日刊IWJガイド「御年72歳で10km完走、1時間4秒! 雨の中はじける笑顔で自己ベスト更新! フレンドリーラン大会名誉委員長の孫崎享さんが日々の走りこみで鍛えた脚力を披露! 走ることは生きることそのものとの言葉」2015.11.9日号~No.1153号~


■■■ 日刊IWJガイド「御年72歳で10km完走、1時間4秒! 雨の中はじける笑顔で自己ベスト更新! フレンドリーラン大会名誉委員長の孫崎享さんが日々の走りこみで鍛えた脚力を披露! 走ることは生きることそのものとの言葉」2015.11.9日号~No.1153号~ ■■■
(2015.11.9 8時00分)

 おはようございます! IWJで中継やテキスト関係のお手伝いをしながら報道現場の勉強をしています青木浩文と申します。

 昨日は、朝から降り続けた冷たい雨にも負けず、IWJはお台場の潮風公園で開催された「フレンドリーラン」に参加しました。中継はご覧いただけたでしょうか。

 そもそも、この大会に参加するきっかけとなったのは、この大会の名誉委員長になられた元外務省国際情報局長の孫崎享さんからのお声がけがあったからでした。IWJの事務所までお越しいただいて岩上さんのインタビューを受けたあと、スタッフと一緒に食事をする機会がありまして、その時に、孫崎さんから、「皆さんで、駅伝に出たら?」とお誘いを受けたのです。その孫崎さんご自身は、本番当日の昨日、お一人で10km完走という素晴らしい走りで、軽やかにお台場を駆け抜けました。72歳とは到底思えない快走ぶりです! 55歳にして、もうランニングなんてできないと最初から諦めてしまった私としては、ただただ頭が下がる思いです。

 まずは、昨日同じくお台場を駆け抜けた城石愛麻(きせき えま)記者のレポートをご紹介します。

■軽快な走りで自己ベストを更新! 大会委員長の孫崎享先生、10kmを1時間4秒で完走!

 おはようございます! IWJの城石愛麻です。昨日、参加させていただいたフレンドリーランの様子を、私からご報告させていただきます!

 「俺4kmも走るの!?」「2kmも走り続けられるかな…」

 平均年齢約35歳、若さあふれるIWJランナーたちが、頼りなげな会話を繰り広げていたその頃、御年72歳にして一人で10kmを完走したのは、この日大会委員長を務めた孫崎享先生でした!

 孫崎先生については、みなさんよくご存知だとは思いますが、簡単にご紹介したいと思います。元外務省・国際情報局長、駐イラン大使、駐ウズベキスタン大使などを歴任し、『不愉快な現実――中国の大国化、米国の戦略転換』、『戦後史の正体』、『日米開戦の正体』などを執筆。特に、日本政府の対米追従姿勢に対する批判は、現在安倍政権への反対論陣を張る多くの知識人に影響を与えてきました。

 岩上さんが、孫崎さんにコンタクトを最初にとったのは、退官されてからの本格的な著作活動のデビュー作『日米同盟の正体』を読んですぐのことだったそうです。岩上さんがIWJを立ち上げる前、初めてUstreamによるインタビューを試みた方も孫崎さんでした。IWJ恒例の饗宴にも、毎年ご参加いただいています。今年の12月20日の饗宴にも、もちろんご参加されます!

 IWJでも、岩上さんが孫崎先生に何度もインタビューをしております!

※2015/08/18 『日米開戦の正体』がこのままでは『日中開戦の正体』に!? 元外務省国際情報局長・孫崎享氏が岩上安身のインタビューで、安倍談話に見られる「官僚の狡猾さ」を指摘!

http://iwj.co.jp/wj/open/archives/258464

※2015/06/08 ”史上最悪の愚策”真珠湾攻撃を行った当時の日本と似通っている現在の安倍政権~安保法制、TPP、AIIB、中東情勢について、元外務省国際情報局長・孫崎享氏に岩上安身が聞く

http://iwj.co.jp/wj/open/archives/248422

 今回、各国の駐日大使館が協力する大会で、「大会名誉委員長」というポストに招かれたのも、外務省でのキャリアをお持ちでありながら、日米関係のあり方など、日本の国のあり方、外交のあり方について、他の政府関係者が黙りこむ問題に対し臆することなく物申し、高い信頼を集めてきたからこそでしょう。その信頼は日本人だけでなく、国外にも聞こえていると思われます。

 舌鋒鋭く日本政府の欺瞞を批判する論客としてのいつものお姿とは打って変わって、この日、ランニングタイツに身を包んだ孫崎先生の姿は、己の限界に挑む1ランナーの姿そのものでした。

 孫崎先生は、10月14日、IWJ主催で行った駅伝練習にもご参加くださいましたが、そこで拝見した、鍛え抜かれた脚の筋肉には、スタッフ一同感服してしまいました。本番当日、会場でお目にかかった先生の奥様によると、かれこれ40年間、走りこみをして鍛えてこられた脚だそうです。そしてなんと、身体年齢は実年齢を15才も下回る、57才と言いますから、恐れいります…!

 屈強なカラダを引きさげてやってきた先生はこの日、あいにくの雨もものともせず、はじける笑顔を見せながら、お台場の海を背景に、軽やかなスタートを切りました。

 途中雨脚が強まり寒さも増し、IWJランナーたちが捨てられた子犬のようにぶるぶると震えている中、1時間ほど前のスタート時の軽快さをほとんど失わずに、ゴールへ向かう孫崎先生の姿が見えてきました。

 10kmを走り抜いたとは思えぬほど安定したペースで、呼吸を乱すことも、顔を歪めることもなく、みごとゴール! 会場からは拍手が沸き起こりました。

 ゴール付近で中継をしていた岩上さんは、さっそく完走後の孫崎さんに直撃インタビュー! 「いい走りでしたね~」と言葉をかけると、「今までで一番いいタイムが出た」と、手元の腕時計を見つめながらおっしゃいました。「練習では、10km、1時間10秒を切ったことなかったんだけど、今日は1時間4秒でゴールできた」。本番に強いですね…!

