日刊IWJガイド「『イスラム国』が新声明! アメリカへの攻撃を示唆、日本もターゲットになる可能性!? / お隣韓国では10万人が朴大統領に退陣を要求! 市民と警察の衝突で流血の事態に / IWJのご利用継続の更新をお忘れになっていませんか?」2015.11.17日号~No.1161号~


■■■ 日刊IWJガイド「『イスラム国』が新声明! アメリカへの攻撃を示唆、日本もターゲットになる可能性!? / お隣韓国では10万人が朴大統領に退陣を要求! 市民と警察の衝突で流血の事態に / IWJのご利用継続の更新をお忘れになっていませんか?」2015.11.17日号~No.1161号~ ■■■
(2015.11.17 8時00分)

 おはようございます。IWJのぎぎまきです。

 清々しい秋晴れの天気とは裏腹に、暴力の応酬が加速する未来を暗澹たる気持ちで眺めている毎日です。心が痛いですね。

 「フランスはISを倒すために武装勢力のあらゆるターゲットを攻撃していく」。

 11月13日にフランス・パリで起きた同時多発テロ事件を受け、フランス国防相はこうコメントしました。15日、フランス空軍は戦闘機10機を含む12機でシリア東部にある「イスラム国」の拠点を空爆。弾薬庫や訓練施設に大型爆弾20発を投下しました。

 この報復空爆によって、どれだけテロリストが無力化されるのか。12機もの大規模な空爆で、一般市民は巻き添えになっていないのか。テロを実行したとの声明を出した「イスラム国」は、「十字軍の作戦を継続する限り」さらなる攻撃を実行すると警告しています。大規模な空爆によって、フランスでは、さらなる報復として、テロが再発する可能性があるのではないかと心配でなりません。フランス国民が今、どれだけの恐怖と悲しみの中で過ごしているのかを思うと、想像するだけで胸が苦しくなります。

 もちろん、標的になり得るのはフランスだけではありません。日本時間15日の夜に開幕したG20サミットでは、各国首脳がパリ同時多発テロを非難する立場で一致。テロと闘う決意と連帯を表明したといいます。同じ席で、米国、中国、ロシアなどと肩を並べた安倍総理もまた、フランスのファビウス外相に「日本は、フランスと共にある。できることは、何でもする」と支援を約束しています。

 フランスと肩を並べ、「対テロ戦線」の隊列に並んだ、ということは、フランスと同等の確率でテロの標的になることを「志願」した、ということになります。そんな約束は、国民との間で合意されていません。いつでも「独断専行」で勝手に海外で約束してしまう、いつもの安倍総理のやり方です。

 テロに対して「許さない」と立ち上がるのは当然のことのように思われます。しかし、2001年のニューヨーク同時多発テロ以降の、米国主導によるアフガニスタンへとイラクへの武力行使を経て、世界の人々の多くは、軍事的な手段を持ってしてはテロがなくならないことを思い知らされました。むしろ、暴力の連鎖は新たなテロを生み出してしまう。

 ISとは、そもそもイラク戦争が産み落としたものではないでしょうか。イラクとシリアにまたがって活動するISの幹部の多くは、イラク戦争によって解体されたサダムの軍隊の将校たちだと言われています。フリージャーナリストの志葉玲さんは、岩上さんのインタビューにこたえて、ISの中核を占めるイラク軍の残党の存在を語っています。

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・2015/01/25 「米軍がシーア派を使いスンニ派を虐殺。そのスンニ派から生まれたのがイスラム国」 ~岩上安身による志葉玲氏インタビュー/イラク戦争の傷あとから立ち上がった怪物・イスラム国の正体
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/227656
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 そして、2001年の同時多発テロと、2015年の同時多発テロとの間で、明らかに違うことは、舞台がニューヨークとパリとの違いだけではありません。日本国内の政治的環境がまるで違います。日本は今、「成立」したことになっている安保法制の下、有志国連合の後方支援として、この「対テロ」の戦いの現場に駆り出される準備が整いつつあるということです。

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・【岩上安身のツイ録】パリ同時多発テロ事件の衝撃!ISが「フランスが『トップ・ターゲット』」と犯行声明を発表
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/275046
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…(後半へ続く)

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中継番組表◆
本日のIWJの中継番組表をお送りします。
あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

