日刊IWJガイド「安倍総理が掲げる『1億総活躍社会』の内実とは~かつての『1億総中流社会』は今や遠くになりにけり」2015.9.26日号~No.1109号~


■■■ 日刊IWJガイド「安倍総理が掲げる『1億総活躍社会』の内実とは~かつての『1億総中流社会』は今や遠くになりにけり」2015.9.26日号~No.1109号~ ■■■
(2015.9.26 8時00分)

 おはようございます。IWJで主としてテキスト関係の編集を担当している平山と申します。

 先日の日刊ガイドで、原佑介記者が、11月8日に行われる「第5回国際大使館フレンドリーラン」のことを書いていました。

 IWJではお馴染みの元外務省国際情報局長・孫崎享さんが大会委員長を務めるこのフレンドリーラン。IWJは、その中の「グループリレーラン」つまり駅伝に参加する予定です。

 と、淡々と書いてしまいましたが、原記者は、そのランナーとして、私、平山の名前をあげています。確かに、孫崎さんから駅伝大会の話が出た時、その場で「走りますよ~」と答えた気がするのですが、それがこんなに早く実現することになるとは…。

 私は、中学まで野球部でピッチャーをやっていたとはいえ、その後はすっかりインドア派になり、現在も完全に運動不足な毎日を送っています。体重もぶよぶよと増える一方で、お腹もぽっこりと出てしまっています。正直、駅伝なんて自信がありません…。

 しかし、駅伝大会までは残り1ヶ月しかありません! ボヤボヤしている時間はないのです! 早速今日から、トレーニングを始めたいと思います! いや、明日、いや明後日…。いえいえ、これは仕事だと思って、しっかりと走ります!

 どうか皆さん、運動不足の肥満男が駅伝を走り切る様を応援してください! 頑張ります! よろしくお願いします!

■安倍総理が連日の会見~「1億総活躍社会」って何?

 昨日夕方、通常国会が事実上閉幕したことをうけて、安倍総理が首相官邸で記者会見を開きました。

 安倍総理は、国民から広範な反対の声が上がった集団的自衛権にもとづく安全保障関連法について、「地域の平和と安定を確固たるものとするもので、多くの国々から支持されている」と述べ、同法の正当性を改めて主張しました。また、来月行う内閣改造では、誰もが活躍できる「1億総活躍社会」の実現を目指して、担当大臣を新たに設置する意向を表明しました。

 「1億総活躍社会」――。一見すると耳馴染みのいい言葉ですが、これは要するに、日本を「1億人全員が働かなければいけない社会」にする、ということです。

 「1億人」の中には、ご老人も、病人も、障害を持った方も含まれます。育児中の女性も含まれるでしょう。どんな境遇の人も、とにかく働かせて、少子高齢化による労働力人口の不足を補い、税金を可能な限り絞りとってやろう、という魂胆です。これは、形や呼び名を変えた、戦中の「国民総動員令」ではないでしょうか。日本は「新たな戦前」を通り過ぎて、安部政権のもと、「新たな戦中」に突入したかのようです。

 安倍総理は24日に党本部で行われた会見で、2017年4月に行われる予定の消費税率10%への引き上げを「予定通り行っていくことに変わりない」と明言しています。

実行されたら、ただでさえ苦しい中小企業の経営は、さらに圧迫されることになるでしょう。IWJの経営も、8%に増税された直後の打撃から、ようやく回復しかけているところですが、ここでまたダメージを受ければ、どうなることやら。

安倍総理は「新しい三本の矢」として、「強い経済」「子育て支援」「社会保障」の3つを上げ、GDP600兆円の達成と出生率を1.8%まで回復させることを目標とすると語っていますが、アベノミクスで悲鳴をあげている企業が多くいる現在の状況では、経済が回復するはずもありませんし、人口が増えるはずもありません。そもそも、1億総労働社会で、どうやって女性が安心して子供を産み育てることができるのでしょうか。

 これだけ安全保障関連法案で国民から反対の声が上がっても、安倍政権の支持率が急速にダウンしない背景には、NHKを筆頭に、産経新聞、読売新聞、日本経済新聞といった「大政翼賛」メディアが、安倍政権に有利な報道を繰り返し、都合の悪い内容を報じないようにしているからです。昨日の首相官邸での記者会見では、手をあげてすらいなかった産経新聞の阿比留瑠比記者が質問のトップバッターとして指名されました。その会見直後のNHKのニュースでは政治部の岩田明子記者が官邸への疑問も批判も一切ない広報官のような「解説」をしていました。官邸と「大政翼賛」メディアは、完全にべったりの関係になってしまっていると言えるでしょう。

 このように、日本のジャーナリズムの批判精神は安倍政権の前にほとんど瀕死の状態となり、従属的な姿勢を見せていますが、IWJは違います!