 10月14日の練習時には痛めていた脚の関節も、その後回復に向かったようで、「練習で走ったら良くなっちゃった」と笑っておっしゃっていました。

 全てのランが終わり12時過ぎ、閉会式では、孫崎先生は”Thank you for joining us today”と、英語で締めくくりました。

 いつもの孫崎先生のあふれるエネルギーは、お忙しい中、休むことなく皇居の周囲を走り続け、日々、積み重ねてきた努力の賜物なんだなあ…ということが大変よく分かりました。現場に駆けつけ、夜遅くまで記事にあたる私たちIWJのメンバーだって、体力がなければやっていけません。20年、30年、50年先にも今のように、いや、今以上に、パワフルな報道をしていくためにも、体力づくりはマストですね。私も、走るのを日課にします!!

 貴重な機会を提供してくださった孫崎先生、大変ありがとうございました!

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 以上、自身も駅伝に参加し、2kmを走ってタスキをつないだ城石エマさんのレポートでした。

 「御年72歳で10km完走」、ただただ、敬服するとともに、各国の駐日大使とともにトラックを笑顔で駆け抜けるお姿を見ていて、あらためて「フレンドリーラン」の「フレンドリー」(友好)という言葉に込められた意味を思いました。孫崎先生ありがとうございました!

 そして、同じく10月14日の駅伝練習から参加して、不安でいっぱいのIWJのランナーを勇気づけてくださった、元陸上自衛隊レンジャー隊員の井筒高雄さんにも心から感謝を申し上げます。お忙しい中、急なお誘いにも関わらず、快くご協力いただきまして、ありがとうございました。

 さて、ケガ、途中リタイアなどが心配された我がIWJチームの走りはどうだったのでしょうか。こちらは、平山茂樹記者からのレポートです。

■「走り終えた後は不思議と爽快な気持ち」「スポーツの秋を満喫!」

 おはようございます。IWJの平山です。

 昨日は、残念ながら悪天候となりましたが、お台場の潮風公園で開催された「フレンドリーラン」に参加してきました!

 IWJは、AチームとBチームの2チームに分かれて参加。Aチームが6位、Bチームが10位という、好成績を残すことができました。

 当日は、ランナーとして、IWJスタッフの他に、元陸上自衛隊レンジャー隊員の井筒高雄さん、IWJ会員で元プロボクサーのサルサ岩渕さん、同じく会員のちび太さん、そしてわざわざこの大会参加のために新潟からお越しいただいた会員の渡邊さんもランナーとして参加しました。全員、途中でリタイアすることなく、最後までタスキをつなぎました。

 コースは、全長20キロ。これを、2キロ単位でランナーを交代しながらタスキをつないでいきました。ランニングが得意なサルサ岩渕さんとちび太さんはそれぞれ計4キロを、また、IWJで体力自慢の原佑介と阿部洋地も4キロを走りました。冬にさしかかった今も日常をTシャツ一枚で過ごす須原拓磨は、なんと6キロという長距離を走り抜きました。

 この日刊ガイドで、日々、この「フレンドリーラン」への抱負を綴っていた、私、平山ですが、無事、なんとか目標の2キロを完走することができました。

 雨が降りしきるなか、2キロという距離を走るのは本当にキツかったのですが、なんとか最後まで歩くことなく、次のランナーにタスキをつなぐことができました。

 走っている最中はとても苦しかったのですが、走り終えた後は不思議と爽快な気持ちで、まさに「スポーツの秋を満喫した!」という感じです。駅伝はテレビで見ても、なかなか自分自身が経験することはありません。孤独なスポーツであるはずのランニングが、一本のタスキをつなぐことで、チームスポーツとしてみんなで一緒に盛り上がり、楽しめる。素晴らしい経験ができました。

 私は今回の「フレンドリーラン」用にウェアも新調したので、これからランニングを日課にしたいと思います! 来年、もしまたIWJとして出場することがあれば、もっと軽やかな走りを見せられると思います!

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 あらためて、井筒高雄さん、サルサ岩渕さん、ちび太さん、渡邊さんもご参加有難うございました。そして、IWJランナーの皆さん、お疲れ様でした。来年の大会では、一人で10kmを完走された孫崎先生(怪我をしなければ、本当は20kmの予定だったそうです!)はるかな目標として、何よりもフレンドリーに完走を目指して、精進してまいりましょう。

…(後半へ続く)

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◆中継番組表◆
本日のIWJの中継番組表をお送りします。
あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

**2015.11.9 Mon.**

【録画配信・Ch4】15:00~「『 検証「安倍談話」戦後70年・村山談話の歴史的意義』出版記念シンポジウム と出版記念会」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=4
※2015年11月5日収録、「村山首相談話を継承し発展させる会」主催の出版記念シンポジウムを録画配信します。

【Ch2】17:30~「東京電力 定例会見」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=2
※東京電力による定例会見を中継します。

【IWJ_OSAKA1】18:00~「大阪W選挙直前 緊急集会 ー弁士 小林節・慶應義塾大学名誉教授、白井聡・京都精華大学専任講師ほか」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-osaka1
※「オール関西 平和と共生」が主催の緊急集会を中継します。弁士は、小林節・慶應義塾大学名誉教授、白井聡・京都精華大学専任講師、香山リカ氏(精神科医)(予定)、辻恵氏(元・衆議院議員)らの予定。

【録画配信・Ch6】18:00~「TPPについて民主党による関係省庁からのヒアリング」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=6
※2015年11月5日収録の、TPPについて民主党による関係省庁からのヒアリングが行われた模様を録画配信します。

【Ch5】19:00~「新国立競技場の暴走ー官僚制と東大話法 講師:安冨歩(東京大学 東洋文化研究所 教授)」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=5
※主催は、「神宮外苑と国立競技場を未来へ手わたす会」。安冨歩・東京大学 東洋文化研究所 教授が登壇し、「官僚制と東大話法」をテーマに語ります。

