぎ過ぎだ、などという声も、ネット上にちらほら散見されます。

 しかし、問題なのは、「その『トータルで45兆円の収益を生み出してきた』堅実運用を、安倍政権が転換させたこと」「その転換によってリスクが増大したことが今回如実に現れたこと」「今後も、株価下落が起こらないという保証はない」ということですよね。

 長妻さんは今年1月に行われた会見で、「損失が出た場合の責任の所在は?」というIWJの質問に対し、「実際に損失が出て、保険料が上がるなどの措置をとらざるを得ない時には、総理、厚労大臣ともに代替わりしている」と回答。「結局は、国民が責任をとらされる」と怒りを込めていました。

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・2015/01/29 「リーマン並の株価下落で年金資金26兆円消失」の衝撃 民主・長妻代表代行がGPIFリスク問題で政府を追及 ~損失のツケは国民へ!?
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/228600
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 当時、この問題について長妻さんは質問主意書を出したり、国会でも質問したりと追及していましたが、結局は安倍政権ののらりくらり答弁で煙にまかれ、世間の話題は安保法制の問題に移ってしまいました。

 しかし、国民の眼前に、リアルな「損失」の二文字が示された今、長妻さんの懸念は現実のものになりつつあります。インタビューでは、このGPIFの問題の本質は何か、そして国民はどうこれに対峙すれば良いのか、を岩上さんが短時間ながらも、鋭くポイントをついて聞くはずですので、絶対にお見逃しなく!

 また、みなさん気になる野党共闘について、さらに安倍政権が改憲の一丁目一番地で進めようとしている緊急事態条項についても、時間に余裕があれば、お聞きします!

 長妻さん、野党共闘については「市民団体の統一候補の応援もありうる」だとか、緊急事態条項については「直ちに必要ではない」などと、なかなか気になる発言をされている様子。細野氏や前原氏や長島氏や馬淵氏ら、はっきりと右曲がりの姿勢を露わにした民主党右派議員らとは、一線を画している感があります。この真意についても(繰り返しになりますが時間が許す限り)お聞きするはずですので、ぜひぜひ、ご注目ください!!!

 別件ですが、12月15日には、原因不明の体調不良に見舞われている岩上さんに代わり、英エセックス大学人権センター・フェロー藤田早苗さんに、僕が代打でインタビューしてまいります! 昨日、IWJ事務所に立ち寄られた藤田さんにも、しっかりと挨拶してきました!

藤田さんは、今最も我々が注目し、知らなくてはならないテーマであり、そして既存マスメディアがすっとぼけて、ほとんど報じないテーマである「安倍政権下の日本において、表現の自由はどれだけ損なわれてしまっているか」に関わる時代のキーパーソンともいうべき人です。

 「表現の自由」に関する国連特別報告者が今年12月に来日予定でしたが、日本政府の突然の“ドタキャン”によって延期となってしまいました。藤田さんは実は、国連に日本訪問を働きかけていた方々の一人なのです。今回のインタビューでは、日本政府がドタキャンに至るまでの舞台裏を可能な限りお聞きしたいと思っています。

 岩上さんのピンチヒッターなので責任重大ですが、全力で頑張り、代役を無事に務めたいと思っています。よろしくお願いします!

・2015/11/21 【ロンドン】在英邦人による日本政治学習会:国連から見た日本の情報の権利/辺野古の現状・参議院選挙に向けて(動画)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/275815

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 以上、事務所にある食べ物(多くは会員やサポーターの皆様からの差し入れ)を、何でもかんでも食べちゃう「IWJのルパン3世」こと佐々木記者でした!

■「落選運動を支援する会」上脇博之さん&阪口徳雄弁護士インタビューを録画配信します!

 さらに、本日は、岩上さんの代理として僕がインタビュアーを務めた、神戸学院大学法学部教授(憲法学)の上脇博之さん&阪口徳雄弁護士インタビューを録画配信します。

 上脇さんと阪口さんは、「安保関連法賛成議員の落選運動を支援する・弁護士・研究者の会」(落選運動を支援する会)の呼びかけ人で、その名の通り、安保法制に賛成した議員の落選運動の支援に取り組んでいます。

すでに落選運動を支援する会のサイトでは、落選運動の対象となる議員の9割以上の収支報告書が公開されており、このたび、島尻安伊子沖縄担当相が、めでたくも「落選対象議員第1号」に選ばれ、さっそく落選運動を支援する会に刑事告発されました!