今回、安保法案に関して世論が沸騰した際には、毎週金曜日に行われたSEALDsによる抗議行動を取材・中継し続けた他、岩上さんによるキーパーソンへのインタビューを連日のようにお送りし続けました。

採決直前には、NHKが中継しない国会での審議の様子をTwitterでリアルタイムにテキスト化して流し続けた他、朝から深夜まで行われたSEALDsと「総がかり行動実行委員会」による抗議鼓動の模様を中継し続けました。

 そして、法案の可決・成立後も、「強行採決のような何か」の違法性を告発するインタビューを立て続けに配信しています。

※2015/09/19 岩上安身による小西洋之議員緊急インタビュー!票決が盗まれた犯行現場・委員会室でパンチを食らいながら目の当たりにした一部始終!「憲法奪還」の戦いがこれから始まる!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/265985

※2015/09/24 「もう希望しかない。この時代を楽しみましょう」――安保法案で徹底抗戦した山本太郎議員が語る強行採決の舞台裏! 岩上安身緊急インタビューで闘う決意新たに!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/266604

※2015/09/25 「SEALDsの皆さんの誠実さと感覚的な新しさをどう国民に広げるか、これは僕らの役割だ」――民主・福山哲郎議員に岩上安身が訊く! 共産党「国民連合政府」提案には「まずは相手の話を聞くこと」
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/266903

 市民によって自発的に支えられ、市民のために、市民が本当に必要としている情報を発信しているのは、NHKではなく、IWJであると、自信を持っていうことができます!

 ぜひ皆さん、IWJの定額会員にご登録いただき、IWJの活動をお支えいただければ、と思います。また、「IWJを知らない」という知り合いの方がいらっしゃったら、ぜひとも、IWJのことをご紹介ください。

※会員登録はこちらから
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

 どうぞ、よろしくお願いいたします!

■青山学院大学特任教授・間宮陽介氏に岩上さんがインタビュー!

 本日15時より、岩上さんが青山学院大学特任教授の間宮陽介氏にインタビューを行います。間宮氏の専門は、経済学・経済思想・相関社会科学で、『ケインズとハイエク~「自由」の変容』『市場社会の思想史~「自由」をどう解釈するか』『丸山眞男~日本近代における公と私 戦後思想の挑戦』などの著書があります。

 IWJには初登場となる間宮氏。今回のインタビューが実現したきっかけは、「安全保障関連法案に反対する学者の会」の呼びかけ人に名前を連ねる間宮氏が、IWJに寄稿をお寄せくださったことでした。

 「なぜ安全保障関連法案に反対するか」と題された原稿の中で間宮氏は、次のように述べています。

 「私が安全保障関連法案に反対する理由は、これらの法案が戦争を指向した最悪の戦争法案であること、そしてこの戦争法案を解釈改憲という最悪のプロセスによって押し通そうとしていることにある。

 憲法を頂点とする日本の法体系に憲法に反する法律を収める余地はない。もしそれが可能だとしたら現憲法の上に別の憲法が制定されたとするほかなく、自公政権は解釈改憲によって新たな憲法を打ち立てたことになる。だがこの憲法は正規のプロセスを経て制定されたものではない、ただの私的憲法に過ぎない。従ってもし法案が通れば、自公政権はクーデターを敢行したことになる」

※【安保法制反対 特別寄稿 Vol.116】 なぜ安全保障関連法案に反対するか 「安全保障関連法案に反対する学者の会」呼びかけ人 青山学院大学特任教授・京都大学名誉教授・間宮陽介さん
http://iwj.co.jp/wj/open/anti-war-msg-00116