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◆明日の中継番組表◆

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

**2015.11.10 Tue.**

【Ch未定】16:30~「日本外国特派員協会主催 奥野長衛・JA全中会長 記者会見」
※日本外国特派員協会主催の、奥野長衛・JA全中会長による記者会見を中継予定。

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(前半の続き)…

 さて、次は原佑介記者からとても残念なお知らせです。IWJで何度となく講演を中継させていただいていた杉山卓男さんの訃報です。

■布川事件の冤罪被害者・杉山卓男さんの訃報 享年69歳

 おはようございます。記者の原です。昨日、こんな悲しい訃報が届きました。

 「布川事件で無期懲役判決を受け、服役後に再審無罪の杉山卓男さんが死亡したことが判明。茨城県出身、69歳」――。

 ※布川事件で再審無罪の杉山卓男さん死去 47ニュース

http://www.47news.jp/FN/201511/FN2015110801001205.html

 布川事件は、1967年に茨城県で発生した強盗殺人事件で、犯人として近隣に住む青年2人が逮捕・起訴され、無期懲役が確定しました。その2人とは、桜井昌司さん(当時20歳)と、杉山卓男さん(当時21歳)です。

 証拠は被告人の自白と現場の目撃証言のみで、金銭目的の強盗殺人とされたが、実際に何が盗まれたのかが明確にされていないこと、43点の指紋が採集されたにも関わらず、杉山さん、桜井さんの指紋が現場から出ていないことなど、不自然な点があまりにも多く、当初から冤罪の可能性が指摘されていました。

 しかし1970年、第一審の水戸地裁土浦支部は「無期懲役」とし、1973年の第二審の東京高裁では「他に犯人がいるのではないかと疑わせるものはない」として控訴を棄却。最高裁も上告を棄却し、無期懲役が確定しました。

 そして2009年、再審開始。「自白の中心部分が死体の客観的状況と矛盾する」「捜査官の誘導に迎合したと疑われる点が多数存在する」などと認定され、検事から証拠として開示された事件当時の取り調べテープからは、編集した跡が何ヶ所も見つかりました。

 また、現場では毛髪が8本発見され、この毛髪の鑑定書については検察側が存在を否定していましたが、2005年に検察側から弁護側に開示された鑑定書によると、3本は被害者のものでしたが、残り5本の中に被疑者とされた杉山さん、桜井さんの毛髪はありませんでした。裁判所は、これらの証拠が裁判時に提出されていたら無罪になっていた可能性があったと指摘しています。

 2011年5月24日、水戸地方裁判所土浦支部にて「無罪判決」が下されました。司法が、「布川事件は冤罪だった」と正式に認めたことになります。僕はこの日、IWJレポーターの前田真里さんと現場の様子を取材・中継してきました。杉山さん、桜井さん、そして集まった支援者の皆さんの歓喜の声や笑顔は、今も忘れません。溢れ出る涙を抑えきれずにいる人もたくさんいました。

 96年に仮釈放されたものの、再審無罪までにかかった期間は、事件発生から「44年」もの月日を要しました。これは戦後に起きた事件の中で最長だといわれています。69歳でお亡くなりになった杉山さんは、検察や裁判所に「人生の3分の2を台無しにされた」と言えます。

 IWJはこれまで、何度も杉山さん、桜井さんの講演などを中継してきました。杉山さんはとても元気そうなご様子で、冗談をよくいい、豪快に笑う、とても魅力的な方でした。冤罪事件に巻き込まれるまでは、地元では有名な不良だったそうですが、今もまだちょっとその面影が残っており、いわゆる「ちょいワルおやじ」のような渋さがにじみ出ていたのを覚えています。

 再審無罪を勝ち取った杉山さんは、その日の会見で、「やっと、大勢の皆さんのおかげで勝つことができた」と喜びつつも、「ただ、判決内容には不満もある。証拠開示についてまったく触れなかったことや、自白の任意性について『一定の疑義がある』、『疑念がある』という表現に終始したが、完全否定してほしかった」と不満も口にしました。

 違法な取り調べや虚偽調書を作成して冤罪事件を作り出す検察。そんな検察の主張を鵜呑みにしてしまう裁判所。杉山さん、桜井さんは、そんな国家機関から甚大な人権侵害を受けた被害者で、加害者である検察や裁判所は何ひとつ責任をとっていません。取り調べの全面可視化も、未だに実現していません。

 人生の多くを台無しにされ、今、まさに失った人生を取り戻すべく生きている最中だったかと思います。お亡くなりになった杉山さんのご冥福をお祈りするとともに、冤罪に苦しめられた杉山さんの怒りを継承すべく、検察、司法の闇にこれからも目を向け続けていきたいと思います。是非、関連記事をご覧ください。

【関連記事】
※2013/06/26 布川事件の冤罪はなぜ生まれたか 国家賠償請求訴訟で国、県「責任転嫁」 ~布川事件国家賠償請求訴訟 第2回口頭弁論後の記者会見

http://iwj.co.jp/wj/open/archives/86896

※2011/03/02 ASIA VOX講座 布川事件インタビュー

http://iwj.co.jp/wj/open/archives/100

※2011/03/09 【FPAJ】布川事件関係者会見

http://iwj.co.jp/wj/open/archives/8387

※2013/01/24 取調べの可視化を求める院内集会「新しい国会で、取調べの可視化の実現を!」

http://iwj.co.jp/wj/open/archives/54859

■「辺野古警備に県外から100人超の部隊」「力による市民の制圧」

 11月4日の米紙ニューヨーク・タイムズは「沖縄の意思を否定している」と題する社説を掲載し、米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設をめぐり、「平和や人権、民主主義を順守する国家を称する日米両政府の主張が試されている」と論じています。