・「落選運動を支援する会」ホームページ
http://rakusen-sien.com/topics/3152.html

 というのも、島尻大臣が代表を務める「自民党沖縄県参議院選挙区第2支部」は2011年に計9回、総額650万円を島尻大臣本人から借り入れたとの記載がありますが、その後、返済の記載は見られず、政治資金規正法で義務付けられた資産の欄にも記載がなかったことが会の調査によって発覚。

さらに12年も計4回、総額400万円を島尻大臣から借り入れたのに、翌13年の報告書を見ても返済の記載がなかったというのです……この先、詳報は、ぜひ、本編の録画配信をご覧いただきたいと思いますが、同時に、IWJではすっかりお馴染みになった感のある、ジャーナリストの横田一さんがIWJに特別寄稿してくださっているので、そちらも合わせてご覧ください!

・【IWJ特別寄稿】島尻大臣研究:島尻安伊子・沖縄担当大臣は自民党の“伝統的得意技”沖縄バラマキ振興策の旗振り役(ジャーナリスト・横田一)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/277816

 上脇さん、阪口さんへのインタビューでは、馳浩大臣の「疑惑」に関しても言及していますので、本日の配信をお見逃しなく!

■石田純一さん「これからも世界一平和で、世界一安全で、そして、どこの国にも戦争に行かない日本でありたいと強く願っている」

 「私はこの間、デモに参加させていただいて、色々なところでお叱りを受けます。でも『言論の自由』があって、初めて我々が成り立っているんだというふうに思います」――。

 安保関連法案の成立直前の2015年9月17日と18日、突如として国会前に現れ、安倍政権に対して「なぜわざわざ集団的自衛権が必要なのか。そんなに米国の機嫌が取りたいのか」と物申した俳優の石田純一さん。安倍政権に“楯突いた”ことが災いし、石田さんはその後、テレビ番組やCMをキャンセルされ、広告代理店からは「二度と国会議事堂のデモに行くな」「メディアの前で政治的発言をするな」などと厳重注意を受けたそうです。

 そんな圧力を跳ね返し、石田さんは12月6日、日比谷野外音楽堂で開かれた市民集会、「KEEP CALM AND NO WAR★1206銀座大行進 ―安保関連法の廃止を求める学生・学者・市民の共同行動―」にスペシャルゲストとして登壇しました!

 スピーカーとしてトップバッターに立った石田さんは、市民には「言論の自由」が保障されていると強調。「中国が攻めてきたら丸腰でどうやって戦うんだ」という論調を「反知性主義」だと批判し、「これからも世界一平和で、世界一安全で、そして、どこの国にも戦争に行かない日本でありたいと強く願っている」と力強く訴えました!

 ちなみに、この日の集会のタイトルである「KEEP CALM」とは、穏やかさを保つ、物事に動じない、という意味があります。石田純一さん、凄いですね。僕の中で、そして皆さんの中でも、石田純一さんのイメージはまったく刷新されてしまったのではないでしょうか。さわやかな笑顔は変わりませんが、権力が濫用されるこんな怖い時代に、動じないで立ち向かう姿は、本当にカッコいいな、と思います。

 IWJはこの集会の模様を生中継。さらに、石田さんのスピーチ部分を動画で切り出してアップし、全文文字起こしもつけて記事化しました! ルックスだけではなくて、魂のイケメンであることが判明した石田純一さんは、今回、何を語ったのか、是非、ご覧ください!

・【スピーチ全文掲載】「『言論の自由』があって初めて我々が成り立っている」――俳優・石田純一氏が“圧力”を跳ね返して再び登壇! 中国脅威論に「反知性主義だ」と反論!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/277697

■相次ぐ右翼による妨害・・・警察は何をしている!? いい加減にしろ!

 さらに、昨日は石田純一さんが登壇した集会とその後のデモの模様を、記事化しました! SEALDsメンバーからは、大学生1年生のくるみさんが登壇し、スピーチしました。

 くるみさんは、ドイツのワイツゼッカー元大統領の言葉を紹介しつつ、「過去とは決別できない。してはいけない。過去に盲目になるのはやめよう。権力に歴史を語らせるのはやめよう」と呼びかけ、安倍政権と安保法制を批判しました。SEALDsの皆さんは、本当にいつも心に響くスピーチをされますよね。是非、記事をご一読ください!