 間宮氏はこのように、解釈改憲という「裏口入学」の手続きにもとづく今回の安保法案の可決・成立を「クーデター」であるときっぱりと表現しています。「憲法を頂点とする日本の法体系に憲法に反する法律を収める余地はない」にも関わらず、安倍政権は、解釈改憲によって「別の憲法」を作りあげてしまった、という表現は、的確そのものであり、唸らざるをえません。

 では、この「クーデター」を突破口として、安倍政権が実現しようとしているものとは何なのでしょうか。それは、あの自民党憲法改正草案にもとづいた明文改憲に他なりません。

 自民党の憲法改正草案の内容は、一般的によく指摘されるような「国防軍」について規定した第9条だけではありません。

 例えば、言論・表現の自由について規定した第21条では、第2項において「公益及び公の秩序を害することを目的とした活動を行い、並びにそれを目的として結社をすることは、認められない」と記されています。

「公の秩序」という曖昧な概念は、時の権力者によって、いかようにも恣意的に解釈されてしまいます。自民党の憲法改正草案が現実のものとなったら、言論・表現の自由が骨抜きになってしまうのです。

 自民党の憲法改正草案は、この第21条以外にも、問題だらけです。国民主権や基本的人権の尊重、立憲主義をないがしろにする、とんでもない代物です。

 明文改憲の動きは、政府以外のところからも出てきています。ジャーナリストの櫻井よし子氏の働きかけにより、「憲法改正を実現する1000万人ネットワーク」という団体が、11月10日に日本武道館で「今こそ憲法改正を!武道館一万人大会」を開くという情報が突然、入ってきました。明らかに、この安保法制法案の可決成立を見越し、発表のタイミングを見計らった動きだと思われます。右派による憲法改正の動きは、いよいよ本格化してきているようです。

 自民党憲法改正草案の問題点については、岩上さんと澤藤統一郎弁護士、梓澤和幸弁護士による12回の鼎談を完全テキスト化した書籍『前夜~日本国憲法と自民党改憲草案を読み解く』を、ぜひお読みいただければと思います。

※前夜 ~日本国憲法と自民党改憲案を読み解く
http://bit.ly/1jWh3da

 本日の間宮氏へのインタビューでは、集団的自衛権行使容認にもとづく安全保障関連法案の問題はもちろんのこと、こうした明文改憲の問題、さらには冷戦崩壊後に新しく形成された対米従属の構造について、岩上さんがじっくりとお話をうかがう予定です。

 なお、このインタビューは中継はせず、録画となります。録画配信の日程は、決まり次第IWJのホームページやTwitter、Facebook、そしてこの日刊ガイドでお知らせしますので、どうぞご注目ください!

…(後半へ続く)

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◆中継番組表◆
本日のIWJの中継番組表をお送りします。
あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

**2015.9.26 Sat.**

【録画配信・IWJ_GENEVA】14:00~「翁長雄志・沖縄県知事『普天間飛行場の辺野古移設は理不尽』と訴え、『日米の民主主義はどうなっているのか』と批判 ―ジュネーブ 国連人権理事会サイドイベント」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-geneva
※9月21日に行われた「ジュネーブ 国連人権理事会サイドイベント」を録画配信します。

【録画配信・IWJ_GENEVA】16:30~「『沖縄の自己決定権と人権はないがしろに』翁長雄志・沖縄県知事、国連本会議で新基地建設阻止を全世界へ訴え ―ジュネーブ 国連本会議」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-geneva
※9月21日に行われた「ジュネーブ 国連本会議」を録画配信します。翁長雄志・沖縄県知事がスピーチしました。

【録画配信・IWJ_GENEVA】19:00~「『沖縄の人々が自分たちの意志で、自分たちの島をつくる、未来をつくる権利が侵害されている』―翁長雄志・沖縄県知事の国連スピーチを企画した市民団体らによる記者会見」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-geneva
※9月22日に行われた「翁長雄志・沖縄県知事の国連スピーチを企画した市民団体らによる記者会見」を録画配信します。

【録画配信・IWJ_GENEVA】19:30~「英エセックス大学人権センター・フェロー 藤田早苗氏による沖縄・生物多様性ネットワークセンター共同代表・吉川秀樹氏へのインタビュー」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-geneva
※英エセックス大学人権センターの藤田早苗氏による沖縄・生物多様性ネットワークセンター共同代表・吉川秀樹氏インタビューの模様を録画配信します。