 社説では、「暴動用の装備に身を包んだ日本の警官らがお互いの腕を組み、米軍トラックの前に身を投げ抗議する祖父母らを引きずっている」と報じ、本土からの警官隊の投入で緊張が高まっている現場を描写しています。

※NYタイムズ「日米政府の民主主義が試されている」

http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=140580

 琉球新報によれば、辺野古警備に県外から100人超の部隊が投じられるのは初めてとのこと。今回投入された警視庁の機動隊の中には、東京都下の立川を拠点とする第四機動隊も含まれているそうです。この第四機動隊が、”鬼の四機”と呼ばれるようになったのは、砂川闘争の際に、容赦ない実力行使を行って反対住民の排除を行ってから。

 砂川闘争とは、1950年代なかばから60年代にかけて、立川の米軍基地を拡張するために地元の農民の土地を取り上げようとしようとしたことに端を発し、繰り広げられた反対闘争です。今回、”鬼の四機”が、辺野古の新基地反対運動の弾圧のために投入されたのは、約60年前のこの砂川闘争とその弾圧事件を彷彿とさせます。

 日本の国家権力が米軍の基地の建設のために、使いっ走りよろしく、日本国民を犠牲にする構図は、砂川でも辺野古でもそっくりであり、実に象徴的です。機動隊は、いったい誰の利益のために、その力を行使しているのか、自覚があるのでしょうか。

 警視庁が投入した機動隊は、抗議する人を両脇から抱えて連れ去ったり、機動隊車両と鉄柵で囲った場所に拘束したりするなど力づくの実力行使をためらわず、けが人や逮捕者も出ています。

※2015/11/05 「警官が熱くなってどうする!」警視庁から100人以上の機動隊が投入された辺野古ゲート前、衝突は激化の一途 ――「統率のとれない状態での投入は非常に危険」

http://iwj.co.jp/wj/open/archives/273995

 IWJでは、急速に緊迫の度合いを深める辺野古の米軍基地建設問題を追っていきたいと思います。

 「辺野古の基地建設問題は.沖縄と本土の関係の問題だけではなく、日本の対米従属の問題。翁長知事を筆頭に、オール沖縄として米軍の新基地建設に反対しているこの運動の成り行きは、沖縄だけでなく、日本の未来をも左右する」と岩上さんは言います。

 第四機動隊の存在を通じて、60年前の砂川闘争と重なり合う視点も、岩上さんから指摘され、この日刊ガイドに盛り込むようにと言われました。目の前の動きと、歴史や政治的構造の掘り下げと、どちらもIWJは取り組みます。ぜひ、ご注目ください。

■「とりま廃案! それなそれな!」~雨の原宿で、元気に怒る高校生たちがデモ!!!

 「とりま廃案♪! それなそれな♪!」

 どうですか、この若々しい、ピチピチとした響きのシュプレヒコール。

 昨日、高校生を始めとする約300人の若者が、雨の中、安保法制反対を訴えるデモで東京・原宿の街を練り歩きました。

 もう多くの方がご存知だと思いますが、「とりま」とは「とりあえず、まあ」を縮めたもの。「それな」はそれに対する「そうだよね」「その通り」という相づち。現代の高校生らが使う若者言葉だそうです。多くの若者が自分たちらしい表現で思いを声にし、未来を作ろうとしている。その姿は可能性に溢れ、感動的ですらあります。

 さすが高校生! 雨なんて気にもせず、「安保法制絶対反対」「国民なめんな」「I don’t need you、安倍安倍」と元気一杯叫び続けました。

 「多くの高校生は今、見えない苦しみと戦っていると思う。学校でいじめはなくならず、競争教育で他人と比べられ、大学でかかるお金は年々増加し、それでも大学に行かないと安定した就職が出来ないぞと脅され、大学を卒業した二人に一人が非正規雇用という現状。

 (厳しい労働環境は)高校生のアルバイトにも広がっている。多くの高校生が少なからずこうした苦しみの中にあると思います。そういう人たちに『デモに参加して』とか『安保法制学ぼうよ』と言うのは難しいと思いますが、社会的弱者と言われてそれに甘んじていたらもっと悪くなってしまう」

 これは、サウンドカーの上でスピーチし高校2年生のじょーさんの言葉です。じょーさんの言葉からも分かる通り、今の高校生は明らかに自分の時よりも厳しい環境を生き抜いている。誰のせいでもなく紛れもない、私たち大人が築いた社会が若者を追いつめている事実に、取材をするたび、毎回、愕然とします。彼らの声にどう応えるべきか、政治家のみならず真剣に考えるべきことだと感じます。

 デモ前の集会では共産党の志位和夫委員長と民主党の蓮舫議員も駆けつけました。蓮舫議員のスピーチが終了した途端、参加者からは「共闘!共闘!」のコールが湧き上がったといいます。岡田代表は、共産党からの国民連合政府構想の呼びかけに対し、冷淡というよりはほぼ拒絶の構え。呼びかけから一ヶ月経っても、何の進展もありません。

 たぶんこの岡田代表の姿勢はそう簡単に変わらず、自公を安心させ、どっちつかずの民主党は急速に有権者の関心を失っていくだろうーーそうした冷ややかな見方がネットでは急速に広がっています。民主党の執行部や共産党との共闘に強硬に反対する前原氏や細野氏ら右派の議員の耳には、そうした声が届いているでしょうか?

 来夏の参院選から、改正公職選挙法が適用になります。つまり、昨日のデモ参加者の中には来年、人生で初めての一票を投じる若者もいるわけですね。彼らが、「共闘!」と、民主党議員にコールするのは今のうちで、このままだと、いつかそっぽを向かれてしまう、とは思わないのでしょうか。選挙へのシラケや諦めムードの蔓延は、それこそ自公の望むところでしょう。

 「安倍政権の暴走を止める」と掲げている民主党が今後、どれだけ本気を見せることができるのか。どうか国会議員のプライドをかけて、安保法制に反対する若者の声に応えて欲しいと思います!