**2015.11.17 Tue.**

【Ch4】12:30~「日本外国特派員協会主催 マイク・モチヅキ・米ジョージ ワシントン大学教授、橋本晃和・桜美林大学大学院特任教授 記者会見」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=4
※マイク・モチヅキ・米ジョージ ワシントン大学教授、橋本晃和・桜美林大学大学院特任教授による記者会見を中継。日本外国特派員協会で行われる。

【Ch5】15:30~「日本外国特派員協会主催 元NHKアナウンサー エマニュエル・ボダン氏、梓澤和幸弁護士 記者会見」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=5
※元NHKアナウンサー エマニュエル・ボダン氏、梓澤和幸弁護士による記者会見を中継。日本外国特派員協会で行われる。

【Ch6】17:00~「司法修習生への給費の実現と充実した司法修習に関する院内意見交換会」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=6
※「日本弁護士連合会」主催の院内意見交換会を中継。日弁連会長挨拶、国会議員からのエールなどが予定されている。

【Ch4】18:00~「TPP『大筋合意』なんて認められない!!STOP TPP!! 渋谷駅ハチ公前 街宣行動」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=4
※「STOP TPP!! 官邸前アクション実行委員会」主催の街頭宣伝行動を中継予定です。

【IWJ_OSAKA1】19:00~「『誰が「橋下徹」をつくったか ―大阪都構想とメディアの迷走』出版記念パーティ」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-osaka1
※著者の松本創氏と元大阪市長の平松邦夫氏が出席予定の「出版記念パーティ」を中継します。

【シリーズ特集6 標的は9条だけじゃない!自民党トンデモ改憲草案の正体!・Ch5】20:00~「あの草案には『安倍首相の譲歩』が加味されている ~中島岳志氏、自民党『改憲戦術』を読む」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=5
記事URL: http://iwj.co.jp/wj/open/archives/116725
※2013年12月15日に行われた、「憲法を考えるユースフォーラム2013」の模様を再配信します。

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◆明日の中継番組表◆

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

**2015.11.18 Wed.**

【シリーズ特集7 標的は9条だけじゃない!自民党トンデモ改憲草案の正体!・Ch5】時間未定「『これでは北朝鮮と同じ』自民党改憲案と集団的自衛権行使容認を徹底批判~岩上安身による小林節・慶応大学名誉教授インタビュー」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=5
記事URL: http://iwj.co.jp/wj/open/archives/209456
※2014年11月28日、慶応大学名誉教授の小林節氏に岩上安身がインタビューした模様を再配信します。

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(前半の続き)…

■『イスラム国』が脅迫ビデオを公開!「アメリカの中枢ワシントンを攻撃する」

 16日の夜9時半頃、このガイドを書いている最中に、見たくなかったニュースの見出しが目に飛び込んできました。「イスラム国」が制作したとされる複数の映像がインターネットで公開されたというのです。

 その6分14分秒の映像の中で、「イスラム国」の戦闘員らしき男性たちは、「我々は、今回の偉大な勝利で世界中のイスラム教徒を祝福する」と、パリでの同時多発テロの「勝利」をアピール。「フランスがイスラム教徒の国々の上空を飛行する限り、フランス人に休息の時はない。よりひどい報復を受ける」などと語っています。

 また、「今度はワシントンの中枢を攻撃する」とも脅迫し、シリア領内への空爆に参加する国々に対して――つまりは日本も含まれますが――「パリ同時多発テロと同様のテロ攻撃を行なう」と警告。まるで、各国首脳たちがテロ非難で一致団結し、声明を発表したG20サミットに呼応した「イスラム国」からのメッセージのようにも受け取れます。あるいは直後にG20が行われることを見越して、今回のテロに及んだのかもしれません。

 信憑性はまだ定かではありませんが、映像が本物だとすれば、「イスラム国」の世界に向けた事実上の再テロ宣言ということになります。

■「日本のテロ対策は『序の口』レベル、テロリストを刺激する発言は控えるべき」

 「『テロに屈しない』と安倍総理が繰り返すほど、テロが日本で起きる可能性は高まっている」。

 こうコメントしたのは、国際テロリズムや危機管理が専門の大泉光一青森中央学院大教授です。大泉教授は2020年にオリンピック開催を控えている日本のテロ対策は「序の口」レベルだと指摘し、テロリストを刺激する発言は控えるべきだと警告しています。