【録画配信・IWJ_KYOTO1】10:00~「『だれの子どもも、ころさせない』、世界をつくるーママたちが声を上げるとき」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-kyoto1
※「戦争法案に反対するママの会」の代表で京大院生でもある西郷南海子さんが発言。

【IWJ_OSAKA1】13:30~「もうすぐ大阪市長選!市民が自分で考える政策ディスカッション」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-osaka1
※自由民主党・北野妙子議員、日本共産党・山中智子議員らが登壇予定のパネルディスカッションを中継予定。

【IWJ_FUKUOKA1】14:00~「新外交イニシアティブ(ND)主催『戦後70年 日本の安全保障を考える ―安保法制・沖縄米軍基地の議論を踏まえて―』」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-fukuoka1
※新外交イニシアティブ(ND)が主催。柳澤協二氏(元内閣官房副長官補)、猿田佐世氏(ND事務局長・弁護士)が登壇予定。

【IWJ_OSAKA2】15:00~「オール関西/平和と共生 設立記念イベント」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-osaka2
※小林節・慶應義塾大学名誉教授、大谷昭宏氏(ジャーナリスト)、辻恵・元衆議院議員らが出演予定。

【Ch4】18:30~「第98回市民憲法講座 安倍政治と決別し、民主主義を取り戻すために―私たちは何ができるか」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=4
※中野晃一氏(立憲デモクラシーの会呼びかけ人・上智大学教授)がお話予定。

【お彼岸連続再配信企画・Ch1】20:00~「岩上安身による国立科学博物館・人類史研究グループ長・篠田謙一氏インタビュー 第三夜」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1
記事URL: http://iwj.co.jp/wj/open/archives/252671
※2015年7月13日収録の「岩上安身による篠田謙一氏インタビュー」第三夜を、お彼岸連続再配信企画として再配信します。

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◆明日の中継番組表◆

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

**2015.9.27 Sun.**

【IWJ_KYOTO1】14:00~「満月まつり in京都」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-kyoto1
※「満月まつりin京都実行委員会」が主催する「満月まつり」を中継予定。

【Ch未定】14:00~「辺野古に新基地はいらない―日本の民主主義のために武蔵野は沖縄と連帯します―」
※「辺野古アクションむさしの」が主催。稲嶺進・名護市長ほかが登壇予定。

【IWJ_AICHI1】15:00~「SEALDs TOKAI 『#本当に止める 戦争法廃止のための緊急街宣』」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-aichi1
※小池晃・日本共産党参議院議員、山尾しおり・民主党衆議院議員ほかが発言予定。

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(前半の続き)…

■「戦争法案」に関する寄稿・コメントをお寄せください!

 集団的自衛権行使容認にもとづく安全保障関連法案反対のデモや集会を取材していると、「法案は成立してしまったが、廃案まで声を上げ続ける」という声を非常にたくさん聞きます。IWJに届く、この安保法案に反対する寄稿を読んでもそれと同じような熱を感じます。

 本日はその中から、慶應義塾大学教授・柳澤遊氏の寄稿を紹介したいと思います。

 「『戦後70年談話』では、世界恐慌のなかで『ブロック経済』の包囲網に直面した日本が、やむをえず「力の行使」に至ったという歴史観が明確にのべられています。しかし、実際には、日本が世界にさきがけて、中国東北部への軍事侵略をおこなったのです。

 関東軍は1931年9月に満州事変を起こし、翌年に侵略を拡大させて傀儡国家の満州国を作りました。まさに、日本が世界に先駆けて、不戦条約をやぶって、『日満ブロック』につき進んだのです。イギリス帝国がブロック経済に入るのは、世界に繰り広げられた『ソーシャルダンピング』という日本の低為替下の輸出攻勢への対応策として開催した、オタワ会議以後のことです」

※【安保法案反対 特別寄稿 Vol.330】 「1930年代の日本」と安全保障関連法案 「安全保障関連法案に反対する学者の会」賛同者 慶應義塾大学教授・柳沢遊さん
http://iwj.co.jp/wj/open/anti-war-msg-00330