 昨日の安保法制に反対する高校生原宿デモの模様はこちらのURLにアップされましたので、ぜひご覧ください!!

http://www.ustream.tv/recorded/77220872

■『前夜』増補改訂版、絶賛予約受付中!

 岩上さんと澤藤統一郎弁護士、梓澤和幸弁護士による計12回にもわたる鼎談をまとめた書籍『前夜~日本国憲法と自民党改憲案を読み解く』は、おかげさまで皆様から大変なご好評をいただき、只今、品切れとなっております。お買い上げいただいた皆様、ありがとうございました。

 さて、この『前夜』が、増補改訂版としてリニューアルして発売することが決定しました。先日、その増補版に付け加えるための鼎談を新しく収録し、一昨日、昨日と2回に分けて再配信を行いました。皆様、ご覧いただけましたでしょうか。

※2015/10/27 「国民主権、基本的人権を制約する憲法改悪の企みが迫っている!」 ~自民党の憲法改正案についての緊急鼎談・梓澤和幸弁護士×澤藤統一郎弁護士×岩上安身

http://iwj.co.jp/wj/open/archives/272308

 安倍総理は来年夏の参議院選挙で、「明文改憲を公約に掲げる」と明言しています。「憲法の危機」が、かつてないほどに迫っているのです。「自民党改憲案とは何か?」、その実像を知っていただくためにも、『前夜』は多くの日本国民にとっての必読書だと言えると思います。

 『前夜・増補改訂版』は、下記のフォームからご予約いただけます。皆様、どうぞお申し込みください。

※『前夜・増補改訂版』予約フォーム

http://goo.gl/forms/K1GiAd3VHN

■改憲草案、草案翻訳プロジェクトに手を貸していただける方を絶賛募集中です

 既に『前夜』をお読みいただいた方にはお分かりかと思いますが、自民党が現実化を狙っている自民党改憲草案は、とんでもない代物です。

 たとえば、同正草案では、第21条第2項において「公益及び公の秩序を害することを目的とした活動を行い、並びにそれを目的として結社をすることは、認められない」と記されています。「公の秩序」という曖昧な概念は、時の権力者によって、いかようにも恣意的に解釈されてしまいます。自民党の憲法改正草案が現実のものとなったら、この「公の秩序」の名の下に、言論・表現の自由が骨抜きになってしまうのです。

 自民党の憲法改正草案は、この条文以外にも、問題だらけです。現在の憲法の基本理念とも言える「国民主権」「基本的人権の尊重」、そして「立憲主義」をないがしろにする、とんでもない代物です。

 そこでIWJでは、この自民党憲法改正草案の「トンデモ」ぶりを海外にも広く発信するべく、英訳するプロジェクトを立ち上げることになりました。

 つきましては、この日刊IWJガイドをお読みいただいている方にお願いです。このプロジェクトにお力をお貸しいただけないでしょうか。下記フォームで受け付けていますので、ぜひ、ご応募ください。お待ちしています!

【自民党改憲草案英訳ボランティアご応募はこちら↓】

https://docs.google.com/forms/d/132Gti-gN_dk7GyJlk9TFey9TOCWMaLx6EULgQScK5E8/viewform

■安保法制賛成・反対議員をリスト化しました!きたる参院選のご参考に!

 自民・公明の与党による「採決の強奪」によって「可決・成立」してしまった集団的自衛権行使容認にもとづく安全保障関連法案。IWJでは、この安保法案と特定秘密保護法について、各議員が賛成したのか、反対したのか、それとも欠席したのか、一目で分かるリストを作成いたしました。

 例えば、神奈川県が選挙区である国会議員の「安保法制」および「秘密保護法」に対する賛否をチェックしたい場合は、「選択3」で「神奈川県」にチェックを入れていただくだけです。すると25人の議員の名前、政党名、そして投票行動、つまり「安保法制」と「秘密保護法」に、「賛成」か「反対」か、それとも「退席」したのかが一覧で表示。また、各議員のホームページへのリンクも掲載されています。

※【特集】安保法制・秘密保護法 賛成反対議員リスト 絶対忘れない!「強奪された票決」~次の参院選では「明文改憲」が現実に

http://iwj.co.jp/feature/anpo-giin/

 来年夏の参議院議員選挙は、安倍総理が目指す「明文改憲」を巡って、天王山の戦いになります。このリストを見れば、安保法案と特定秘密保護法という”稀代の悪法”をめぐり、各議員がどのような投票行動を行なったかが一目で分かりますので、ぜひ、参院選での投票の参考にしていただければ、と思います。

 なお、この特設ページは、参議院議員選挙に向けて、さらに情報を追加していく予定です。そこで、このリストの「特記事項」に掲載できる各議員の情報を皆様から広く募集いたしますので、投票行動の参考になる情報をどしどしお寄せください。

※安保法制・秘密保護法 賛成反対議員リストへの情報提供フォーム

https://form.jotform.me/52192429254456

 いただいた情報は、IWJできちんと裏取りをしてからアップ致します。確証を得られない場合は、掲載できない場合もありますので、ご了承ください。

■「TVUパック」使用期限更新にあたり、会員登録とカンパのお願い

 IWJでは、有線のインターネット回線が確保できるIWJ事務所内でのインタビューだけでなく、デモや抗議行動、各種シンポジウムなど、屋外で行われる各種イベントもUstreamを使用して中継を行っています。その際には、微弱な電波をポケットWifiでキャッチしているため、現場の電波状況によっては、映像や音声が途中で途切れてしまい、ご視聴中の皆様にご不便をかけてしまうことが多々あります。

 本日も中継をしていたのですが、うまく電波をとらえられず何度も途切れてしまいました。本当に申し訳ありません。中継担当者自身も、中継映像が切れるたびに、視聴者の皆様とIWJのたいせつな生命線が断絶されているような気持ちになり、とても落ち込んでしまいます。そして「TVUパックだったら」と痛切に思うのでした。