※「大規模テロいつどこででも起きる緊張感」と専門家
http://www.nikkansports.com/general/news/1566052.html

 仰る通りだと思います。

 フランス国内は、いつ、どこででも大規模テロが起きるほど緊張感が高まっていたといい、厳重なチェック体制が敷かれていたそうです。日本では報じられていなかったものの、危険な未遂事件が各地で摘発されていたとのことです。それでも、捜査当局の厳重なチェックでは防げないほどのテロが起きてしまった。それが証明されたのが、今回のパリ同時多発テロだと大泉教授は分析しています。

 一方、日本はどうでしょうか。2015年10月4日、バングラデシュ北部で岩手県に本籍がある日本人男性が、覆面姿の3人組に襲われ、死亡しました。「イスラム国」が出したとされる犯行声明には、「『イスラム国』と戦う有志連合は イスラム教徒の国では安全にはいられない」とありました。

 この事件について、安倍総理はついに一言もコメントを出すことはありませんでした。なぜ、今回のパリで起きたテロでは、すぐさま現地対策本部を立ち上げるなどし、有志国連合の一員であることを見せつけたのか。なぜ、日本国民が殺害された事件にはひと言もコメントせず、マスメディアも大きく報じないのか。

 日本がISによるテロの対象国であることが国民にはっきり認識されてしまえば、強引に「可決」した安保法制の運用にも批判が出るでしょうし、何より、来年の参院選後に本当に実現しようとしている「明文改憲」も、実はとても危険なことだと国民が気づいてしまい、改憲の思惑がおじゃんになってしまうからでしょう。

 「改憲」されてしまえば、国民の声明、財産を守る基本的人権も制約され、異議申し立てをする言論の自由も統制されるようになります。それに事実上の「戒厳令」である緊急事態条項の新設が含まれています。この危険性については、IWJでは2012年から岩上さんが澤藤統一郎弁護士、梓澤和幸弁護士と鼎談を重ねるなどして、ずっと警鐘を鳴らしてきました。3年前からずっとです。3者による12回の鼎談シリーズと、自民党の憲法改正草案を分かりやすくまとめた特集サイトはこちらです。ぜひ、周りの方に広めるなどして拡散してください!

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・自民党の憲法改正案についての鼎談シリーズ(全12回)
http://bit.ly/1nH5YDe

・【特集】自民党の憲法改正草案の正体
http://bit.ly/1fxP5Vv
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 私たちは、日本政府の今後の動向をしっかりと見つめ、監視しなければいけません。同時に、突然命を奪われてしまった人々やその家族の悲しみや悔しさ、日々、テロの恐怖に怯え、殺され、失われている世界中の命1つ1つに追悼の意を表したいと思います。無残に命を奪われているのは、パリの市民だけではありません。レバノンでも、イスラエルでも、罪なき非武装の一般の市民が殺されています。そのことを忘れるわけにはいきません。

 このニュースに関連して、最後に、今回のテロで約90人が死亡するという最大の被害となった、パリ中心部のバタクラン劇場で、事件後、一人のピアニストが演奏した、ジョン・レノンの「イマジン」の映像をご紹介します。

※Pianist performs John Lennon’s Imagine after Paris аttаcks
https://www.youtube.com/watch?v=tWlaLISy-G4

■お隣の韓国では、朴政権の退陣を求める10万人デモ!

 先日の「フレンドリーラン」で、10kmを軽快に完走した、元外務省国際情報局長・孫崎享さんですが、孫崎さんが原告代理人として意見陳述した、「TPP交渉差止・違憲訴訟」の第2回口頭弁論が昨日行なわれ、その後、衆議院議員会館にて報告会が開かれました。

 「TPP交渉差止・違憲訴訟の会」は原告1898人(2015年10月30日現在の延べ人数)からなる告訴団で、代表には日本医師会前会長の原中勝征氏が、呼びかけ人には、一水会代表の木村三浩氏、評論家の植草一秀氏、山田正彦元農水大臣などそうそうたるメンバーが名を連ねています。IWJ代表である岩上さんも、原告の一人です。TPPは「生存権」「幸福追求権」「司法主権」「知る権利」の4つの憲法に違反しているとして、2015年5月、世界で初めてTPPに対する違憲訴訟を提訴したのです。

 昨日の第2回口頭弁論では、傍聴席が満席となるほどの関心を集めたといいます。そして、その後、開かれた報告会には、韓国から来日した韓米FTAの権威、ソン・キホ弁護士が、韓米FTA締結後の国内の状況について報告しました。この中継については後日、記事にまとめますので、アップ次第、ご覧いただきたいと思います!