 安倍総理は、今年8月14日に発表された「戦後70年談話」、いわゆる「安倍談話」の中で、「世界恐慌が発生し、欧米諸国が、植民地経済を巻き込んだ、経済のブロック化を進めると、日本経済は大きな打撃を受けました。その中で日本は、孤立感を深め、外交的、経済的な行き詰まりを、力の行使によって解決しようと試みました。こうして、日本は、世界の大勢を見失っていきました」と述べました。

 柳澤氏は、こうした安倍総理の歴史観に対し、歴史的事実と異なると、真っ向から異を唱えています。日本が満州事変を起こし、満州国を無理やり建国して「日満ブロック」を形成したのは、列強各国が世界恐慌の中でブロック化を進めていたためではなく、日本こそが先駆けだったのだ、というのです。

 安全保障関連法案が参議院本会議で可決・成立したのは、満州事変が起きた9月18日(19日未明)のことでした。今上天皇は今年の年頭所感で、「満州事変に始まるこの戦争の歴史を十分に学び,今後の日本のあり方を考えていくことが,今,極めて大切なことだと思っています」と述べられています。軍国化・ファシズム化に突き進む安倍政権の暴走にストップをかけるには、満州事変、日中戦争、そして太平洋戦争へと続いた戦前・戦中の歴史を学び直す必要があるように思います。

 IWJでは、『日米開戦の正体~なぜ真珠湾攻撃という道を歩んだのか』を発表した元外務省国際情報局長の孫崎享氏への岩上さんによるインタビューを3回連続で配信。なぜ、日本があのような無謀な戦争に突入することになってしまったのか、徹底的に検証しました。この機会にぜひ、アーカイブ動画をご覧いただければ、と思います。

※2015/06/08 ”史上最悪の愚策”真珠湾攻撃を行った当時の日本と似通っている現在の安倍政権~安保法制、TPP、AIIB、中東情勢について、元外務省国際情報局長・孫崎享氏に岩上安身が聞く
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/248422

※2015/08/03 日中の軍事バランスは核兵器を含めて1対100!? 「真珠湾攻撃の時と同様、戦争にはなり得ない」岩上安身のインタビューで孫崎享氏が「日米開戦の正体」を暴く!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/256172

※2015/08/18 『日米開戦の正体』がこのままでは『日中開戦の正体』に!? 元外務省国際情報局長・孫崎享氏が岩上安身のインタビューで、安倍談話に見られる「官僚の狡猾さ」を指摘!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/258464

 安全保障関連法案は成立してしまいましたが、本当のヤマ場はまだまだこれからです。憲法を明文で改悪されたら、取り返しがつきません。憲法学者だけでなく、間宮陽介氏のような経済学者、柳澤遊さんのような歴史学者など、多分野の知性がどんどん発言してくださることを望みたいと思います。

今後の励みになる寄稿文を他にも沢山ご紹介していますので、ぜひ、ご覧ください。また、学者のみなさん、市民のみなさんどなたでも、安保法案に反対する気持ちをまだまだ募集していますのでお寄せください!

※【 宛先はこちら! 】
office@iwj.co.jp

■復刻版「TRUE DEMOCRACY」Tシャツ、大好評発売中!&プラカード作製のお知らせ!

 大好評をいただいている「TRUE DEMOCRACY」Tシャツ、まだまだ発売中です!

 9月も下旬に突入し、だいぶ肌寒い季節となってきました。衣替えをして、夏物をしまい、秋物を出した、という方も多いのではないでしょうか。

 しかし、夏が終わったからといって、この「TRUE DEMOCRACY」Tシャツがお役御免になる、ということはありません!秋でも冬でも、皆さんにはぜひ着ていただきたいと思います。

 私もこの「TRUE DEMOCRACY」Tシャツをプライベートで愛用しているのですが、最近は長袖の下のアンダーシャツとして着ることが多くなってきました。他にも、自宅でくつろぐ時のパジャマとしても愛用しています。

 着心地バツグンのこの「TRUE DEMOCRACY」Tシャツ。色は、ブラック×レッド、生成り(ナチュラル)×エンジ、ネイビー×イエローの3色を用意しています。サンプルはIWJのホームページからご覧いただけますので、ぜひチェックしていただきたいと思います。

 IWJのホームページで絶賛発売中です!この機会にぜひ、お買い求めください!