 「TVUパック」とは、無線によるポータブルタイプの映像伝送システムです。このTVUパックを使用すると、微弱な電波しか届かない場所でも、回線を何本も束ねて安定的に配信することができます。

 このTVUパックの更新期限が迫っているのですが、これから先、2年間にわたり新たに使用するには、合計198万円が必要とのこと。現在のIWJの財政状況からすると、簡単には手が出ない金額になってしまっています。

【TVUパックの写真とカンパのお願いページはこちら!】

http://iwj.co.jp/wj/open/tvu

 IWJは、デモや抗議行動、院内集会、シンポジウムなどの現場で発せられる市民の声を、可能な限りダイレクトに、綺麗な映像と音声で中継したいと考えています。そのためには、このTVUパックの力がどうしても必要です。

 どうか、IWJの定額会員にご登録いただき、私たちの取材活動をお支えください。よろしくお願いいたします。

※会員登録はこちら!

https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

 そして、「もう会員です」という方は、ぜひ、ご寄付・カンパでIWJの取材活動を支えていただけると嬉しいです。お米、うどん、野菜などの食材を送りいただいた方々にも、心から感謝しております。先日北海道の会員の方から、美味しいお米をたくさん送っていただきました。スタッフの数も増えているので、毎日10合ほど炊きまして、おにぎりにしたり、職場でパソコンに向かいながらの晩御飯としたりしています。まだまだ育ち盛りのIWJスタッフ、そして岩上さんの胃袋にもしっかりと吸収された後、エネルギーへと変わっています。ありがとうございました。

※ご寄付・カンパもどうぞお願いいたします!

http://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

■岩上さんのインタビューと講演のお知らせ

 11月に決定している、岩上さんのインタビューや講演情報をお知らせいたします。もちろん、これが全てではありません。他にもアポイントメントの調整をさせて頂いている方がたくさんいらっしゃいます。確定次第、どんどんラインナップを更新していきますので、毎日、このコーナーにご注目ください!

・11月12日(木)14:30~
社民党党首・吉田忠智氏インタビュー

・11月14日(土) 13:00~
ジャーナリスト・浅野健一氏インタビュー

・【録画】11月17日(火)
カレル・ヴァン・ウォルフレン氏インタビュー

・2015年11月19日(木)13:00~
木村朗氏・植草一秀氏・川内博史氏クロストーク

・11月24日(火)16:00~
共同通信編集委員・太田昌克氏インタビュー

・11月26日(木)15:00~
岡山大学大学院教授・津田敏秀氏インタビュー

・12月4日(金)15:00~
阪口徳雄弁護士・上脇博之教授インタビュー

 12月4日の阪口徳雄弁護士と上脇博之教授へのインタビューでは、「安保関連法賛成議員を落選させよう・弁護士の会」の活動についてお話をうかがいます。

■IWJスタッフ募集のお知らせ

 IWJでは現在、スタッフを大募集中です。事務スタッフ、経理・総務スタッフ、テキストスタッフ、中継・動画編集スタッフを募集しています。IWJは常に忙しく、仕事量は山のようにありますが、やり甲斐も山のようにあります。スタッフはみな仲がよく、チームワークがばっちりなのは、昨日のフレンドリーランでも証明済み。あなたもこのチームに参加して、IWJを中から支えてみませんか。ご応募をお待ちしています。

<一般事務および会員管理スタッフ>

 電話やメールでの外部の方との連絡、岩上さんのインタビューのアポ取り、スケジュール管理、イベント開催の準備などを行うのが、一般事務の仕事です。IWJの屋台骨を支える、とても大切なお仕事です。

 IWJでは現在、特にこの一般事務の人手が不足しています。一般事務がしっかりしていないと、IWJの足腰は立ちません。少しでも事務の仕事にご関心をお持ちの方がいれば、ぜひ、ご応募いただきたいと思います。

 一方、会員管理事務のスタッフは、会員様からのお問い合わせなどの接点になりますので、人当たりのよい方(メール対応中心です!)、メールなどPC操作に慣れている方(エクセルができるとありがたいです!)を募集しています。

◆応募条件
※「-事務スタッフ-」を御覧下さい。

http://bit.ly/1ALJypQ

<経理・総務スタッフ>

 IWJでは、経理・総務スタッフも募集しています。経理および総務の実務経験がある方、経理ならば簿記などの資格をお持ちの方を歓迎いたしますが、経理の経験がなくても、真面目、几帳面、注意力がある、数字を扱うことや計算することが苦ではない、という方、初めて経理を覚えてみたいという方でもやる気があれば大丈夫です。ご応募、お待ちしています。

◆応募条件
※「-経理・総務スタッフ-」を御覧下さい。

http://bit.ly/1ALJypQ

<テキストスタッフ>

 IWJでは、記者およびテキストスタッフも募集しています。IWJと聞くと、Ustreamを使ったライブストリーミングが主体のメディアだと思われる方が多いかもしれません。しかし、IWJではブログやメルマガなどのテキストにも力を入れています。インターネットメディアとしては、配信しているテキスト量はナンバーワンであると自負しています。

 IWJのテキストスタッフの基礎となる仕事は、現場に行って取材をし、それを原稿にまとめることです。さらにそこから派生して、Twitterを使ったリアルタイム実況、メルマガ用原稿の構成・編集、各種リサーチ資料の作成、岩上さんのインタビューや講演で使用するパワーポイントの作成なども行っていただきます。

 もちろん、すべてを一人でこなさないといけない、というわけではありません。本人の適性に合わせて、部分的に業務に携わっていただくことも可能です。

 勤務形態は、在宅でも可能です。地方在住の方でも、パソコンさえあればお手伝いいただくことが可能ですので、どうぞふるってご応募ください。

◆応募条件
※「【職種2】 -テキストスタッフ- (記者・ライター・リサーチャー・編集者etc)」を御覧下さい。

http://bit.ly/1ALJypQ

 各募集スタッフのその他の詳細の項目に関しましては、以下のページよりご確認ください。上記の応募条件は、すべて当てはまっている必要はありません。ぜひ、ふるってご応募ください!