 ソン弁護士には、岩上さんはソウルで単独インタビューも行っています。あの時からTPPの抱えている問題や危険性は何も変わっていません。

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・2012/03/24 【ソウル】米韓FTA発効で韓国メディアがストライキ突入 ~岩上安身による宋基昊(ソン・キホ)弁護士インタビュー in ソウル
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/6207
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 TPPに先行して、韓国と米国の間で結ばれた「自由貿易協定」の韓米FTA締結によって、韓国の国民生活がどれだけ追いつめられてしまったのか、14日、ソウルの中心部で開かれた朴槿恵政権に抗議するデモの規模を見て、その実態を見た気がします。今、韓国の経済は冷えきり、若者は就職難で困窮、貧富の格差が激しく拡大。それに加えて、朴大統領が推進してきた歴史教科書の固定化に10万人の韓国市民が抗議の声をあげたのです。

 私のTwitterのタイムラインに流れてきたデモの画像は、目を疑うものばかりでした。韓国の警察がデモ隊に対し、容赦なく高圧放水を浴びせ、参加者の中には顔面から血を流す男性の姿もありました。

※放水を受ける市民、顔から流血している市民の写真
https://twitter.com/macaron_mil/status/665524861431754753

 放水を受けて倒れたこの男性は危篤状態で病院に搬送されたといいます。これまでの日本ではあり得ない光景に、韓国の国民の怒りと、それを力で封じ込めようとする権力の横暴を感じ、正直、怖くなりました。なぜなら、今の韓国の姿は近い未来の日本の姿を示唆しているからです。

 韓国の経済の冷え込みや雇用の悪化は、米国発のグローバル企業にのみ有利に働くな経済協定、韓米FTAの影響が無関係なわけがありません。韓国は韓米FTAのISD条項の影響で、国内の63の法律が改正に追い込まれました。米国の資本によって都合のいいよう、韓国国内の法律や規制が書きかえられているのです。

 それらは韓国の地元資本、中小企業や農業、韓国国民の生活を守るべきものです。それなのに、FTAの条約にあわせて国内法が書きかえられてしまうわけです。韓国政府も国民もまさしく、「主権」を失ってしまった、それが韓米FTAであり、日本政府が合意しようとしているTPPは、まさしくこれをたたき台として、さらにレベルアップ(グローバル資本により都合のいいように、規制を取り払っている、という意味)させたものです。

 日本から政治的主権を根こそぎ奪われ、一般の国民はさらに窮乏化するでしょう。アベノミクスの失敗はすでに明らかで、日本はGDP0.8%マイナスを記録しました。

 IWJはこれまでもずっとTPP問題を追い続けてきました。今日は最新の3本の記事をご紹介します!

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・2015/11/05 【敗戦・TPP】 聖域を明け渡しても「影響なし」!? 自動車は米韓FTAより酷い惨敗…民主党による担当官僚ヒアリングで明らかになった「合意」の呆れた実態
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/273706

・2015/10/08 米国の狙いは最初から日本の富の収奪だった!「TPPは目くらましで日米並行協議が問題」 ~TPPアトランタ閣僚会合出張報告で専門家、国会議員らが警告!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/269513

・【IWJ特別寄稿】「TPP大筋合意」という「虚報」の正体! ~「大筋合意と完全合意は決定的に違う。オバマ政権下でのTPPは成立しない。“合意したした詐欺”に騙されるな!」(ジャーナリスト・横田一)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/269722
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■TPP推進の旗振り役・米倉弘昌元経団連会長に質問! 遺伝子組換え作物と除草剤ラウンドアップの危険性に正面から答えず!