・2015/12/6 SEALDsくるみさんが宣言「2015年がまもなく終わりますが、私は立憲主義が侮辱されたこの年を忘れません」~銀座大行進 安保関連法の廃止を求める学生・学者・市民の共同行動
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/278009

 この日は、右翼活動家らが、SEALDsのデモに街宣車で道を塞ぎ、進路を妨害するという一幕も。右翼は、よくわからない曲を爆音で流し続けましたが、SEALDsの牛田さんらによるラップや「安倍はやめろ!」コールがそのまま続けられ、道路は路上ライブ状態に! デモは無事、ゴールに到着しました。

 それにしても、本当に愚かな右翼です。若者たちの平和的なデモに、大きなワゴンで暴力的に突入し、妨害する。彼らが「安倍政権支持者別働隊」であることは明らかですね。露骨な暴力による威嚇と脅しです。それを防げなかった警察も警察です。

 警視庁は今、東京から沖縄に機動隊を送り込み、辺野古の基地建設反対の抗議行動を続ける市民を日々、力づくで排除しています。おじい、おばあを含む市民が、毎日のように怪我を負わされています。その一方で、違法で危険な運転を行い、暴力的に威嚇する右翼は半ば放置、黙認。辺野古でもテントを襲撃した右翼の暴力を地元の沖縄県警は、しばし放置しました。

 安倍政権に都合のいい、暴力右翼は泳がせ、平和的な抗議に徹する市民には圧力をかける。これが治安権力のやることか、と思います。最低ですね。

 正直、あらん限りの罵詈雑言を投げつけたい気分ではありますが、さわやかな朝の始まりですから、ここではグッとこらえたいと思います。

 ちなみに、同じように右翼が乱暴な振る舞いに及んだ事件がありました。鳩山由紀夫元総理が乗った車を右翼街宣車が交差点のど真ん中で取り囲んで脅しと威圧をかけた事件です。警視庁公安部は12月3日、威力業務妨害の疑いで、右翼団体「草莽崛起(そうもうくっき)の会」の事務所などを捜索し、街宣車を押収したというニュースが報じられました。

 草莽崛起の会の構成員らは10月4日午後5時頃、千代田区の交差点の真ん中で、鳩山元総理が乗った乗用車を十数台の街宣車で約10分間にわたって取り囲み、「お前らみたいなのがいるからよ、左翼が何万人て国会の前を囲んでるんだろう。並んでいるのは極左の人間じゃないか」などと罵声を浴びせたということです。この暴挙に、一時、周辺の交通は完全に麻痺しました。こんな威圧が、首都で白昼堂々と起きているのが、日本という国の現実なのです。皆さん、ぼんやりしているヒマはありませんよ!

 国会前で安倍政権に抗議しているのは普通の市民ですし、鳩山元総理が大多数の国民を動員しているわけもない。まったく無関係な話です。主張そのものがめちゃくちゃですが、メディアをはじめ、国民の各層に威嚇効果をもたらすためであることは、間違いないでしょう。なぜ、このような暴力的な手段に出て恫喝するのか、そしてなぜ、警察はこれを2ヶ月も放置していたのか、右翼による暴力的で非民主的な威嚇行為を、普通の市民の一人として、強く非難したいと思います。

 いい加減にしろ!

 ・・・と、やはり一喝せずにはいられなかったところから、次は沖縄関連のニュースをぎぎ記者からお伝えします。

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■「海上保安庁に抗議する人たちとは会わない」!? びびるのもいい加減にしろっ!

 海上保安庁がついに、姿を消しました。。。。。。

 こんにちは。IWJのぎぎまきです。今日はパーツ担当で登場しています。

 意味不明な一文でスタートしましたが、これ、本当なんです。

 沖縄の基地問題をめぐり、沖縄の民意に反する工事を強行に進めている政府に対し、市民らはこれまで何度も政府交渉を重ねてきました。それは、基地に反対しているから「何が何でも工事を止めてくれ」という話ではなく、工事の進め方に対する手続き的な不備や、現場で見られる市民への行き過ぎた警備について、政府と冷静な議論の場を持つためです。