・ブラック×レッド
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=140

・生成り(ナチュラル)×エンジ
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=141

・ネイビー×イエロー
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=142

 また、IWJでは、このたび、この「TRUE DEMOCRACY」Tシャツのプリント図案を使った、プラカード用の画像を作製いたしました。

 簡単にプラカード化していただけるように、マルチコピー機の設置された全国のセブンイレブンの店舗にて、A3サイズで簡単に、そして綺麗にカラー印刷できるようにいたしました。

 プリントアウトしたものを台紙に貼り付けていただくことで、プラカードとしてご利用いただけます。ぜひ、デモや集会などにお持ちいただければ、と思います。

 画像の種類は、販売中のTシャツの3色(黒×赤、紺×黄、生成り×エンジ)に加えて、白×赤の4色と、さらに、岩上さん直筆の「真の民主主義を!」のメッセージバージョンと、余白を残してご自由にメッセージを書き入れていただけるバージョンの計6種となります。

画像はこちらからご覧ください

http://iwj.co.jp/info/whatsnew/post/22589

 <ネットプリント方法のご案内>

1 マルチコピー機の設置された全国のセブン-イレブン店頭のマルチコピー機の操作画面より「ネットプリント」を選択します。

2 マルチコピー機に下記の対象となるプリント予約番号(8桁数字)を入力し、印刷代金を入れてプリントアウトします。
※印刷代金はA3サイズの場合、1枚100円(税込)が必要です。

<プリント予約番号一覧(有効期限2015/9/27)>

1
ホワイト×レッド 岩上さん直筆「真の民主主義を!」(A3縦)
プリント予約番号:42727735

2
ホワイト×レッド 余白あり(A3縦)
プリント予約番号:77961075

3
ホワイト×レッド(A3横)
プリント予約番号:85900508

4
ブラック×レッド(A3横)
プリント予約番号:46366767

5
ネイビー×イエロー(A3横)
プリント予約番号:09503451

6
生成り×エンジ(A3横)
プリント予約番号:92227363

セブンイレブン店舗の検索はこちらから(マルチコピー機設置の有無もご確認ください)
http://www.sej.co.jp/shop/index.html

詳しい使い方はこちらのをStep3以降をご覧ください。
http://www.sej.co.jp/services/popup/svflow_print_online.html

A3サイズ以外のサイズでプリントアウトしたい方は、こちらのページから画像をダウンロードしていただくこともできます。

http://iwj.co.jp/info/whatsnew/post/22589

■IWJスタッフ募集中!

 IWJではスタッフを大募集中です! テキストスタッフ、一般事務スタッフ、経理スタッフを募集しています。

<テキストスタッフ>

 テキストスタッフとは、「テキスト」全般に関わる仕事で、現場に出て取材をし、記事を書く、いわゆる「記者」だけにとどまりません。各種リサーチ、パワーポイントの作成、Twitterでの実況、原稿のリライトや注釈付けといった具合に、幅広い作業が含まれます。そのすべてを一人でこなせないといけない、というわけではありません。その人の適性や置かれた条件に合わせて、部分的に業務に携わっていただくことも可能です。

 現場で取材したことをスピーディーにTwitterで実況することもあれば、何日もかけて頭をひねらせながら文章を仕上げていくこともあります。いずれにしろ、IWJの核として、テキストベースの情報を発信していくことが仕事の中心的な内容となります。

 私は約4年間にわたり、IWJでこのテキストスタッフとして仕事をしてきました。入ったばかりの頃は、現場での取材・中継を中心に。今は主に事務所で、メルマガ原稿の作成やTwitterでの実況、リサーチ資料の作成などに従事しています。毎日、自分の持つボキャブラリーやリテラシーの限界と向き合いながら、仕事をしています。もちろん、今でも現場に取材に行くこともあります。

 勤務形態は、在宅でも可能ですので、地方在住でもパソコンさえあれば、テキストスタッフとしてお手伝いいただくこともできます。現に、多くの皆様に様々な仕事をしていただいています。

 また、英語をはじめ、中国語、フランス語、ドイツ語など、外国語に堪能な方も募集しています。IWJは、日本国内だけでなく、情報をワールドワイドに発信していきたい、と考えています。翻訳などの能力に長けている方の応募をお待ちしています。