 昨日はTPP関連で、重要な会見が開かれました。住友化学の会長で、経団連前会長の米倉弘昌氏が、日本外国特派員協会で記者会見を行なったのです。

 米倉氏と言えば、TPPの熱心な推進者として知られています。住友化学は米国の巨大アグリバイオ企業モンサントの日本側パートナーです。米倉氏がTPPを推進するのは、TPPによって遺伝子組換え作物の表示義務をなくし、モンサント製の遺伝子組換え作物を日本に大量に流入させる狙いがあるとの見方があります。

 今日の会見では、住友化学とモンサントの関係について、IWJの阿部洋地記者が果敢に質問しました。しかし、質問は途中で米倉氏によって遮られ、はぐらかされてしまいました。

 以下が、阿部記者と米倉氏とのやり取りです。

――住友化学は、モンサントと提携し、日本におけるエージェントの立場にあります。モンサントが発売している除草剤ラウンドアップと、遺伝子組み換え作物は、それぞれ人の健康や生態系への不安やマイナスの影響が指摘されていますが、安全性について、どう担保されるのでしょうか。また、米倉さんご自身が経団連会長の時代に、さんざんTPPへの参加を訴えてきましたが、TPPに入ることで、遺伝子組み換え食品の表示義務が規制緩和され、米国のように、表示されなくなる危険性があると指摘されています。表示義務がなくなれば・・・(話を遮られる)

米倉氏「それは嘘です。ちゃんと表示されるようになっているので。その心配はありません。それからモンサントとの関係を言いますと、モンサントには我々が除草剤をライセンスしています。彼らのラウンドアップというのは、免疫性があって効かなくなっているので、我々の除草剤を使わないとそれはできない。我々はモンサントの遺伝子組み換えのものを日本で販売するということは全然やっていません」

 米倉氏は、遺伝子組換え作物の表示規制について、「ちゃんと表示されるようになっている」と断言しています。また、モンサントとの関係に関しても、「我々はモンサントの遺伝子組み換えのものを日本で販売するということは全然やっていません」と述べています。いずれにしろ、「除草剤ラウンドアップと遺伝子組換え作物による人体や生態系への影響に関し、その安全性をどう担保するのか」という阿部記者の質問には一切答えていないことは確かです。

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・2015/11/16 日本外国特派員協会主催 経団連前会長・米倉弘昌氏 記者会見
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/275141
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 IWJでは、これまで、TPPに関して、岩上さんが多くの有識者にインタビューをしてきました。以下、その一部をラインナップしますので、この機会に、ぜひ、ご視聴ください!

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・2013/07/29 「完全に負け戦以外の何者でもない。何をどう考えても、日本が勝ち取ってこれるものはない」TPP交渉会合に参加した内田氏が日本政府の姿勢を痛烈批判 ~岩上安身による内田聖子氏インタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/93621

・2013/10/18 「日本は裏切り者」TPPでアジアから注がれる厳しい視線 ~岩上安身による首藤信彦氏インタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/107308

・2015/04/17 万歳会長の突然の辞任劇は「TPP反対封じ」工作!? TPA法案提出、安倍総理の米議会演説の裏にある日米両政府の思惑を、山田正彦元農水相が岩上安身のインタビューで暴露!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/242893

・2015/05/19 「TPPに反する法律は廃止され、将来にわたって立法できなくなる」 岩上安身による「TPP交渉差止・違憲訴訟の会」弁護団共同代表・岩月浩二氏インタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/246065

・2015/08/11 「現在は、幕末・維新期に次ぐ第2の国難に見舞われた状態」ハワイでのTPP閣僚会合をどう見るか ~現地入りした山田正彦元農水相、内田聖子PARC事務局長に岩上安身が聞く
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/257318
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■「岩上安身×植草一秀×川内博史×木村朗」クロストークカフェは満員御礼に! 受付は終了しました!

 昨日のガイドでもお知らせしましたが、今週木曜日19日に開催する、「岩上安身×植草一秀×川内博史×木村朗」クロストークカフェは、平日の開催、しかも直前になってからの急な告知だったにもかかわらず、おかげさまで沢山の方にお申し込みいただき、満員御礼となりました!

 予約が間に合わなかった! 行きたくても東京は遠い! というみなさまに朗報です。後日、録画配信で4人による濃厚なクロストークの中身をお届けする予定なので、ご心配なく! ただ、日程は未定なので、まずは、ぜひ、新刊『米国が隠す日本の真実~戦後日本の知られざる暗部を明かす』(詩想社)をお買い求めくださるよう、お願い致します!