 しかし、昨日予定されていた交渉には応じないと海上保安庁は出席を拒否。要請を拒んだ理由がまた驚きで、「海上保安庁に抗議する人たちとは会わない!」というもの。あれ? かつて、安倍総理が翁長雄志知事との面会を拒んでいた時と同じじゃん、と思い出さずにはいられませんでした。ボスがボスなら、部下も部下。似てくるんですねぇー。

 元々、海保の職員は私たちメディアに対しても「海保の職員の顔は撮影しないように」という条件を、今年1月くらいから高圧的に要求するようになっていました。

 その理由がまた、「過激行動を行なっている団体から、組織に対する何かしらの行動があると困る」という、根拠もろくになく、まるで40年前の過激派が今日同様に活動しているかのような、偏った言い分でしたが、それがさらにエスカレートしたのが昨日のケースでした。

・2015/01/23 市民は過激派!? 辺野古から遠く離れた東京で我が身を守る、海保・防衛省職員らが撮影拒否~新基地建設問題で福島みずほ・山本太郎議員が辺野古での過剰警備を追及
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/226917

 そして結局、昨日は市民との交渉は実現せず、その代わりに、福島みずほ議員が国政調査権を行使し、議員事務所で海保からレクチャーを受けるという結末に。話し合いや交渉がしたいのに、政府が福島議員に一方的にレクをするとは。。。みずほ議員も呆れ返っていました。福島みずほ議員には、ぜひ、お話を近々、うかがいたいと思います!

 市民は本来、大浦湾海上で最近、エスカレートしている海保によるカヌー隊への過剰警備について交渉する予定でした。

 事の発端は、海保の暴力的な警備で、危険な事態に陥った方が出たことです。11月18日。抗議船の男性船長が、海保に激しく抑え込まれ、嘔吐を繰り返すなど、一時意識不明の重体に。その場にいた海保の職員も深刻な状況であることは認識しながら、結局、救急車を呼ばなかったと言います。

 その船に同乗し、昨日の海保のレクにも同席した、沖縄平和市民連絡会の北上田毅さんによれば、海保職員はなんとレクの中で、「現場は適切に対応した」「海保職員が救急車を呼んだ」と現実に反した発言を繰り返したというのです。

 普段は淡々と現実を語り、「希望」を口にすることが多い北上田さんですが、レクから戻ってきた後の報告集会では、開口一番、「今日は元気が出ません」と肩を落とされていたのが印象的でした。

 ・・・と、これは前置きで、報告集会で北上田さんは、辺野古で進められている基地建設工事の現状も丁寧に説明されました。

 着々と埋め立て本体工事が進んでいるように大手メディアは報じているものの、現実は、「八方ふさがり」だというのです。

 北上田さんによれば、本土のマスメディアを動員して工事がスムーズに進んでいるように見せているのは、「県民の挫折感を誘うためのキャンペーンなのではないか」というのです。闘いは決して容易いものではありませんが。実はこの続きが本題ですので、数日内に掲載予定の記事をぜひ、ご覧ください!

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 以上、1週間に2回のペースで財布、もしくはiPhoneを失くしながらも、かたくなに自分が天然であることを認めないぎぎ記者でした。さらに続いて、最近、日刊IWJガイドにも登場することが増えた太田美智子記者から、子宮頸がんワクチンに関する取材報告です。

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■塩崎厚労大臣「民間の企業のことですから、私どもが右だ、左だ、という話ではございませんが…」としつつ、ワクチンメーカーに苦言

 太田美智子です。おはようございます。子宮頸がんワクチンの問題について、どうしても塩崎恭久厚生労働大臣に聞きたいことがあり、昨日、定例会見の取材に行ってきました。

 何が聞きたかったかというと、子宮頸がんワクチンメーカーのグラクソ・スミスクライン社とMSD社の対応について、塩崎大臣がどう考えるか、です。というのは、ワクチンの副反応被害を訴える人たちと、大臣は個別に10分ずつ計40分かけて面談したのに対して、メーカー2社は門前払いしました。

・2015/11/25 「どうか治療法を開発してください」――子宮頸がんワクチン被害者らがグラクソ・スミスクライン、MSD本社前で救済を訴えるも、警備員が門前払い
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/276246

・2015/12/01 「過去のことは変えられない。でも未来のことを考えて」子宮頸がんワクチン被害者らが塩崎厚労大臣と面談 ~一方で推進派医師主導で「安全性を評価する」!? 厚労省研究班が始動!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/277014

 この対照的な出来事が最近2週間のうちに相次いだのですから、丁寧な姿勢を見せている大臣が、2社の対応をどう考えているか、皆さんも気になりますよね?