■応募条件
・IWJのコンテンツに理解があり、方向性に共感できる方
・読解力と論理的な文章力のある方
・マスコミ、出版業界経験者歓迎
・未経験者でも素直に仕事を覚えようという方なら歓迎
・人とのコミュニケーションスキルがあり、明るく、協調性のある方(チームワークで動くので)
・パソコンが使える方
・知的好奇心旺盛な方
・地道に粘り強く仕事のできる方
・外国語が堪能な方、大歓迎
・運転ができる方、気力、体力、機動力のある方、歓迎

<経理スタッフ>

 テキストスタッフだけでなく、IWJでは経理スタッフも募集しています。現状の人員ですと、処理すべき事務量が多く、経理事務をこなしきれません。現在の経理スタッフが悲鳴をあげており、ヘルプしてくださる方を急募いたします。IWJの屋台骨を支える、とても大事なお仕事です。

 経理の実務経験がある方、簿記などの資格をお持ちの方を歓迎いたしますが、経理の経験がなくても、真面目、几帳面、注意力がある、数字を扱うこと、計算することが苦ではない、という方、初めて経理を覚えてみたいという方でも大丈夫です。ご応募、お待ちしています。

■応募条件
・ワード・エクセル・メール送信などの基本的なPC操作ができる方
・責任感・協調性のある方
・IWJスタッフを裏で支えたいと思ってくださる方
・未経験者可。経験者や専門知識のある方歓迎

<一般事務スタッフ>

 電話やメールでの外部の方との連絡、岩上さんのスケジュールを把握してのインタビューのアポ取りや、スケジュール管理、イベント開催の準備、ファイリングやその他、諸々発生する、庶務的なことなど、IWJの活動の軸となる重要なお仕事です。

■応募条件
・事務経験のある方
・PC操作に不安のない方
・柔軟性があり、協調性のある方
・責任感のある、真面目な方
・IWJの報道に関心や理解があり、政治・社会問題にも興味のある方
・できれば運転ができる方。できれば、です。
・できれば長期にわたって勤められる方。これもできれば、です。

 各募集スタッフのその他の詳細の項目に関しましては、以下のページよりご確認ください。上記の応募条件は、すべて当てはまっている必要はありません。IWJは今、本当に人手を必要としています!ぜひ、ふるってご応募ください!

※【 スタッフ応募フォーム 】
http://bit.ly/1ALJypQ

■わとはぷ~What happened today?

 今日は9月26日です。2001年のこの日、大阪近鉄バファローズが、北川博敏選手によるプロ野球史上初の「代打サヨナラ逆転満塁ホームラン」でパ・リーグ優勝を飾りました。

 その後、大阪近鉄バファローズは、2004年にオリックス・バファローズと吸収合併して消滅しました。そのため、この2001年の劇的な優勝が、近鉄の球団史上における最後の優勝となりました。

 この年の近鉄は、中村紀洋選手、タフィ・ローズ選手ら「いてまえ打線」が爆発。大量のホームランが飛び出す豪快な試合を連発し、強力打線が弱点の投手陣をカバー。この試合の前日にも、当時全盛期だった西武の松坂大輔投手から中村紀洋選手がサヨナラホームランを放ち、パ・リーグ優勝に大手をかけていました。

 この試合、私は今でもはっきりと覚えています。なんせ、「代打・サヨナラ・逆転・満塁・優勝」ホームランですよ!これほどまでに修飾語が並ぶホームランは、プロ野球において、おそらく今後も生まれることはないでしょう。当時、近鉄を応援していた私は、自宅のテレビで試合の中継を見て、しばらく呆然としてしまった記憶があります。

 9月19日未明、集団的自衛権にもとづく安全保障関連法案が可決・成立してしまいました。この法案への反対運動を展開していた、SEARDsをはじめとする市民運動は、少ししょんぼりしているところかもしれません。

 しかし、反撃はこれからです! 政治の世界でも、「代打・サヨナラ・逆転・満塁・優勝」ホームランによって、軍事国家化路線を突き進む政権を打ち倒すべく、これから様々な動きが起きてくると思います。

 IWJは、その決定的瞬間を見逃すまいと、取材をし、市民の声を可視化し続けます! どうか、IWJの活動にご支援をいただけますよう、よろしくお願い申し上げます!

 それでは、本日もよろしくお願いいたします。

IWJ 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
岩上安身サポーターズクラブ事務局
公式サイト 【 http://iwj.co.jp/

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