 なお、19日のクロストークカフェに参加される方は、改めて、日時や場所などの情報をご確認の上、お越しください。イベントの詳細は、こちらのページで引き続き掲載しています。

※緊急イベント!11月19日(木)、超多忙な4名が一堂に集結!――【新刊『米国が隠す日本の真実~戦後日本の知られざる暗部を明かす』刊行記念 クロストークカフェ~「明文改憲」発議がかかった参院選まで、残された時間はあと8ヶ月!】
http://bit.ly/1RTFmep

■お忘れになっていませんか!? ご利用の継続更新をお願いします!!!!

 日頃、IWJの活動を応援いただき、ありがとうございます。

 実は、11月15日に集計した結果、会費未納のため、ご利用の継続をされなかった256名の方のご利用を停止せざるを得ない事態となりました。。。。(泣)。後少しで、IWJ初の「6000」台の大台に乗れるかどうか! というところまで来ていましたが、再び、会員数が5601名にガクンと減ってしまったのです。

 会員制のメディアであるIWJにとって、みなさまの継続利用が生命線です。日々、会員になって下さる方がいても、一度に256名の方がお支払いの手続きを更新されないことで無効措置の対象となってしまい、会員ではなくなってしまうことは、IWJの活動にとっては大変、大変、大きな痛手となります。

 このガイドを読んで、「あ、継続を更新するの忘れた!」という方がいらっしゃいましたら、ぜひ、更新の手続きをお願いします。「継続ってどうやってやるの?」と方法が良く分からない方は、こちらのページをぜひご覧ください。

 サポート会員、一般会員の方ごとに、継続方法をご案内しています! 年間でお支払いいただくと2ヶ月分が無料になるなど、お得なお支払い方法もあります。銀行口座自動引き落としも便利です。色々なメニューを分かりやすく、短い文章でご案内していますので、ぜひ、ご一読ください。

※IWJ会員ご継続方法のご案内(ご利用再開のご案内)
http://iwj.co.jp/info/whatsnew/information/23022

※新規会員登録のご案内
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

■TVUパック、無事更新の御礼と、ご寄付・カンパへの「足あと」のお願い

 そして、皆さまからお寄せいただく会費のほか、ご寄付やカンパにもIWJの活動は大きく支えられています! 日々のご支援、ありがとうございます。

 先日来、緊急のご寄付・カンパをお願いしていた「TVUパック」に関しても、回線についてはIWJが自前で組むことにして、安上がりにし、無事継続の手続きを完了しました、皆さまのご寄付・カンパのおかげです、本当にありがとうございます。

 連日お伝えしていますが、ひとつ、お願いがございます。カンパをいただきました際には、お手数ですが「足あと」を残していただけないでしょうか。

 実は、金融機関の入金票へ連絡先をご記入いただいても、個人情報保護のため、その連絡先はIWJにほとんどの場合通知されません。IWJに通知される情報は、カタカナ表記のお名前だけです。そのため、どなたか特定できない場合もあります。

 漢字表記のお名前、会員の方でしたら会員番号、あるいはメールアドレスなどの連絡先など、どなたかはっきりと特定できて、ご連絡がつくような手がかりを残していただきたいと存じます。以下のページより、ご寄付・カンパをお寄せいただいたことを事務局へお知らせいただけましたら幸いです。

※ご寄付・カンパの「足あと」はこちらにご記入ください
https://pro.form-mailer.jp/fms/d4d3812d16982

 ご寄付・カンパをいただいた際には、金額の多寡にかかわらず、そのたびごとに必ず入金確認と御礼のメールを差し上げております。メールが届いていないなどの場合(迷惑メールに振り分けられてしまっている場合もありますので、ぜひ迷惑メールフォルダを定期的にのぞくことをおすすめします)、ご寄付をいただいた方が、どなたなのか我々の方で特定できず、御礼のメールを差し上げられずにいる、ということもあります。一週間、二週間経っても、IWJから何も音沙汰がないもかしいな、という方、ぜひ、IWJあてにご連絡をお願いします。今後とも、IWJの活動にご支援のほど、なにとぞよろしくお願いいたします。

※ご寄付・カンパのお願い
http://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

■IWJスタッフ募集のお知らせです

 まだまだ、まだまだ、IWJでは仲間を募集しています!