※【 スタッフ応募フォーム 】

http://bit.ly/1ALJypQ

<中継・動画編集スタッフ>

 IWJの記者や中継市民の皆さんが、日々取材してきた映像を、動画編集ソフト(adobe Premiere)で編集したり、サーバーへアップロードしたりする作業をメインに担当していただきます。

 動画編集の経験や知識をお持ちの方はもちろん大歓迎ですが、そうした経験がなくても、映像やIWJのコンテンツに興味がある方なら大丈夫です! 経験豊富なIWJスタッフが親切にレクチャーいたします。自主性と向上心を持って、学び成長できる方をお持ちしております。

 また、動画編集だけでなくカメラを持って、記者会見やシンポジウム、デモの現場などに取材に行っていただくこともあります。こちらも、ビデオ撮影の経験や知識をお持ちの方は大歓迎ですが、「ホームビデオぐらいしか使ったことないなぁ…」という方でも心配いりません! 映画やドキュメンタリーに興味があって、ビデオ撮影に挑戦したいという情熱をお持ちの方を募集します。あとは、体力と運転免許があれば、云うことなしです!

◆応募条件
※「【職種5】-中継・動画編集スタッフ-」を御覧下さい。

http://bit.ly/1ALJypQ

■本を買うなら「IWJ書店」で!

 IWJでは、岩上さんがインタビューした有識者の方々の書籍を、著者のサイン入りで販売するオンライン書店を始めています。お見せの名前は「IWJ書店」。景気が冷え込んでいるからなのか、それとも、活字離れが進行しているからなのかは不明ですが、町の本屋さんが1つ、2つと閉店していく中、当店はオープン以来、おかげさまで大変な反響をいただいています。

 中でもお薦めなのが、昨日のフレンドリーランでも、その力強い走りでIWJランナーを後押ししてくださった、井筒高雄氏の書籍『日本と日本人を危うくする安保法制の落とし穴』です。井筒氏は陸上自衛隊・レンジャー部隊に所属していた経験をお持ちで、本書では、IWJでもお馴染みの柳澤協二氏や伊勢崎賢治氏ら、安全保障のプロフェッショナルに取材。「戦争法案」の問題点に迫っています。

 IWJ書店では他にも、新国立競技場問題に迫った森まゆみ氏の書籍や、日中関係と尖閣諸島問題を深く論じた矢吹晋氏の書籍などを販売中です。ぜひ、この機会にお買い求めください!

【間宮陽介さんサイン入り】『社会科学における善と正義:ロールズ「正義論」を越えて』

https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=153

【間宮陽介さんサイン入り】『市場社会の思想史―「自由」をどう解釈するか』

https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=152

【井筒高雄さんサイン入り】『日本と日本人を危うくする 安保法制の落とし穴』

https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=151

【山口二郎さんサイン入り】『徹底討論 日本の政治を変える―これまでとこれから』

https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=150

【山口二郎さんサイン入り】『いまを生きるための政治学』

https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=149

【森まゆみさんサイン入り】『異議あり! 新国立競技場――2020年オリンピックを市民の手に』

https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=125

【再入荷!】【矢吹晋さんサイン入り】『尖閣問題の核心 日中関係はどうなる』

https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=99

【再入荷!】【矢吹晋さんサイン入り】『チャイメリカ 米中結託と日本の進路』

https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=97

【再入荷!!】【矢吹晋さんサイン入り】『尖閣衝突は沖縄返還に始まる 日米中三角関係の頂点としての尖閣』

https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=98

【水島朝穂さんサイン入り】『ライブ講義 徹底分析! 集団的自衛権』

https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=143

【笹山尚人さんサイン入り】『ブラック企業によろしく 不当な扱いからあなたを守る49の知識』

https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=135

【笹山尚人さんサイン入り】『パワハラに負けない!―労働安全衛生法指南』

https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=134

 これらのサイン入り書籍は、IWJ定額会員(サポート会員・一般会員)の方のみご購入可能の商品です。IWJへの会員登録がまだの方は、この機会にぜひよろしくお願いします!

※会員登録はこちら!

https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

■会員の更新と継続に関する大切なお知らせ

 ここで、座わりながら骨盤を正しく位置づけてくれるらしい「スタイルアスリート」という「形状記憶座布団」的なものを装着した椅子で、いつも背筋をぴんと伸ばしてお仕事に励んでいる会員管理の中山裕規より、大切なお知らせがあります。

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 IWJ事務局の中山裕規と申します。

 会員様へ、ご更新時期やご継続のお手続きについて、私からご連絡をさせていただいております。

 10月15日に、10月以降分の会費が未納であった268名の会員様へご利用を停止する手続きをとらせていただきました。

 先月、IWJは過去最高の有効会員数を5722名様まで伸ばしましたが、15日の措置後、有効会員数は5474名様まで落ち込んでしまいました。

 もし、ご継続のお手続きをお忘れでご利用が停止となってしまっておられましても、会費を納入いただけましたら、ご利用を再開していただけます。

 ご継続、ご利用再開のお手続きはこちらからお願いいたします。

http://iwj.co.jp/info/whatsnew/?p=23022

 下記URLから、ログイン後のMYページにて、ご自身の会員期限(更新時期)をご確認いただけます。

https://iwj.co.jp/ec/mypage/login.php

ログインID:ご登録メールアドレス
パスワード:(ご自身で設定されたもの)

 MYページより、ご継続のお手続きにも進んでいただけますので、何卒、よろしくお願いいたします。

※ご入金方法によって、ご利用再開の時点が異なりますので、ご了承ください。

 銀行振込の場合はご入金の確認ができ次第(口座の確認を銀行営業日の15時以降に行います)、クレジットカード決済の場合は、即時、会員情報の更新・ご利用再開となります。