 塩崎大臣は「民間の企業のことですから、私どもが右だ、左だ、という話ではございませんが……」と前置きして、とてもソフトではありましたが、苦言を呈しました。

 また、先日も日刊ガイドで触れましたが、血液製剤と並んでワクチンを数多く製造販売している化学及血清療法研究所(化血研)の製造不正と隠ぺい工作が明らかになったことは、監督官庁である厚労省としても大きな痛手であったことは間違いありません。朝日新聞記者の質問に、塩崎大臣は「血液製剤やワクチンに対する国民の信頼を裏切ってしまっていることは大変残念」と話していました。

 この会見の模様は、本日、録画配信しますので、ぜひ、ご覧ください。また、このガイドをご覧になった方は、口コミでも、SNSでも、ぜひおひろめ下さい!

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 以上、太田記者でした! TPPや医療問題に関心をもつ太田記者は、近く、日刊IWJガイドのデスクも務めることとなると思いますので、皆さん、よろしくお願いします! 最後に、安道幹記者から、「ワタミ裁判」について報告があります!

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■「ワタミ裁判」で和解成立 母は「できることなら8年前に時計を戻したい。8年前に娘がワタミに就職のをなんとしても止めておくべきだった」

 記者の安(あん)です。本日は厚生労働省で行われたワタミ過労死損害賠償裁判の和解成立にともなう記者会見に出席して参りましたので、ここでご報告いたします。

 居酒屋「和民」の社員だった森美菜さん(当時26歳)が2008年に自殺した原因は「過重労働」にあったとして、ご両親が会社と当時の代表取締役である渡辺美樹参院議員(自民党)に対して損害賠償を求めて起こされたこの裁判。本日8日に、会社側は1億3000万円の損害賠償金と再発防止策を講じることを約束し、ご両親が和解に応じました。

 「ブラック企業」という用語を、世間に広めるきっかけともなったこの事件。森さんが亡くなった4日後、渡辺氏は遺族に対して手紙を送り、「今回のことはすべて私の責任と受けとめています」と述べていました。ですが、2012年2月に労災が認定されると、その1週間後、渡辺氏は「労務管理できていなかったとの認識はありません」と一転して責任を否定。

 裁判では、森さんが死亡した原因がワタミの過重業務に原因があったか否か、被告らに安全配慮義務違反などを原因とする損害賠償責任があるかどうかが争われていました。2008年4月から2013年2月までに、ワタミは、全国の労基署から「是正勧告24件、指導票17件」を受けたことが明らかになり、裁判でもこの「是正勧告書」が、過重労働の証拠として主張されていました。

 結局、本日の和解内容では、森さんが自殺したことについて「会社らの業務が原因であること」を全面的に認め、なかでも創業者渡辺美樹氏が「最も重大な損害賠償責任を追うことを認める」としています。深夜業務から早朝までの帰宅待機時間や、「業務外」とされた諸々の研修会、自宅でのレポート作成なども、すべてに「未払い残業手当」として会社側が受け入れました。

 遺族代理人の玉木一成弁護士弁護士は「こちらの要求がほぼ受け入れられた。判決以上の成果だと判断して受け入れた」と、和解内容について前向きに評価されていました。もちろん、ご両親もそのように判断されて今回の和解に至ったのですが、ワタミや渡邉美樹氏への不信感はまだまだ拭えていないようでした。

 父親の豪さんは「我々が根拠のない話をでっちあげている、という態度をワタミ側は一貫して取ってきました。実際に娘が死んでいるのに、これほど腹立たしいことはなかった」と胸の内を明かしました。母親の祐子さんは、「もう私は、時間が止まったままですので、できることなら8年前に時計を戻したい。8年前に娘がワタミに就職するというのを、なんとしても止めておくべきだったと今でも後悔しています」と語りました。

 また、ご両親によると、ワタミ側は社内に設置したコンプライアンス委員会へ遺族が参加することを拒否したとのことです。今後、和解内容に沿って、ワタミの労働環境が誠実に改善されていくのかどうか(ワタミは度重なる是正勧告も無視してきましたから)、目を光らせていかなければなりません。

 ワタミの経営をワンマンで率いてきた渡辺氏は政権与党の参議院議員。経営者としての社会的責任だけでなく、広く国民に対して政治責任も負っています。ウォッチし続けることが大切です。私たちメディアの役割は、この和解によってまだまだ終わってはいません。続報にぜひ、関心をお寄せください。

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 以上、最近メキメキと力をつけている、IWJに入って1ヶ月の新人記者・安さんでした!