 事務スタッフ、経理・総務スタッフ、テキストスタッフ、中継・動画編集スタッフを募集中です。どんなにスタッフの数が増えても、仕事の量が減りません。。。不思議なのですが、私が関わる中継班に関して言っても、取材する対象が増えていく一方です。これは本当に仕方のないことで、安保法制、憲法改正、参院選、大阪ダブル選挙、沖縄米軍基地問題、TPP、原発被災者、原発再稼働、パリ同時多発テロなど、IWJが報じているテーマの多さは挙げたらきりがないほど。それは、現代が同時多発的に問題が発生している時代である、ということでもあります。我々は今後も貪欲にカバーし続けます。

 それは、事務も経理もテキスト班も同じで、IWJは常に忙しく、仕事量は山のようにあるんです。合宿所のようにバタバタしているIWJの事務所ですが、ぜひ、興味のある方はご応募ください! お待ちしています。

<一般事務および会員管理スタッフ>

 電話やメールでの外部の方との連絡、岩上さんのインタビューのアポ取り、スケジュール管理、イベント開催の準備などを行うのが、一般事務の仕事です。IWJの屋台骨を支える、とても大切なお仕事です。

 IWJでは現在、特にこの一般事務の人手が不足しています。一般事務がしっかりしていないと、IWJの足腰は立ちません。少しでも事務の仕事にご関心をお持ちの方がいれば、ぜひ、ご応募いただきたいと思います。

 一方、会員管理事務のスタッフは、会員様からのお問い合わせなどの接点になりますので、人当たりのよい方(メール対応中心です!)、メールなどPC操作に慣れている方(エクセルができるとありがたいです!)を募集しています。

<経理・総務スタッフ>

 IWJでは、経理・総務スタッフも募集しています。経理および総務の実務経験がある方、経理ならば簿記などの資格をお持ちの方を歓迎いたしますが、経理の経験がなくても、真面目、几帳面、注意力がある、数字を扱うことや計算することが苦ではない、という方、初めて経理を覚えてみたいという方でもやる気があれば大丈夫です。ご応募、お待ちしています。

<テキストスタッフ>

 IWJでは、記者およびテキストスタッフも募集しています。IWJと聞くと、Ustreamを使ったライブストリーミングが主体のメディアだと思われる方が多いかもしれません。しかし、IWJではブログやメルマガなどのテキストにも力を入れています。

 IWJのテキストスタッフの基礎となる仕事は、現場に行って取材をし、それを原稿にまとめることです。さらにそこから派生して、Twitterを使ったリアルタイム実況、メルマガ用原稿の構成・編集、各種リサーチ資料の作成、岩上さんのインタビューや講演で使用するパワーポイントの作成なども行っていただきます。

 もちろん、すべてを一人でこなさないといけない、というわけではありません。本人の適性に合わせて、部分的に業務に携わっていただくことも可能です。

 勤務形態は、在宅でも可能です。地方在住の方でも、パソコンさえあればお手伝いいただくことが可能ですので、どうぞふるってご応募ください。

<中継・動画編集スタッフ>

 IWJの記者や中継市民の皆さんが、日々取材してきた映像を、動画編集ソフト(adobe Premiere)で編集したり、サーバーへアップロードしたりする作業をメインに担当していただきます。

 動画編集の経験や知識をお持ちの方はもちろん大歓迎ですが、そうした経験がなくても、映像やIWJのコンテンツに興味がある方なら大丈夫です! 経験豊富なIWJスタッフが親切にレクチャーいたします。自主性と向上心を持って、学び成長できる方をお持ちしております。

 また、動画編集だけでなくカメラを持って、記者会見やシンポジウム、デモの現場などに取材に行っていただくこともあります。こちらも、ビデオ撮影の経験や知識をお持ちの方は大歓迎ですが、「ホームビデオぐらいしか使ったことないなぁ…」という方でも心配いりません! 映画やドキュメンタリーに興味があって、ビデオ撮影に挑戦したいという情熱をお持ちの方を募集します。あとは、体力と運転免許があれば、云うことなしです!

 各募集スタッフのその他の詳細の項目に関しましては、以下のページよりご確認ください。上記の応募条件は、すべて当てはまっている必要はありません。ぜひ、ふるってご応募ください!