 また、こうして、日刊ガイドをご覧いただけている方には、直接の問題はございませんが、9月16日以降、IWJ日刊ガイドの配信の受信エラーが大量に発生し、不着のお問い合わせが相次いでおります。

※IWJ日刊ガイドの配信不着についてのご案内(2015年9月16日号以降)

http://iwj.co.jp/info/whatsnew/post/22730

 ご更新時期やご継続のお手続きについても、同様の事例が発生しております。

 お心当たりや、ご不明な点がございましたら、< shop@iwj.co.jp >まで、何なりとご連絡くださいませ。

 また、月末でご更新をお迎えの会員様へは、当該月の中旬より、順次、ご更新・ご継続のお手続きについてのご案内メールをご登録いただいているメールアドレスへお送りしております。

 対象の会員様へは、近日中にご案内メールをお送りいたしますが、更新のお手続き方法をご存じの方は、ご案内のメールを待たずに、お手続きいただいてもかまいません。こちらで更新させていただきますので、よろしくお願いいたします。

 お手続き方法についてなど、ご不明な点がございましたら、< shop@iwj.co.jp >まで、お気軽にお問い合わせください。

 よろしくお願いいたします。

■ 会員様からのお便り

 IWJにたくさんのお米をお送りいただいた会員のTさんから、無農薬栽培のお米について解説がありましたので、ご紹介させていただきます。

=====
我が家で食べているお米ですが、少し解説します。

黒い斑点のついた米粒が入っていますが、米がまだ固まらない「乳熟期」にアカヒゲホソミドリカスミカメという害虫が籾殻のすきまから吸汁した所に雑菌がついた跡です。(害はありません)
殺虫剤を使わないので時々こういう被害があります。
黒褐色の小さい米粒も入っていますが、石ではありません。稲熱病(いもち病)に犯された米です。(同じく害はありません)
殺菌剤も使わないのでたまにあります。

一般に売っているお米は色彩選別機で着色粒を抜いているので、こうした米粒は入っていないと思います。

「甘くて粘る柔らかい米」ではありません。しっかりした食感の栄養価(タンパク価)の高い米です。
(ものは言い様ですね。笑)

おまけで米ジュース(お酒です。酒米も作ってます)
=====

 「色彩選別機で着色粒を抜く」――

 一般にお店で売られているお米が、真っ白なのはこんな工程があるからなのですね。とても勉強になりました。Tさん、美味しいお米とためになるお米のお話、本当にありがとうございました。スタッフ一同、心より感謝しています。

■わとはぷ~What happened today?

 今日は119番の日です。消防の緊急通報用電話番号が119番であることにちなんで、消防庁が1987年に制定したそうです。

 消防と言えば、私はかつて住んでいたアパートを放火されたことがあります。ある日の夜、家人と部屋でテレビを見ていたとき、ベランダからけたたましい消防車のサイレンが鳴り響いているのが聞こえました。「近くで火事かな…」などと思っていたら、なんとそのサイレンが我が家の前でピタリと止まったのです。

 2階にある部屋の窓から外を覗きましたが、ぐるぐると回る消防車の赤いランプが、密集した住宅街を照らしているのが見えただけで、外の様子はよくわかりませんでした。「まさか…」と思い玄関を開けたところ、真っ白な煙と消火器の粉がもくもくと舞い上がり、そこに消防車のライトが乱反射していたのです。

 「うわぁっ、1階が火事だ!」と、驚いた私は家人とともに外に逃げ出しました。アパートの前の駐車場には、住民の方が消化に使ったと思われる消火器が2、3本転がっていました。駐車場に停めてあった400ccのバイクに火が放たれたらしく、座席シートは燃えてすっかりなくなっていました。すでに鎮火された後だったようですが、それでも消防士の方が念入りにバイクに向かって消火活動をしていました。

 集まった大勢の野次馬とともに、その様子をまじまじと覗き込んでいた私の様子が、あまりに挙動不審だったのでしょう。駆け付けた巡りさんに、「ここの住人だよ」と言っても信じてもらえず、しっかりと職質を受けて、住所と氏名を控えられてしまいました。数カ月後、保険会社に勤める知人から、放火した犯人が捕まったとの話を聞きました。同じ日に、ご近所数か所に火を放っていたそうです。

 思い返してみると、火事に気がつくことができたのは、火でも煙でもサイレンの音そのものでもなく、「サイレンの音がぱたりと家の前で止まった」おかげでした。もし、サイレンが鳴り続けていたら、火事には気が付かなかったかもしれません。自分が住んでいるすぐ下で火事が起きても、本当に人間はギリギリまで気づかないものなのです。

 あらためて、聴覚、そして五感の大切さを思いました。毎日起こる様々な出来事が当たり前のこととなり、日々の暮らしの中に埋没してしまい、五感自体が鈍ってくると、身に迫る危険にも気が付かなくなってしまうのでしょう。

 ニュース報道でも同じことが言えるのではないでしょうか。ほんの仔細な変化の中に、重大な問題が潜んでいることが多々あります。IWJは、その小さな変化を見逃さず、敏感に反応して、皆さまにお伝えしていきたいと思っています。

 まだ会員でない方は、この機会にぜひ会員になって、そんな刺激的なIWJの取材活動を支えていただければとてもうれしく思います。

 また、しばらくお休みしていたという方、いつでも結構ですので、やっぱりIWJは必要だな、と思われたら、ぜひ、再開してください。会員番号はずっと保存してあります。いつでもお待ちしています。

※IWJ定額会員へのご登録はこちらから

https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

 また、IWJは会費だけではその活動をまかなうことはできません。皆様からのドネーションを頼りとしています。カンパやご寄付を通じて、IWJを応援していただければ幸いです。

※カンパもお願いしています!

http://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

 それでは、本日も、皆さまにとってのサイレンの音となるべく、頑張ります!

 本日も、IWJをよろしくお願いいたします。

IWJ 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
岩上安身サポーターズクラブ事務局
公式サイト 【 http://iwj.co.jp/