■IWJスタッフ募集のお知らせ

 IWJでは現在、スタッフを大募集中です。特に、IWJのWebサイトを抜本的に改善し、利用しやすくするためのWebスタッフ、そして事務スタッフは大募集中です! 饗宴に向け、ますます忙しくなってきます!

 他にも経理・総務スタッフ、テキストスタッフ、中継・動画編集スタッフを募集しています! IWJは常に忙しく、仕事量は山のようにありますが、やり甲斐はあります。ご応募をお待ちしています!

・スタッフ募集詳細はこちらです!
http://bit.ly/1ALJypQ

■わとはぷ!のコーナー

 1986年の今日、「フライデー襲撃事件」が起きました。これは、お笑い芸人・ビートたけしさんと、ダンカンさんやガダルカナル・タカさん、そのまんま東さんら「たけし軍団」12名が、写真週刊誌『フライデー』 (講談社)の編集部を襲撃した事件のことです。

 渋谷の路上で、たけしさんと交際していた専門学校生の女性(当時21歳)に対し、『フライデー』の記者が、女性が通う学校の校門付近でたけしとの関係を聞こうと声をかけたが、それを女性が避けて立ち去ろうとしたため、記者が前方に立ちふさがってテープレコーダーを彼女の顔に突きつけ、手を掴んで引っ張るなどの行為に及び、頸部捻挫、腰部捻傷で全治2週間の怪我を負わせたそうです。

 これに怒り、たけしさんらは事件を起こしたということです。たけしさんは懲役6か月、執行猶予2年の判決が下され(東京地方裁判所、確定)、記者は、罰金10万円の判決を受け、控訴をするも棄却されて判決が確定しています。

 後にそのまんま東=東国原英夫さんはこの事件を振り返り、推理小説で講談社が後援する江戸川乱歩賞の入賞を狙っていたため、あまり関与したくなかったことを明かしています。そのため、フライデー編集部に向かうエレベーターには最後に乗ったそうですが、エレベーターのドアが開くとたけし軍団の先頭にいることとなってしまい、翌日のスポーツ紙で「先陣を切る東」などと、まったく逆効果な形で大きく報じられることとなってしまったとか。

 今では笑いのタネとなっているこの事件。1988年、当時のフライデー編集部と神宮草野球場で草野球の交流試合が行われ、正式な和解の場が持たれたということです。

80年代半ばというのは、まさにバブル直前の時代、日本が良くも悪くも元気にあふれていた時代だったのでしょう。過激な『フライデー』は毎週100万部を売り上げていたそうです。

ネット登場前のこの時代はまさに雑誌ジャーナリズムが暴れまわることのできた最後の時代だったそうです。僕はちょうどその頃に生まれたので全然記憶がありませんが、往時を知る人に話を聞くと、時代が違ったのだなぁと思わざるを得ません。

老舗の『フォーカス』(新潮社)に、暴れん坊の『フライデー』が勝負を挑み、文春が『Emma』を、光文社が『Flash』を、小学館が『TOUCH』を創刊し、「3FET」時代を築いていたそうです。

岩上さんは、『フライデー』の創刊準備号時代から同誌編集部の記者となり、創刊に関わったのちに『Emma』に移籍して、その後フリーになったそうですが、もし移籍が一年ズレていたら、フライデー編集部にて、たけし軍団の殴り込みに遭遇していたかもしれません。いずれにしても、物凄い時代のエネルギーの渦巻くど真ん中にいたわけではありますね。

東国原さんとは、その後、岩上さんはテレビで共演されたりしているわけですから、ご縁というものは不思議なものです。どこでどう人は再会したりするかわかりませんから、ご縁は大切にしたいものです。

 それでは今日も1日、よろしくお願いします!

IWJ 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
岩上安身サポーターズクラブ事務局
公式サイト 【 http://iwj.co.jp/