※【 スタッフ応募フォーム 】
http://bit.ly/1ALJypQ

■11月14日に発行した日刊IWJガイドについてお詫びと訂正があります

 岩上さんが元共同通信記者の浅野健一さんにインタビューをした日の日刊IWJガイドの中で、一部、誤りがあったため、ここにお詫びし、訂正させていただきます。

 内容についてご指摘下さったのは、浅野さんご本人です。浅野さんの言葉をそのままお借りし、ここでご紹介させていただきます。

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誤)現在、同志社大学から『不当解雇』されたとして、京都地裁に地位保全の仮処分を申し立てています(2015.11.14日号~No.1158号「日刊IWJガイド」より)

正)「仮処分」ではなく地位確認裁判。私の解雇は、すべての院教授に認められている70歳までの定年延長を、所属する社会学研究科で投票によって「院教授として不適格」と議決され、同大史上初めて、「希望している定年延長」を拒否されるという、一般の方には非常に分かりにくい暗黒裁判・クーデターでした。

 私は確かに、2013年12月末、まず教授職の地位保全の仮処分申請を京都地裁へ行いましたが、14年2月に地位確認訴訟(本裁判)を京都地裁へ起こしています。仮処分申請は、内容に踏み込まず、14年5月に却下されました。地位確認裁判は既に10回も口頭弁論が開かれ、16年春に証人尋問があり、夏ごろに判決が言い渡される見込みです。

誤)元同志社大学教授(2015.11.14日号~No.1158号「日刊IWJガイド」より)

正)「元教授」は違います。確かに、私を理不尽にも解雇した学校法人同志社は私が円満に「定年退職」したと主張し、実際、研究室を奪われ、指導していた60人の院と学部の学生と切り離されました。院と学部で私が担当していた8科目(ゼミを除く)は15,16年度「休講」になったままです。

 私が、刑事事件で起訴された公務員の佐藤優氏だった場合、完全追放はできません。佐藤氏は有罪が確定するまでの7年間、「起訴休職」扱いでした。三権分立の日本で、地位確認を求めて裁判中の私の「籍」を抹消し、教壇に立たさせず、学生との通信(電話、メールなど)を禁止しました(同志社の代理人弁護士が文書で命令)。

 報道機関には、私の身分は同志社大学大学院教授(地位係争中)とお伝えしてあります。

 日本マス・コミュニケーション学会、『文化手帳』、週刊金曜日記事などではそのようにしてもらっています。(京都地裁で地位確認係争中)と詳しく表記している媒体もあります。

 したがって、「元同志社大学教授」は、裁判を受ける権利を行使している私には非常に困ります。裁判については、支援会のHPをご覧ください。

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 浅野さんには、たいへん失礼をいたしました。また、くわしくご解説いただき、恐縮です。ここにつつしんでお詫びと訂正をさせていただきます。

■わとはぷ!のコーナー ~What happened today?~

 今日、11月17日は「国際学生の日」、だそうです。

 1939年、11月17日、チェコスロバキアに侵攻していたドイツ軍が地元の学生によるデモを鎮圧し、デモ隊の教授2人と学生の9人を殺害。これを受けて、1942年の同じ11月17日、米国ワシントンに世界各国の学生の代表が集まり、犠牲者を追悼、この日を学生運動の記念日としたそうです。

 今の国際情勢を見ていると、今後、この学生運動を記念する「国際学生の日」が復活するかもしれませんね。世界の学生が一度横につながれば、あっという間に連帯の動きに発展するような予感さえします。

 そして、この日にちなんでかどうかは明らかではありませんが、毎年、京都では「国際学生映画際」が開かれます。この映画祭は京都を中心とする関西圏の大学生が企画・運営を行う日本最大の学生による映画祭。学生が制作した自主映画を世界各地より集め、審査をし、上映。未来の映画人の発掘を目指し、国際交流や相互理解の場を作り出すのが目的だそうです。

 今年は11月21日(土)から27日(金)まで開催中。今年の上映作品の中には、トルコを舞台にした民衆デモを描いたものも。ぜひ、映画祭のHPをご覧ください。

※京都国際学生映画祭
http://www.kisfvf.com/movie/

 あぁーゆっくり映画館で映画が観たくなりました、、、。

 と言いつつ、政権に抵抗するデモの映画なんかを観たりすると、現在の現実が気になって、また、ムービーカメラを手に現場に向かおうという気持ちがむらむらとわいてくるかもしれません。

 今日も新しい一日が始まりました。では本日も、IWJをどうぞよろしくお願いいたします!

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